2011年10月20日

大山邦雄(おおやまくにお)氏(63)

 沼津市立病院長
 大山邦雄(おおやまくにお)氏(63)
 機能分担の周知不可欠
大山邦雄(おおやまくにお)氏(63)
 ー医師確保に向けた取り組みは。
 「病院にとっての医師確保策は四つある。公募するか、民間医局あるいは関連大学の医局に医師派遣を依頼するか、地元に新たな医局が設置されるかだ。当院は関連大学の医局からの派遣が中心。大学側にも医師が少ないのが実情だが、地道に通い、確保に努力している。医師数は今春、80人を超えた」
 ー県東部で2カ所の第3次救急指定病院として役割をどう考えますか。
 「当院のように3次救急を100人以下の医師で担う病院は珍しい。いつ来るか分からない急患に備える人的体制や、命を救う高度技術のあり方を考えると、やはり医師不足の打開は急務だ。指定病院は県東部に2カ所で東京都のように多くはない。皆、最後の砦(とりで)の使命感を持って最良の医療提供を目指している。命に関わる重篤患者は市立病院、慢性期は地域の診療所へ、と機能をすみ分ける概念は欠かせない」
 ー機能分担の意義は利用者に浸透しましたか。
 「まだ途上であり、周知は必要。軽症の来院者を地域の診療所へ紹介する逆紹介を不便と感じる人もいるのでは。病院と診療所が一つのチームになって疾病対応の流れをつくる『地域医療連携パス』の対象拡大など、患者の視点に立ったシステムを整え、病院と診療所の機能分担がなぜ必要か、理解を得ていきたい」
 【沼津市立病院】1928年設立した県東部の中核病院。医師の定数は88。救命救急、地域医療支援病院、周産期医療、がん診療連携拠点などの指定病院として県東部の医療を支え、臨床研修病院として若手育成にも取り組む。同市東椎路。
(静新平成23年10月19日「熱き地域人」)


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Posted by パイプ親父 at 14:52│Comments(1)熱き人たち
この記事へのコメント
医師間のいじめがあるにもかかわらず、その存在を認めず、もちろん解決しようというつもりもないくせに、医師の確保とは、とんでもない話です。所詮、腰掛です。
Posted by もう定年でしょうが at 2013年09月04日 17:18
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