2009年08月02日
半田ハル氏
点訳グループ「かたつむり」が30年
足跡たどる記録誌を発刊
点訳グループ・かたつむりは、同グループの三十年の歴史をたどり、視覚障害者向けの点字誌『月刊かたつむり』の「目次」と「あとがき」を集めた三十周年記録誌「かたつむりのあしあと」を発刊。関係者に配布している。
同グループ創立に携わり、仲間と共に『月刊かたつむり』を発刊してきた半田ハル会長(81)=添地町=は、「かたつむりが一度もつまずくことなく三十年を迎えられたことは、『月刊かたつむり』を中心にグループが心を一つにしてきたため。記録誌は活動の記録として残すもので、目次とあとがきを見ると、当時を思い出す」と話している。
同グループは、一九七八年に発足以来、図書や文章などの点訳ボランティア活動に取り組み、八九年には勧山弘真楽寺住職の著書『愛ありがとう』を日本点字図書館から点字出版。九八年にはカタカナ語新辞典、二〇〇三年には明石海人著の『白描』を点訳している。
製作したものについて、全国の視覚障害者関係団体や市内の学校、施設、団体へ点字図書を、ハンセン病施設にテープ図書などを寄贈し、九一年には沼津朝日賞の福祉部門を受賞している。現在、半田会長をはじめメンバー十六人で活動している。
『月刊かたつむり』は、話題のニュースや本、歌謡曲、料理レシピ、エッセー、新聞の投稿など、メンバーが選んで点訳したものを集め一冊にして発行しているもので、中でも勧山住職の『テレフォン説法』は毎月掲載し、「読者の心の糧として親しまれている」という。
当初は隔月発刊だったが、その後、月刊に。一冊を回し読みする形を取っているが、愛読する目の不自由な人は市内・近隣だけでなく遠方にもいて、一巡すると市立図書館に寄贈し、一般の点字図書として貸し出している。
今回の記録誌には、今年五月の三百三十号まで合わせて四万五千九百五十九ページ分の「目次」と「あとがき」を集め、手作業で仕上げた。
半田会長は、「三十年は長いようで、あっという問だった。この節目を機に、気持ちを新たに発刊を続けていきたい」と話している。
(沼朝平成21年8月2日(日)号)
足跡たどる記録誌を発刊

同グループ創立に携わり、仲間と共に『月刊かたつむり』を発刊してきた半田ハル会長(81)=添地町=は、「かたつむりが一度もつまずくことなく三十年を迎えられたことは、『月刊かたつむり』を中心にグループが心を一つにしてきたため。記録誌は活動の記録として残すもので、目次とあとがきを見ると、当時を思い出す」と話している。
同グループは、一九七八年に発足以来、図書や文章などの点訳ボランティア活動に取り組み、八九年には勧山弘真楽寺住職の著書『愛ありがとう』を日本点字図書館から点字出版。九八年にはカタカナ語新辞典、二〇〇三年には明石海人著の『白描』を点訳している。
製作したものについて、全国の視覚障害者関係団体や市内の学校、施設、団体へ点字図書を、ハンセン病施設にテープ図書などを寄贈し、九一年には沼津朝日賞の福祉部門を受賞している。現在、半田会長をはじめメンバー十六人で活動している。
『月刊かたつむり』は、話題のニュースや本、歌謡曲、料理レシピ、エッセー、新聞の投稿など、メンバーが選んで点訳したものを集め一冊にして発行しているもので、中でも勧山住職の『テレフォン説法』は毎月掲載し、「読者の心の糧として親しまれている」という。
当初は隔月発刊だったが、その後、月刊に。一冊を回し読みする形を取っているが、愛読する目の不自由な人は市内・近隣だけでなく遠方にもいて、一巡すると市立図書館に寄贈し、一般の点字図書として貸し出している。
今回の記録誌には、今年五月の三百三十号まで合わせて四万五千九百五十九ページ分の「目次」と「あとがき」を集め、手作業で仕上げた。
半田会長は、「三十年は長いようで、あっという問だった。この節目を機に、気持ちを新たに発刊を続けていきたい」と話している。
(沼朝平成21年8月2日(日)号)
Posted by パイプ親父 at 11:11│Comments(0)
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