2012年01月25日

三津浜元一(みつはまげんいち)氏(57)

 富士通沼津工場長
 三津浜元一(みつはまげんいち)氏(57)

 身近な製品研究に注力
 ー沼津市を中心にした県東部の印象は。
 「住んで良し、食べて良しのいい街だが、かつて静岡市、浜松市と肩を並べていた都会性は落ちた印象。ただ業界の目線で見れば、水が潤沢な地域で工業地帯の歴史も長く、労働人口も豊富。何より首都圏に近い。他に対する絶対的な優位性をいくつも兼ね備えた街だ。広い視点から土地の求心力を検証し、発信する努力が必要だ」
 ー先端技術の拠点として、社会貢献をどう考えるか。
 「沼津工場でシステム検証やソフトウエア開発を行ったスパコン『京(けい)』が昨年、計算速度ランキングで連続世界一になった。京の高いシミュレーション力で、津波の到達時間予測や海洋への原油流出の拡散予測など世界を揺るがす困難に立ち向かえる日を信じている。一方、工場は千台の計算機で消費者に身近な製品を使いやすくする研究も進めている。こちらは対照的に地道だが、先端技術と同じ重みがある」
 ー広域行政の在り方をどう考えるか。
 「合併しない現状を良く見れば各自が自治を尊重して多様。ただ企業の場合は海外も含めた人の動きがあり、活動実態は地域軸を超える。例えば自分は冨士通の社員で東部地域人、県外の市民といくつもの立ち位置を抱える。広域行政も同じで相手を正確に理解し、信頼感を持った議論を展開してほしい」
 【富士通沼津工場】1976年8月開設。業務ソフトウエアの動作基盤となるシステムソフトの研究開発、ハード・ソフト製品の品質保証などを行う。敷地面積53万平方㍍、従業員約2千人。沼津市宮本。
(静新平成24年1月25日「熱き地域人」)
  

Posted by パイプ親父 at 11:46Comments(0)熱き人たち

2012年01月21日

遠藤啓太(えんどうけいた)さん

 沼津青年会議所理事長に就任した
 遠藤啓太(えんどうけいた)さん(沼津市)

 2005年入会。副理事長などを務め、沼津青年会議所(JC)の第58代理事長に就任した。本業は中古車買い取り販売、石油卸業。沼津市下香貫、36歳。
 ー今期の活動は。
 「人づくりやまちづくりを活動の軸に据え、子どもを含めて地域を愛し、行動に移せる人材の育成を事業計画に反映させたい。組織基盤の拡大も主要課題で、今年は現在52人いる会員の『20人増強』を目標に掲げた」
 ーまちづくりをどう考えるか。
 「企業経営の視点から対外的なPR力を強化するため、外部の旅行者がどんな理由で沼津に来ているか調べたい。発信すべき街の価値を暦き上げることが地域活性化への近道と考える」
 ー地域での存在感をどのように確立していくか。
 「沼津JCは08年、社団法人として30年以上続く歴史に幕を下ろし、公益社団法人格を取得する決議をし、今最終調整の段階に入った。公益性をより高め、行動力を育てる場づくりが、今後ますます求められていくだろう」
 ◇
 映像編集はプロ並みの腕前。
(静新平成24年1月21日「この人」)
  

Posted by パイプ親父 at 10:36Comments(0)人物紹介

2012年01月21日

梅原駿さん

第60回静新・静放スポーツ奨励賞
 梅原駿さん(全国中学生レスリング男子73㌔級優勝、沼津門池中3年)
 瞬発力武器に中学2冠

 ポイントを取られても取り返す強気のレスリングを身上に、全国中学生レスリング選手権大会で73㌔級の頂点に上り詰めた。
 小学5年でレスリングを始めた。競技生活のスタートは周囲より遅く、「試合中に経験の差を感じた」と当初は勝ち星に恵まれなかった。それでも、県外の強豪クラブに出向いて試合勘を養い、高校生とも試合を重ねて経験値を高めていった。
 軽量級並みの瞬発力を武器に中学最終学年を公式戦無敗で終えた。12月の中学選抜選手権も制して中学2冠を達成し、追われる立場となった。全国の名門校からも声が掛かった逸材は地元の沼津城北高へ進学を希望。「1年生から全国舞台で活躍したい」と頼もしい。沼津市大岡。15歳。
(静新平成24年1月21日朝刊)
  

Posted by パイプ親父 at 10:23Comments(0)受賞

2012年01月12日

山根昭雄(やまねあきお)さん(沼津市)

海上警備ボランティァや青少年育成活動に尽力
 山根昭雄(やまねあきお)さん(沼津市)

 船のオーナーなどでつくるNPO法人「水辺の高度利用を考える会」の理事長を務める。自然環境を守り、次世代に引き継ぐ活動に取り組む。69歳。
 ー活動を始めたきっかけは。
 「海の危険性を知らない若い世代が多く、啓発活動を広めたいと思ったこと。年齢を重ねるとともに、長年親しんできた海への恩返しの思いが強まった」
 ー活動内容は。
 「清掃活動はもちろん、海上パトロールや青少年の健全育成活動に力を入れている。東日本大震災以降、津波被害を想定した救命胴衣の装着講習なども実施している」
 ー沼津市周辺の海の魅力や課題は。
 「井田地区をはじめ沼津市には、沖縄などに引けをとらない美しい海が残されている。一方で、県内で最も長い海岸線がありながら観光面などで活用し切れていないのが残念。海や自然をもっと大切にする意識を育む取り組みに行政は力を入れるべき」
 ◇
海上保安庁指定の海上安全指導員。安全パトロール艇を所持。中学2年から船に乗る。
(静新平成24年1月12日「この人」)
  

Posted by パイプ親父 at 13:54Comments(0)人物紹介

2012年01月12日

体育功労賞 川口泰弘さん

体育功労賞 川口泰弘さん
 (県ホッケー協会名誉会長)
 競技の土台作りに尽力
 沼津東高ホッケー部監督を務めたのをはじめ、教諭の傍ら各校の監督や県ホッケー協会役員などを歴任、40年以上にわたって競技人口の拡大、土台作りに尽力した。
 監督就任当初は全くの初心者だった。「練習は見よう見まね。がむしゃらに指導に取り組んだ」と語る。周囲の支えと努力が実を結び、1970年の全国高校総体では過去最高のベスト8に進出した。80年に伊豆中央高に異動。ホッケー部創部のために奔走した。当時はグラウンドも無く、「草が生い茂り、砂利だらけの狩野川河川敷を生徒と駆け回った」と振り返る。
 89年から県ホッケー協会副会長を務め、03年に清水、長泉町で開催した国体を陰で支えたのは思い出の一つ。「開催をきっかけに小中学生の間にも浸透していった」と手応えを感じた瞬間だった。
 沼津市東沢田。75歳。
(静新平成24年1月12日朝刊「第60回静新・静放送スポーツ賞」)
  

Posted by パイプ親父 at 13:43Comments(0)受賞

2012年01月11日

斉藤研一(さいとうけんいち)氏(62)

沼津リバーサイドホテル総支配人
 斉藤研一(さいとうけんいち)氏(62)
 発展へ失敗恐れず挑戦
 ー新たに運営を開始したホテルのコンセプトは。
 「地域の方々が気軽に、自由に利用することができるようなコミュニティーホテルを目指していく。理想のイメージは"地元の応接間"。まずは前身の沼津東急ホテルが14年間かけて築いたサービスをきちんと引き継ぎ、その内容を精査していきたい。その結果を踏まえて春ごろから、客室の体系やエントランス、レストランメニューなどの改善を順次検討していく」
 ー県東部のホテル業界について、現状をどのように見ているか。
 「現在は東日本大震災の影響で減少しているが、本来は訪日旅行客のインバウンドが十分期待できる国内有数のエリア。都心から近く、富士山や新幹線、海の幸が豊冨など、魅力は多い。都市機能も集積していて、業界の伸びしろは大きいと感じる。われわれも呉竹荘グループの組織力を生かし、宿泊や婚礼などを積極的に取り込んでいきたい」
 ー新会社の発展や地域活性化に向けた考えは。
 「まずは浜松の『やらまいか』精押を沼津のスタッフにも植え付けていきたい。失敗を恐れず、現状に満足しないで挑戦する姿勢をホテルの気風にしていく。また、地域振興を視野に、地元の商店街との結び付きを深めていきたい。ホテル単体での集客には限界がある。他の組織や企業、地域との連携は今後さらに大事になる」
 【沼津リバーサイドホテル】2011年11月開業。県西部を中心にホテル。結婚式場などを運営する呉竹荘グループの「KTSオペレーション」が運営する。従業員数はパートを含め約80人。沼津市上土町。
(静新平成24年1月11日「熱き地域人」)
  

Posted by パイプ親父 at 11:37Comments(0)熱き人たち