2023年04月29日

森田紀(もりたおさむ)さん(沼津市) 全国和菓子協会常任理事  旭日双光章(食料品加工業振興功労)

森田紀さん
 森田紀(もりたおさむ)さん(沼津市)
全国和菓子協会常任理事
 旭日双光章(食料品加工業振興功労)
 和菓子の普及全力投球
 家業を継いで和菓子職人になり、業界に約65年携わっています。「自分にしか作れない菓子を作れ」という師匠の言葉を胸に、食べた人の笑顔を想像しながら作りました。導いてくれた師匠や家族の支えに感謝しています。県和菓子協会の会長も務めています。食物繊維を多く含む和菓子の健康性、おいしさ、美しさを普及することが自分の責務だと思っています。【静新令和5年4月29日(土)朝刊 春の叙勲】
  

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2022年02月17日

小笠原一夫氏夫妻

 交通安全活動続け事故防止に貢献小笠原一夫氏夫妻

 沼津署で2個人1事業所の表彰伝達
 交通栄誉章緑十字銀章等の表彰伝達式が16日、沼津署で開かれ、原田達彦署長らから受賞者に賞状が渡された。
 受賞したのは、交通栄誉章緑十字銀章(警察庁長官・全日本交通安全協会会長連名表彰)の小笠原一夫さん(宇徳通運社長)、同章の受章者を支えた家族への感謝状(全日本交通安全協会会長表彰)が妻の良子さん(式では一夫さんが代理で受賞)、優良事業一所(全日本交通安全協会会長表彰)として、県自動車学校沼津校(安全運転管理者の渡邉敏喜総務課長が代表で受賞)。
 小笠原社長夫妻と同自校は多年にわたり交通安全のために尽力。事故防止に貢献した個人として、また、それを支えた家族として、交通安全対策を積極的に推進し事故防止に貢献した事業所として、それぞれの栄誉を受けた。
 原田署長は「地域の交通安全活動が交通事故の減少につながっている」として、受賞を祝うとともに、感謝の言葉を述べた。
 小笠原社長は、1975年に交通安全活動に取り組み始めたことなどを振り返りながら、「これからも続けていきたい」とし、渡邉課長も「賞の名に恥じないように」と、継続を誓っていた。
【沼朝令和4年2月17日(木)号】

  

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2021年11月24日

佐野利夫(濱悠人)さん沼津朝日賞受賞

沼津朝日賞受賞 佐野利夫さん
「浜悠人」名で沼津を書く
 卒寿でなお健筆の佐野利夫さん
 入学時は旧制中学だった沼津東高から横浜国立大学経済学部を卒業。沼津市立高で教鞭を執り、教頭で退職。一時、若山牧水記念館事務長を務めた。市立高勤務時代には、衛生看護科、専攻科の開設を手掛けた。
 本名よりも沼津朝日新聞への投稿の際に使われるペンネーム「浜悠人」で知る人も多いかもしれない。1995(平成7)年、本紙「言いたいほうだい」に初めて投稿して名乗ったペンネーム。それ以来、本紙上では「浜悠人」。
 投稿は、各所の名所、旧跡や記念館、資料館などを訪ねたことについて触れたものが多いが、感性的な随想と言うよりも、取り上げた題材の由来・来歴や歴史的な意義、時代背景などを綴った記録的な意昧合いが強い。
 その中でも圧巻だったのが正・続にわたった「町名由来」シリーズ。正は「町名由来板」として、2015年5月18日から7月14日の間、6回にわたって掲載された。
 中央市街地に置かれた「町名由来板」をたどり、それぞれ解説した。中には世帯数が僅か、ふりがながなければ読めない「鵬町(くまたかちょう)」など、このシリーズがなければ埋もれがちな土地にも光が当てられた。
 次に「続 町名由来」として、正が終了した後、2015年8月9日から翌年の8月9日までの1年間にわたって10回掲載。市街地から周辺部に広がり、金岡大岡、大平、愛鷹、内浦にまで及んだ。
 以上のシリーズの反響は大きく、寿大学の講師も依頼されて話をした。
 また、興国寺城や長浜城、三枚橋城、沼津城、清水町の泉頭(いずみがしら)城など市内外の城を紹介。さらには各地の戦争関係資料館や旧制沼中からの戦没者の存在などを取り上げ、直裁な表現はしないものの、戦争の悲惨さを伝えている。
 最近では「沼津の子守歌」を取り上げ、まだまだ書く材料を探すなど、卒寿ながら今なお健筆は衰えず。
 妻の忠子さんとは二人三脚、市内で行われる各種の行事などには、いつも一緒の姿。旺盛な行動力は山歩きの会や保護司会OB会等でも発揮。東海短歌にも属すなど健康長寿の範も示している。
 「沼中・沼津東高100年史」の編纂に力を注ぎ、「120年史」も顧問・監修を務めた。
【沼朝令和3年11月20日(土)号】
佐野利夫さん



  

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2021年11月03日

秋の叙勲 柳下福蔵(やぎしたふくぞう)さん (沼津市)

柳下福蔵さん


秋の叙勲
柳下福蔵(やぎしたふくぞう)さん (沼津市)
瑞宝中綬章(教育研究功労)
元沼津工業高等専門学校長
研究の原動力は探究心
沼津藁尋に助手時代から40年以上勤めました。教員にとって車の両輪である教育と研究の成果が評価され、感慨深いです。
金属や素材の精密加工技術の研究で、学生たちと実験室で長い時間を共にしました。失敗があっても「どうして」と思う探究心が私の原動力。今の学生たちにも、分からなかったことが解明できた時の楽しさや喜びを知ってもらいたいです。
【静新令和3年11月3日朝刊】
  

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2021年01月31日

 昨年旭日中綬章受章の森川進さん

飲食業界の発展に腐心
 昨年旭日中綬章受章の森川進さん森川進

 昨年11月の秋の叙勲で、森川進さん(大手町)が旭日中綬章を受けた。本来は皇居で天皇陛下から賜る予定だったが、コロナ禍で伝達という形となった。それでも、「平成から令和に変わる折には、組織の長の立場で4回皇居に招いて頂いたので、伝達で十分」と顔をほころばせる。この章は、国や公共に対する功績をたたえる旭日章のうちの上位で、かつての勲三等に相当する。
 森川さんは「全国飲食業生活衛生同業組合連合会」会長を8年、県の会長を22年、厚生労働省や保健所が所管する理容、美容なども含めた16団体で組織する「全国生活衛生同業組合中央会」理事長を2期4年務めた。業界初の重い章ということで、組合役員が一番喜んでくれたことが嬉しいと明かす。
 飲食組合は昭和36年、国への働きかけを行うことを目的に創立され、現在、41都道府県を網羅する同組合発祥の地は静岡。中でも沼津支部の結束は固く、森川さんの足元を守っている。
 金融機関からの借り入れがしやすいよう、42年から国民金融公庫との連携を図るなど、時代に沿った取り組みと同時に、検便など飲食業には欠かせない衛生面での気長な協力体制づくりを続けている。また、「飲食店喫煙条例」関連では店舗側の様々な工夫を条件に、小規模店舗への配慮を求めるなど政治家との折衝を重ねた。
 コロナ禍においては、非常事態宣言の発出されている県に挟まれている立地を考慮し、組合員の窮状を少しでも緩和させられる補助金をと政界や行政への働きかけも試みている。
 一方、お茶が売れない、と聞けば「茶の振興」を名目に国からの補助金を使って茶を大量に買い上げ、組合加盟の全店に1・6㌔ずつ配布するなど社会問題を敏感に捉えながら飲食業者を守る活動を続けてきた。
 現在83歳の森川さんは志下の漁師の次男坊。船酔いがひどく漁師を諦め、商売で身を立てたいと中学卒業後、ステーキの有名店、東京のスエヒロで修業を開始。親方に付いて無我夢中で働いた。
 36年、添地町にとんかつ専門店「こがね」を開店。聞きつけた静浦中の知り合いの人達が連日、訪れてくれた。この時、「人は大事にしなければ」とつくづく感じたと言う。
 皿から、はみ出るほどのジャンボ海老フライに客が擂(す)った胡麻にソースを混ぜるアイデアが当たり人気を呼んだ。
 42年には沼津インター近くに2000坪の土地を購入して大規模なレストランを開業。地ビールの生産なども手掛け、従業員募集のために五島列島の学校を訪問したり、社員寮を建設したり、「税金もいっぱい納めました」と事業の黄金期を振り返る。
 なぜ森川さんが長年、全国組織のトップを務めたのか?「人が好きってことかな。これは親に感謝するしかない」 そして、「貧乏暮らしだったが、母親は料理上手で、夫婦揃って人を大切にするから、お客が絶えない家だった」と育った環境をありがたく思う。
 「でも、通夜の席でも知人に会うと、つい笑顔が先に出てしまうのがねー」 例年なら、この時期は新年会などで全国を飛び回っている。掛かりも自腹のことが多いようだ。
 「女房は金に関することは一切言わないし、愚痴も聞いたことがない」と感謝。思うがままに活動させてくれる妻の昭子さんが一番の功労者のようだ。
 多くの人の声を聴いてきた立場からの提言もある。静岡県を見ればバブル期には1万3000店が加盟していた組合だが、現在は3800店。食を業とする以上、「客の安全と安心」が最優先。組合に加入することで、個人では賄いきれない保険への加入もできる。国や県への飲食業ならではの様々な要請も可能になる。
 営業認可証発行にしても、施設の基準だけでなく、「人の命を預かっている」という自覚の有無や組合加盟など、不測の事態に備える心づもりといった経営者の心情的なものに対しても行政側が関与してもらえたら、と願っている。
【沼朝令和3年1月31日(日)】
  

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2021年01月22日

宇佐見りんさん  第164回芥川龍之介賞を受賞

沼津生まれの宇佐見りんさん
 第164回芥川龍之介賞を受賞
宇佐見りんさん



沼津生まれの宇佐見りんさん
 第164回芥川龍之介賞を受賞
 沼津生まれの宇佐見りんさん(21)が、2020年下期の第164回芥川龍之介賞を受賞した。受賞作は「文藝」冬季号に掲載され、昨年9月に河出書房新社から出版されたデビュー2作目の『推し、燃ゆ』。最終選考に5作品が残り、20日に都内で開かれた選考委員会で受賞が決まった。
 現在、県外に住む宇佐見さんは大学2年生。19年に「文藝」冬季号に掲載されたデビュー作『かか』で第56回文藝賞を受賞。河出書房新社から単行本として出版され、同作品で昨年、最年少で三島由紀夫賞を受賞。第44回野間文芸新人賞候補にも選ばれている。
 市内ゆかりの小説家では、いずれも旧制沼中(現・東高)で学んだ井上靖(1907ー1991年)が49年下期に『闘牛』」で、川村晃(1927~1996年)が62年上期に『美談の出発』で受賞しているが、沼津生まれの受賞者は初めて。
  

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2020年11月21日

第63回沼津朝日賞決まる  松下宗柏師

第63回沼津朝日賞決まる
命のビザ杉原夫妻の顕彰碑
建立に尽力した松下宗柏師
松下宗怕師

 1948年、鹿児島市生まれ。73年、東京外国語大学英米語学科を卒業し、日本貿易振興会(ジェトロ)に勤務したが、75年に三島市の龍澤寺(臨済宗妙心寺派)で修行に入る。
 7年間の修行の後、長興寺(大塚本田)の住職に就任。当時35歳、「こちらへは骨を埋める気持ちで参りました」と語っている。
 いわゆる「余所者」として沼津に来た松下師が、最初に行ったのが近所の子ども達を対象とした寺子屋英語教室の開設。子どもを通じて地域の人達との信頼関係を築くと広く門戸を開き、坐禅会などを行ってきた。「無」を求め共に座り続ける坐禅会は、現在も続く。
 さらに、地域のにぎわいづくりのために、と始めたのが「奉納泣き相撲大会」。今では沼津における初夏の風物詩として定着し、初期の頃に出場した赤ちゃんが親となって、生まれた子を出場させるようにまでなった。
 一方、「白隠を読む会」を原地区センターで地域の有志と共に開き、白隠の心と歴史に触れる機会を約10年間にわたって設けてきた。同会における年1回の公開講座では、医師の帯津良一氏や白隠研究家の芳沢勝弘氏など一流の講師を招き市民に学びの場を提供した。
 そうした寺や地域を地盤とした活動を続ける中で、今年は「六千人の命のビザ」の人道的な行為で知られる杉原千畝(すぎはら・ちうね)、それを支えた幸子(ゆきこ)夫人の2人を顕彰しようと記念碑の建立を思い立った。
 そもそものきっかけは2018年、坐禅を紹介するためにリトアニアを訪ねたこと。杉原の行いにどれほど尊い意味があったのか、現地で目の当たりにする。さらに、それを支え続けた幸子夫人が沼津出身であることを知り、沼津の人にも広く知ってもらいたいと願った。
 そして今年、杉原の生誕120年、命のビザ発給から80年の節目を捉え、夫妻を顕彰する記念碑を建立しようと、多くの人の賛同と協力を得て、わずか半年で完成を見ることとなった。
 今月開かれた除幕式には在日リトアニア大使やイスラエル大使館広報官も出席。また、前駐リトアニア全権大使による講演会も開き、同国や杉原夫妻への理解を深める機会も設けた。顕彰碑は建立が終わりではなく、その精神を次の世代に伝えていくことが目的だからだ。
 「若い世代の人に、沼津への誇りを持ってほしい」と松下師は願い、いずれの機会にも高校生の参加を呼び掛けてきた。若い人に託す希望は大きく、見守るまなざしは温かい。
 沼津朝日賞の受賞について、「やっと沼津市民として認められた。足が地に着いたような思い」だと言い、今後の抱負については「道は自ずから開けていく」と語っている。
【沼朝令和2年11月21日(土)号】
沼津朝日賞記事



  

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2020年11月15日

佐藤和成さん(清水町)俳句特選「富士山にお辞儀するごと大根引く」

佐藤さん(清水町)俳句特選
 全国大会 町長に喜び報告
 富士山にお辞儀するごと大根引く
佐藤和成氏

 第59回全国俳句大会(俳人協会主催)の一般の部で特選を受けた清水町玉川の佐藤和成さん(73)が12日、同町役場に関義弘町長を訪れ、喜びを報告した。
 大会は全国から約1万2500句の応募があった。佐藤さんは農業の傍ら俳句にいそしみ、「富士山にお辞儀するごと大根引く」の句で大石悦子選者から特選に推された。県内の特選受賞者は今回、佐藤さんだけだったという。
 関町長は「文化面で活躍されるのは町にとっても良いこと。今後も俳句で町内外にアピールしてほしい」と話した。佐藤さんは「これからも農業俳句をたくさん作りたい」と意欲を見せた。
【静新令和2年11月15日(日)朝刊】
  

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2020年04月29日

旭日中綬章(地方自治功労) 多家一彦(たがかずひこ)さん

旭日中綬章(地方自治功労)
多家一彦(たがかずひこ)さん
元県議会議員、沼津市
多家一彦
五輪競技誘致に尽力
 「地域のために」という利他の発想で市議2期、県議7期を務めました。ラグビーワールドカップや東京五輪・ガラリンヒ"ノク自転車竸技の県内誘致に尽力しました。「脱皮しないヘビは死ぬ」という言葉があります。良い政治風土は、世代交代を繰り返して生まれるとの思いで議員を引退しました。今後は、バッジを着けていないからこそできる地域貢献をしていきます。
【静新令和2年4月29日(水・祭)朝刊】
  

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2020年04月29日

旭日双光章(産業振興功労) 岩崎一雄(いわさきかずお)さん

旭日双光章(産業振興功労)
岩崎一雄(いわさきかずお)さん
元沼津商工会議所会頭、沼津市
岩﨑一雄氏
 活性化へ打つ手無限
 地域経済を担う商工会議所のトップを2016年11月から3年間務めました。沼津市の長年の懸案だったJR沼津駅周辺の鉄道高架化事業が実現に向けて動きだしたことは、多くの人々の尽力のおかげです。地方の衰退が叫ばれていますが、打つべき手は無限にあります。経済界の若いリーダーたちには長期的な視点を持ち、まちを活性化させてほしいと応援しています。
【静新令和2年4月29日(水・祭)朝刊】
  

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2019年05月20日

藍綬 更生保護功績褒章 杉山(すぎやま)勲(いさお)さん

藍綬 更生保護功績 杉山(すぎやま)勲(いさお)さん
 杉山勲氏
厳しさと優しさ信条
 1993年11月に保護司になり「根っからの悪人はいない」と、罪を犯した人たちの社会復帰を支えてきた。
 元暴力団員や非行少女など老若男女を問わず多くの対象者と向き合い、月2、3回の面会のほか、交通部門の担当者として若者向けの交通安全教室の講師も務めた。約束を破られ、再犯の知らせを聞いた時は悲しかったが「高圧的にならず、厳しさと優しさを持って接してきた」。対象者が元気に過ごす姿を見るたび「やってきて良かったと思う」と話す。
11月で定年を迎える。26年を振り返り「自分なりに納得いく活動ができた。評価してもらえてありがたい」と喜んだ。
【静新令和元年5月20日(月)「春の褒章」】

杉山勲氏受賞記事



  

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2018年12月26日

榊原昭雄氏

榊原昭雄氏

総務大臣表彰を受けた沼津市自治会連合会長
榊原(さかきばら)昭(あき)雄(お)さん (沼津市)
 1994年に吉田町自治会長に就任し、2000年から第四地区西連合自治会長、14年から市の連合会長を務める。長年の活動が評価され11月、「自治会等地縁による団体功労者」に選出された。75歳。
 ー表彰を受けた感想は。
 「活動に参加し始めて約28年。かつては地域のために何かやろうという仲間がたくさんいて、旗を振れば人が動いてくれた。近年は定年の延長もあり、自治会役員の担い手が減っている。今後の組織が心配だ」
 ー市の自治会の現況は。
 「加入世帯比率は8割超。全国的にも高い水準だ。最近は特に地域の活動拠点充実を市に要望してきた。19年に第二地区センターがオープンし、市内全地区への整備が完了する。今後は既存施設の老朽化対策も求めたい」
 ー課題は。
 「防災訓練などを通じた災害に強い地域づくり。役員の貴任分担だけではいざというときに機能しない。顔の見える関係を築くのが"共助"の基本。次世代のリーダー育成も進めたい」
 ー自治体活動の変容をどう見るか。
 「地区によっては新しく来た方との交流が少ない。地域の催しなどを通じて自治会活動の意義を伝えたい。行政や議会と安全安心なまちをつくるという使命は変わらないのだから」

10月には全国防犯協会連合会防犯栄誉銅章も受けた。
【静新平成30年12月26日(水)「この人」】
  

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2018年12月08日

老舗の5代目「飯田邦彦」氏

創業150年老舗の5代目
 食肉技術職の飯田邦彦さん
 表彰を受けた中で、食肉技術職の飯田邦彦さんは、本町にある「古安」の五代目。同店は現在、精肉店と共にステーキと洋食のレストラン、すき焼きとしゃぶしゃぶの店を開く。
 同店は明治元年の創業から百五十年続く老舗で、店名の由来は初代・古屋安五郎さんの名前。文明開化の頃には、カフェも開いていたという。当時は貴重だった氷を氷穴から馬で運んで来て冷蔵庫代わりの氷室を作り、そこに牛肉などを保管して販売した。
 飯田さんが子どもの頃には、高島町の辺りで牧場を経営していて、飯田さんは、三代目となる祖父と一緒に行っては、牛舎の掃除や牛の世話をしていた。
 「牛一頭で嫁入り道具が買える」と言われるほど高価だったが、牛の体を触るだけで肉の状態が分かったという祖父は、近隣から良い牛だけを買い求めていたという。
 また、祖父には先見の明があり、沼津が空襲を受ける前に木材を土の中に埋めておいた。そして、空襲で沼津が焼かれた後には、真っ先に家を建て、困っている人達を住まわせたといい、周囲からも慕われた。
 祖父からは「好きなことがあればやったらいい」と言われながらも、五代目として後を継いだ飯田さん。「この仕事は、牛が本当に好きでないとできない」と言うが、時代と共に苦労も乗り越えてきた。
 安価な輸入牛の急増、狂牛病(牛海綿状脳症)や0157が原因で牛肉が売れない時期もあった。消費者が安さを求めることで、食べるにはふさわしくないような品質の肉を、適切ではない方法で提供する店もあり、そうした中で0157の問題が生じた時には業界全体が大きな打撃を受けた。牛肉を使っていることでコロッケさえ売れず、破棄する時には「命をもらっているのに、と思うと涙が出た」と話す。
 食べ物を扱うからには「おいしい物を提供するのが使命」だと飯田さんは言う。老舗にあぐらをかかず、顧客の要望を聴きながら、また肉を扱う調理人にも教えてもらいながら、どうしたら、より良いものが提供できるのかを常に考えてきた。
【沼朝平成30年12月8日(土)号】

飯田邦彦氏
  

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2018年10月03日

2018年07月25日

和島誠一賞に選ばれた 杉山治孝氏

和島誠一賞に選ばれた
「高尾山古墳を守る会」会長
杉山治孝(はるたか)さん(沼津市)
 会は2015年6月に「高尾山古墳を守る市民の会」として発足し、都市計画道路の建設予定地にある高尾山古墳(沼津市東熊堂)の現状保存を訴えた。ことし6月、遣跡保存に尽力したとして、文化財保存全国協議会(奈良市)から同会が表彰された。84歳。
 ー受賞の感想は。
 「考古学、歴史学の専門家に選んでいただき光栄。一方で責任も痛感する。3世紀前半築造で東日本最大級とされる古墳を、沼津市のシンボルとして後世に伝えなくてはならない」
 ー会発足の経緯は。
 「古墳は、自分が会長を務めた金岡コミュニティ推進委員会が13年に選んだ『金岡の宝50選』の一つ。墳丘を取り壊す市の方針に、地元の誇りがなくなる危機感が湧いて仲間を募った。歴史や文化を大切にしないまちは衰退すると考えた」
 ー活動を振り返ると。
 「市や市議会などに現状保存を訴えた。古墳の価値を理解してもらうための市民講座を開き、街頭で署名活動も行った。当時はとにかく必死で、毎日古墳のことしか考えていなかった」
 ー市に求めることは。
 「橋とトンネルを組み合わせる形の道路計画だが、景観維持のためにはトンネル工事を先行させるのが望ましい。訪れた人や市民に古墳の価値を説明する看板や、出土品などを展示する施設もほしい」

特技は高校時代からたしなむそば打ち。
【静新平成30年7月25日(水)この人】
杉山治孝


この人


  

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2018年07月19日

鈴木博子氏

鈴木博子氏
駿東伊豆消防組合 管理者から感謝状
長年、女性防火クラブ会長務めた故鈴木博子さん
 駿東伊豆消防本部は、沼津市まどか女性防火クラブ会長を長年務め、今年五月二十八日に七十歳で急死した鈴木博子さん(東椎路)に駿東伊豆消防組合管理者感謝状を贈呈。十七日、寿町の同本部庁舎二階大会議室で贈呈式を開き、同組合管理者の頼重秀一市長が鈴木さんの長男、貴之さん(43)に感謝状を渡した。
 鈴木さんは同クラブ発足の翌年、昭和五十七年に入会以来、橋本静子元会長と共にクラブの中心となって活躍し、理事や副会長を歴任。平成十四年に県女性防火クラブ連絡協議会副会長、十六年に橋本元会長の後を受けて会長に就任した。
 同クラブでは、消防本部が行う各種防火啓発活動にも積極的に参加し、火災予防週間にちなむ街頭広報や一人暮らし高齢者家庭の防火診断などを担当。初期消火や応急手当ての訓練に取り組み、住宅用火災警報器や救急医療普及のための啓発活動にも尽力。幼年消防クラブの編成式では園児らに紙芝居や人形劇を上演するなど防災教育も行っている。
 鈴木さんは長年にわたる功績が認められ、平成二十四年には消防功労者総務大臣表彰を受賞。体調不良などもあって昨年五月に会長を辞任してからも、亡くなる直前まで活動に参加していた。
 贈呈式では頼重市長が鈴木前会長の長年にわたる活動実績を挙げながら、「市民に身近な活動を展開してきた」と感謝し、貴之さんに感謝状を贈呈。
 また、まどか女性防火クラブの庄司順子会長が「橋本、鈴木両会長の意志を引き継ぎ、市や消防本部の協力を得ながら活動を頑張りたい」と話し、記念品を贈った。
 鈴木さんは「感謝状は、母が生前、頑張って活動してきたことの証で、まどかの活動が認められたということ。これから墓前に報告したい」と感謝の言葉を述べ、「母は活動に生きがいを感じていて、午前二時、三時まで資料作りを行い、家族が手伝うこともあった。最期まで活動できて良かったと思う」と振り返った。
【沼朝平成30年7月19日(木)号記事】
鈴木博子

  

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2018年07月06日

第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞を受けた森功(もりいさお)さん

森功氏
悪だくみ


第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞を受けた
森功(もりいさお)さん
 前身の大宅壮一ノンフィクション賞時代も含め、過去何度も候補に挙がりながら、受賞を逃してきた。「何かが足りないと思ってきたし、そう言い聞かせてきた。だから、大きな自信になりました」と笑顔を見せた。
新聞記者、雑誌編集者を経て2003年、フリーのノンフィクション作家に。闇のフィクサー、アングラマネー、政官業の癒着と、これまで社会の暗部に迫る話題作を数多く物してきた。
 受賞作「悪だくみ」では、安倍晋三首相が「腹心の友」と呼ぶ加計孝太郎氏の経営する学校法人「加計学園」獣医学部の新設に絡む便宜供与疑惑に迫った。
 「幹部官僚が国会で、平然とうそをつく。それは日本の危機だと私は思う。いつかちこんな国になったのか。恐ろしいほどの無関心が、安倍体制を支えてしまつている」
 現在、月刊「文芸春秋」で連載しているのは受賞作の続編といえる作品で、「官邸官僚」をテーマに選んだ。あちこちでひずみを生んでいる「安倍1強」体制を最も象徴していると思われるからだ。
 主な活動の場としている月刊誌や週刊誌などの雑誌ジャーナリズムが、出版不況でどんどん元気をなくしている。ノンフィクションは取材費がかさむため、特にフリーの書き手へのしわ寄せは大きい。
 「苦しいが、頑張るしかない。ここで賞をいただいたのは、もっと手に取ってもらえるような作品を書け、という叱咤(しった)激励だと肝に銘じます」。福岡県出身。56歳。
【静新平成30年7月6日(金)「時の人」】

時の人記事

  

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2017年11月03日

2017年11月03日

2017年11月02日