2015年07月10日

満丸導子さん(みつまるみちこ)(沼津市)

86歳で初の個展を開いた
 満丸導子さん(みつまるみちこ)(沼津市)
満丸

 県立沼津高等女学校(現沼津西高)を卒業後、多田北烏氏らに絵画を学び、1952年から30年余、公立中学校の美術教師を務めた。絵画教室「かりんの会」講師、新協美術会員、沼津文化協会役員。個展は5月下旬から6月中旬まで沼津市内で開いた。86歳。
 ー個展を終えた心境は。
 「たくさんの方の手助けがあり、ありがたかった。作品との距離を変えながらじっくり鑑賞する方が多いのがうれしかった。絵を通じて皆さんが私と対話してくれているようだった」
 ー35点の出品作を選定する際に感じたことは。
 「描いた時期はまちまちだが、当時の周囲の状況や、一つ一つの絵に対して当時どんな思いを注いだか、鮮明によみがえった」
 ー100号の大作にも挑戦を続ける理由は。
 「毎年秋に東京で開催される『新協美術展』に出品するため。自己研さんだと思っている。この習慣をやめてしまうと、他の会員に後れを取ったように感じられ、悔しさが募るだろう」
 ー高校時代から70年以上描き続ける原動力は。
 「絵で自分の存在価値を示すんだ、という意識だろう。キャンバスに向かうと無の境地に達する。創作が進むにつれて絵の中にどんどん入り込んでいくような感覚が楽しい」

健康法は「小さいことを気にせず、のんきに暮らすこと」。
【静新平成27年7月10日(金)この人】
  

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2015年07月08日

 長島尚子さん(ながしまなおこ)(沼津市)

「沼津からALOHAを届けよう!」の実行委員長
 長島尚子さん(ながしまなおこ)(沼津市)
長島尚子

 東日本大震災が発生した年から津波遺児チャリティーイベントとして始め、5回目の今回はフラダンス愛好家のステージなどを繰り広げた。ハワイの伝統マッサージ「ロミロミ」セラピスト兼インストラクター。沼津市でサロンを経営する。御殿場市出身。41歳。
 ーイベントを開催したきっかけは。
 「東日本大震災の被災状況は、人ごとと思えなかった。沼津も津波被害をいつ受けるか分からない。何か支援できることはないかと考えて始めたのが最初」
ーイベントを通じて何を感じてほしいか。
 「震災で両親を亡くし、金銭的な支援や心のケアが必要な子どもたちがいる。震災を風化させずに支援を継続することが、被災地の住民の心の支えの一つになると思う」
ー今後の活動は。
「地域の子どもたちが参加できる場にしたい。アロハというのは愛する、思いやる、優しいなどの思いが込められた言葉。アロハの思いで、ボランティアができる機会を提供したい」
 ーハワイの魅力は。
 「自然エネルギーで癒やされる場所。知れば知るほど深い文化がある。仕事から離れて何かをしたいと思っている時にロミロミに出会った。ハワイの指導者から学び、インストラクター認定を受けたが、まだまだ学ぶことが多い」

小学5年の息子が取り組む水泳の応援が楽しみ。
【静新平成27年7月8日(水)この人】
  

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2015年07月08日

梅村幸一郎氏(うめむらこういちろう)(39)

国土交通省沼津河川国道事務所長
梅村幸一郎氏(うめむらこういちろう)(39)
umemura

 狩野川の水辺有効活用
 ー管内になる県東部・伊豆地域の印象は。
 「地域住民の思いが熱い場所。主要産業の観光業が過去20年ほど低迷が続いたが、将来に向けた明るい兆しが見えてきた。新しいことに挑戦する気持ちが地域全体にある。富士山や韮山反射炉の世界遺産、伊豆半島の世界ジオパーク認定など世界に情報発信できる材料がそろい、勢いを感じている」
 ー東駿河湾環状道など伊豆の道路が充実しつつある。
 「道路は開通すればインパクトがあるが、整備は時間がかかる。地域の30年後の将来像を具体的にイメージできるよう整備を進めなければならない。人口流出対策が緊急課題になっている。地域で将来に向けた動きが始まれば、地元に残る方がよいという考えが芽生える可能性がある。道路整備はそのきっかけになる。老朽化した道路のリニューアル時にも、画一的な整備ではなく歩行者優先など付加価値を考えたい」
 ー南海トラフ巨大地震など防災対策も重要な課題になる。
 「平時の備えを充実し、災害時には各自の判断で動けるよう役割分担を図る。日常的に防災対応は多い。空振りを恐れずに365日の体制を組む。今年は狩野川放水路完成から50年の節目。地域住民には水防への高い意識が受け継がれている。また、狩野川は水辺に近く触れ合いやすい川であり、大事な資源。もっと川を楽しめるように知恵を絞り、生かしていく手段を考えていきたい」
 【国土交通省沼津河川国道事務所】
県東部・伊豆の広域的社会資本整備を担う。治水事業では狩野川の改修や維持修繕、富士海岸の保全施設整備などに当たり、道路事業では伊豆縦貫自動車道の建設や国道1号、138号、246号の維持管理などを進める。本年度当初事業費は146億8100万円。職員数107人。沼津市下香貫外原3244の2。
【静新平成27年7月8日(水)「この人」】
  

Posted by パイプ親父 at 10:08Comments(0)熱き人たち