2016年02月12日
花沢照蔵さん(はたぎわてるぞう)(沼津市)
NPO法人戸田塩の会の新理事長
花沢照蔵さん(はなぎわてるぞう)(沼津市)

塩の会の発足は旧戸田村時代の1995年。地元女性を中心に海水を原料に使う伝統の塩作りを続ける。昨年末に他界した初代理事長の菰田智恵さんの後任に就いた。もともと戸田港の漁師で、会発足直後から沖合の海水くみ上げや窯作りなどに力を尽くす。74歳。
ー就任の感想は。
「菰田さんの死は誰も予想していなかった。影響は大きいが、16人の会員と一歩一歩、力を合わせて運営していきたい。発売中の9品目の安定供給が第一。落ち着いたら、石けんなど新商品への挑戦も考えたい」
ー1月には塩の会が総務省主催「ふるさとづくり大賞」奨励賞に選ばれた。
「会員が一丸となって努力した結果。『日本一の塩作り』が口癖だった菰田さんの念願がかなった。受賞直前の死が残念でならない。表彰式では菰田さんを悼むみんなの思いを胸に、賞状を受け取った」
ー戸田の塩の特徴は。
「まろやかな味わいで、舌の上に少し甘さが残る。『水が欲しくならない味』と評す人もいる。二つの潮がぶつかる地点の水深約20㍍からくみ上げた海水が、おいしさの原点だと思う」
ー後継者が課題。
「戸田地区と戸田の塩を愛してくれる、情熱のある若い方がいたら、ぜひ来てほしい。世代交代が地域の発展にもつながる」
◇
約60年前から海が仕事場。冬場の水揚げはマトウダイやヒラメが中心。
【静新平成28年2月12日(金)この人】
花沢照蔵さん(はなぎわてるぞう)(沼津市)

塩の会の発足は旧戸田村時代の1995年。地元女性を中心に海水を原料に使う伝統の塩作りを続ける。昨年末に他界した初代理事長の菰田智恵さんの後任に就いた。もともと戸田港の漁師で、会発足直後から沖合の海水くみ上げや窯作りなどに力を尽くす。74歳。
ー就任の感想は。
「菰田さんの死は誰も予想していなかった。影響は大きいが、16人の会員と一歩一歩、力を合わせて運営していきたい。発売中の9品目の安定供給が第一。落ち着いたら、石けんなど新商品への挑戦も考えたい」
ー1月には塩の会が総務省主催「ふるさとづくり大賞」奨励賞に選ばれた。
「会員が一丸となって努力した結果。『日本一の塩作り』が口癖だった菰田さんの念願がかなった。受賞直前の死が残念でならない。表彰式では菰田さんを悼むみんなの思いを胸に、賞状を受け取った」
ー戸田の塩の特徴は。
「まろやかな味わいで、舌の上に少し甘さが残る。『水が欲しくならない味』と評す人もいる。二つの潮がぶつかる地点の水深約20㍍からくみ上げた海水が、おいしさの原点だと思う」
ー後継者が課題。
「戸田地区と戸田の塩を愛してくれる、情熱のある若い方がいたら、ぜひ来てほしい。世代交代が地域の発展にもつながる」
◇
約60年前から海が仕事場。冬場の水揚げはマトウダイやヒラメが中心。
【静新平成28年2月12日(金)この人】
2016年02月06日
がんセンター山口総長 対応の具体例紹介
患者家族向け本出版
がんセンター山口総長 対応の具体例紹介

県立静岡がんセンター(長泉町)の山口建総長が、がん患者を看病する家族向けに書いた著書「親ががんになったら読む本」がこのほど、主婦の友社(東京都)から出版された。
同センターが実施したがん患者の悩みや負担についての全国調査や、センター内で行う「よろず相談」、公開講座などで得られた十数万件の患者の声を基に、患者の心の動きや家族が取るべき対応について具体例を交えて紹介している。がんの診療プロセスや治療にかかる医療費、医師・スタッフとのコミュニケーションの仕方なども解説した。
がん患者の約4割が75歳以上で、高齢者のがん治療をテーマにした章も設けた。
山口総長は「親ががんになったことで悩む人たちにとって、この本が一つのヒントになれば」と話した上で、「困ったことがあればがん診療連携拠点病院に設置されている『がん相談支援センター』に相談してほしい」と呼び掛けた。
書籍は159㌻、定価1400円(税抜き)。一般書店で購入できる。
【静新平成28年2月6日(土)朝刊】
がんセンター山口総長 対応の具体例紹介

県立静岡がんセンター(長泉町)の山口建総長が、がん患者を看病する家族向けに書いた著書「親ががんになったら読む本」がこのほど、主婦の友社(東京都)から出版された。
同センターが実施したがん患者の悩みや負担についての全国調査や、センター内で行う「よろず相談」、公開講座などで得られた十数万件の患者の声を基に、患者の心の動きや家族が取るべき対応について具体例を交えて紹介している。がんの診療プロセスや治療にかかる医療費、医師・スタッフとのコミュニケーションの仕方なども解説した。
がん患者の約4割が75歳以上で、高齢者のがん治療をテーマにした章も設けた。
山口総長は「親ががんになったことで悩む人たちにとって、この本が一つのヒントになれば」と話した上で、「困ったことがあればがん診療連携拠点病院に設置されている『がん相談支援センター』に相談してほしい」と呼び掛けた。
書籍は159㌻、定価1400円(税抜き)。一般書店で購入できる。
【静新平成28年2月6日(土)朝刊】
2016年02月04日
清水ひなのさん (伊豆の国市)
沼津市松下町を紹介するパンフレットを制作した
清水ひなのさん (伊豆の国市)
人口減少に悩む沼津市松下町自治会からの依頼を受け、卒業制作として取り組んだ。同町内に全戸配布するなど、地域の魅力を伝える。県立沼津西高芸術科美術専攻3年。17歳。
ー制作までの経緯は。
「多くの人が住みたいと思うまちづくりのためにと企画した松下町自治会から、地域内にある沼津西高にパンフレットの制作依頼があった。地域活性化の勉強や、楽しい高校生活の恩返しをしたいと考え、『松下町応援フロジェクト』として作ることを決めた」
ー工夫した点は。
「地域住民に松下町について見詰め直してもらおうと、約半年間、月に1回『松下町通信からすの子』を発行した。地域に関するアンケートを毎号付け、書かれた意見を次号の内容に生かし、パンフレットに何を書くかの参考にもした」
ー松下町の魅力は。
「地域を知るために、半日かけて地元の方と町内を歩いた。小さな川や湧き水があるなど、歩いてみて初めて感じる地域の良さに気付いた。『からすの子』を読んだ方から声を掛けられたこともあり、人の温かさも大きな魅力の一つだと感じた」
ー制作を振り返って。
「地元の方から好評をいただいた。たくさんの人と出会い、普通の高校生ではできない体験ができて良かつた」
◇
趣味は観劇。都内の小劇場にも足を運ぶ。
【静新平成28年2月4日(木)この人】
清水ひなのさん (伊豆の国市)

人口減少に悩む沼津市松下町自治会からの依頼を受け、卒業制作として取り組んだ。同町内に全戸配布するなど、地域の魅力を伝える。県立沼津西高芸術科美術専攻3年。17歳。
ー制作までの経緯は。
「多くの人が住みたいと思うまちづくりのためにと企画した松下町自治会から、地域内にある沼津西高にパンフレットの制作依頼があった。地域活性化の勉強や、楽しい高校生活の恩返しをしたいと考え、『松下町応援フロジェクト』として作ることを決めた」
ー工夫した点は。
「地域住民に松下町について見詰め直してもらおうと、約半年間、月に1回『松下町通信からすの子』を発行した。地域に関するアンケートを毎号付け、書かれた意見を次号の内容に生かし、パンフレットに何を書くかの参考にもした」
ー松下町の魅力は。
「地域を知るために、半日かけて地元の方と町内を歩いた。小さな川や湧き水があるなど、歩いてみて初めて感じる地域の良さに気付いた。『からすの子』を読んだ方から声を掛けられたこともあり、人の温かさも大きな魅力の一つだと感じた」
ー制作を振り返って。
「地元の方から好評をいただいた。たくさんの人と出会い、普通の高校生ではできない体験ができて良かつた」
◇
趣味は観劇。都内の小劇場にも足を運ぶ。
【静新平成28年2月4日(木)この人】
2016年02月03日
室伏稔氏が死去
室伏稔氏が死去
元伊藤忠社長 政投銀トップも 84歳

元伊藤忠商事社長で日本政策投資銀行の社長も務めた室伏稔(むろふし・みのる)氏が1月27日、虚血性心不全のため、東京都内の病院で死去した。84歳。小山町出身。葬儀・告別式は近親者で行った。後日、お別れの会を開くが、日時や場所は未定。喪主は妻政子(まさこ)さん。
1956年に東大を卒業後、伊藤忠商事に入社し、社長、会長を歴任した。2007年には、それまで財務省(旧大蔵省)出身者の指定席だった日本政策投資銀行の総裁に初の民間人として就いた。
政投銀の株式会社化に伴い、08年に社長に就任。融資中心だった業態から、株式出資など、よりリスクのある投融資を手掛ける組織への移行を指揮した。
08年の世界金融危機、11年の東日本大震災と、政投銀が危機対応融資で存在感を発揮した時期にトップを務め、11年6月に社長を退いた。
【静新平成28年2月3日(水)朝刊】
元伊藤忠社長 政投銀トップも 84歳

元伊藤忠商事社長で日本政策投資銀行の社長も務めた室伏稔(むろふし・みのる)氏が1月27日、虚血性心不全のため、東京都内の病院で死去した。84歳。小山町出身。葬儀・告別式は近親者で行った。後日、お別れの会を開くが、日時や場所は未定。喪主は妻政子(まさこ)さん。
1956年に東大を卒業後、伊藤忠商事に入社し、社長、会長を歴任した。2007年には、それまで財務省(旧大蔵省)出身者の指定席だった日本政策投資銀行の総裁に初の民間人として就いた。
政投銀の株式会社化に伴い、08年に社長に就任。融資中心だった業態から、株式出資など、よりリスクのある投融資を手掛ける組織への移行を指揮した。
08年の世界金融危機、11年の東日本大震災と、政投銀が危機対応融資で存在感を発揮した時期にトップを務め、11年6月に社長を退いた。
【静新平成28年2月3日(水)朝刊】
2016年02月02日
沼津青年会議所の理事長に就任した 鈴木一範さん
沼津青年会議所の理事長に就任した
鈴木一範さん(すずきかずのり)(沼津市)

2007年、沼津青年会議所(JC)に入会し、副理事長、日本JC東海地区協議会役員などを歴任。本業は東邦印刷包装(沼津市)の専務。39歳。
ー沼津市の現状は。
「長い海岸線を有する沼津市は東日本大震災以降、津波への危機感などから人口流出が進む。一方、沼津港には県内外から多くの人が訪れるなど、海の魅力がにぎわいをもたらしている。良い面も悪い面も含め、まちの特性を正しく理解した上でのまちづくりが求められている」
ー注力する事業は。
「沼津の特性として、高校が多いという点がある。昨年は沼津の新しい土産を開発しようと、高校と企業を結び付けた事業を行った。引き続き高校生に着目したい。夏の参院選から選挙年齢が18歳以上に引き下げられるので、高校生の政治参画への意識を醸成する取り組みもしたい」
ー沼津JCの課題は。
「会員数の減少が進み、現在は38人。ことしは20人以上の会員獲得を目指したい。JCは地域で活躍できる人材を育成する役割も担っているので、まずは仲間を増やしたい」
ー会員に伝えていきたいことは。
「『機会に参加しょう』と呼び掛けている。何でもやってみなくては始まらないし、やれば必ず身に付くことがある」
◇
趣味はラジコン、プラモデル。
【静新平成28年2月2日(火)朝刊】
鈴木一範さん(すずきかずのり)(沼津市)

2007年、沼津青年会議所(JC)に入会し、副理事長、日本JC東海地区協議会役員などを歴任。本業は東邦印刷包装(沼津市)の専務。39歳。
ー沼津市の現状は。
「長い海岸線を有する沼津市は東日本大震災以降、津波への危機感などから人口流出が進む。一方、沼津港には県内外から多くの人が訪れるなど、海の魅力がにぎわいをもたらしている。良い面も悪い面も含め、まちの特性を正しく理解した上でのまちづくりが求められている」
ー注力する事業は。
「沼津の特性として、高校が多いという点がある。昨年は沼津の新しい土産を開発しようと、高校と企業を結び付けた事業を行った。引き続き高校生に着目したい。夏の参院選から選挙年齢が18歳以上に引き下げられるので、高校生の政治参画への意識を醸成する取り組みもしたい」
ー沼津JCの課題は。
「会員数の減少が進み、現在は38人。ことしは20人以上の会員獲得を目指したい。JCは地域で活躍できる人材を育成する役割も担っているので、まずは仲間を増やしたい」
ー会員に伝えていきたいことは。
「『機会に参加しょう』と呼び掛けている。何でもやってみなくては始まらないし、やれば必ず身に付くことがある」
◇
趣味はラジコン、プラモデル。
【静新平成28年2月2日(火)朝刊】