2019年11月30日

中曽根康弘元首相令和1年11月29日死去

静岡の青春「原風景」
 中曽根元首相死去
 旧制静高で礎築く
 「県民に支えられ育った」
 中曽根康弘元首相
29日死去した中曽根康弘元首相は、多感な青春時代の3年間を旧制静岡高(現静岡大)で過ごし、静岡への愛情を終生持ち続けた。晩年には、学生当時に寮から毎日眺めたという冨士山の世界還産登録にも情熱を注いだ。
 群馬県出身で、親類の勧めで旧制静岡高に進んだ。同窓会にも参加を続け、旧交を温めた。会は同窓生の高齢化に伴い2012年に解散したが、その節目の集まりでは「われわれが学んだ精神が伝承され、日本のために役立つことを心から念じている」とあいさつ。静高生を育てた静岡の人々への感謝を盛んに口にした。取材に対しても「霊峰冨士、臨済寺の鐘、そして静岡市民、県民に支えられて静高生は育ち、国の役にも立った」としみじみと語っていた。
 〈私が今も思い出すのは、昔の静岡駅舎や駅前の小さな町並み、浅間神社である。とりわけ、松原と煙を上げて航行する汽船のはるか頭上に雪を抱いてぽっかり浮かんでいる富士山のすがすがしさは学生時代の原風景であるV(月刊誌『文芸春秋』11年1月号)。自由主義者の本を読みふけり、友人と議論し、ときに旅をした。寮では、炊事部長や寮誌編さん委員長を務めたという。後年、人生を決定付けた体験の一つに静高生活を挙げた。
 同窓会の代表幹事を務めていた草野芳正さん(90)=東京都杉並区=は「解散後も、4~5年ほど前までは先生(中曽根氏)を囲む会を開いていた」と振り返り、静高時代のつながりを大切にしていた中曽根氏の人柄を懐かしむ。「いつも国のことを思い、一つの理想を追求されていた。非常に偉大な方で、こんなに寂しいことはない」と悼んだ。
 複数の関係者によると、中曽根氏の膨大な蔵書の寄贈先の一つとして、静大も一時期候補に挙がっていたことがあるという。
(社会部・佐藤章弘)
【静新令和1年11月30日(土)朝刊】
  

Posted by パイプ親父 at 05:21Comments(0)訃報

2019年11月13日

鈴木静一氏

 東邦印刷包装会長
 鈴木静一(すずきせいいち)氏(72)
 デザイン力で地域貢献鈴木静一氏

 ー今年で創業70周年を迎えた。これまでを振り返っての思いは。
 「かつて印刷業者はどこの町にも存在し、近所の事業所や家庭から年賀状や名刺などを受注していた。しかし、パソコンやプリンターが普及するに従って、誰でも簡単に印刷できる時代になり、多くの業者が廃業した。移り変わりを振り返ると、現在は大変に厳しい変革期にある。地域に根差した印刷会社として生き残るには、デザインカをさらに磨く必要がある。わが社は『顧客感動企業』を理念に掲げ、プロにしかできないパッケージなどの商品デザインを提供することで、地元企業に貢献したいと考えている」
 ーデザイン力の必要性はまちづくりにも共通するのでは。
 「県東部には素晴らしい観光資源や技術力が高い中小企業がたくさんあるが、魅力を生かし切れていないと感じる。商品が優れていても、パッケージがおざなりだと売り上げが伸びないのと同様だろう。県東部もどんな地域へと発展させようとしているのか、グランドデザインが明確化できていないのではないか。そうした意味でもまちづくりのために尽力できることはたくさんある」
 ー印刷業者として目指している今後の姿は。
 「パンフレットから土産物の箱まで、さまざまな印刷を手掛けている。地場の企業を大切にする姿勢はこれからも変えずに続けていく。地元のクライアントからの相談に親身になって応じ、商品の魅力を最大限に引き出すロゴやデザインなどを一緒に考え出すことが印刷業者として今、最も求められていると思う。70年間に培ったデザイン力を通じて、地域の経済や人々を元気にすることができれば、これ以上うれしいことはない」(毎月第2水曜日に掲載します)
 【東邦印刷包装】1949年創業で、今年で70周年を迎えた。ポスターやパンフレットなどの薄紙印刷をはじめ、菓子や土産物の箱などの厚紙印刷、書籍、看板、包装資材と幅広く印刷物を手掛ける。2014年には最新のハイブリッドUV印刷機も導入した。従業員数36人。沼津市西沢田。
【サンフロント21懇話会】会員は県東部の企業、各種団体、行政関係者ら317人(2019年10月末)。19年度は「地域創生につながる新産業創出と既存産業の持続的発展の支援」「新たな観光価値創造への取り組みの支援」など4項目を活動の基本方針に掲げる。入会の問い合わせは静岡新聞社・静岡放送東部総局〈電055(962)6520>へ。
【静新令和元年(2019年)11月13日(水曜日)「熱き地域人」】
  

Posted by パイプ親父 at 05:34Comments(0)熱き人たち

2019年11月05日

岡田剛武氏逝去「訃報」

訃報
 弊社 代表取締役社長 岡田剛武儀 十一月三日八十二歳にて永眠いたしました、ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご適知申し上げます。
 遣って告別式は左記の通り執り行います
 一・通夜 十一月八日(金)十九時○〇分
 一・葬儀 十一月九日(土)十三時三十分
 一・出棺 十一月九日(土)十五時二十分
一・ 場所 大岡平安典礼会館
 静岡県沼津市大岡二一七〇ー一

 静岡県沼津市大手町四ー六ー一三
 喪主 岡田重子
 施主 岡田貴之
 株式会社 岡藤硝子店
岡田義武

  

Posted by パイプ親父 at 14:28Comments(0)訃報