2023年03月09日
県立がんセンター 山口総長 今月末退任 名誉総長へ
県立がんセンター 山口総長 今月末退任 名誉総長へ
県立静岡がんセンター(長泉町)総長の山口建氏 (73)が3月末で総長を退くことが、8日までの関係者への取材で分かった。2002年のセンター開設時に初代総長として就任以来、20年以上にわたって同センターの運営をけん引し、国内屈指のがん医療機関に発展させた。今春を区切りに、後進に道を譲る判断をしたとみられる。
静岡がんセンターは病院、疾病管理センター、研究所など複数の組織で構成し、山口氏は設立構想段階から携わった。総長として各組織を統括し、がん患者診察数は国内トップクラスにある。
後任は同センターの内部登用とみられ、病院長の上坂克彦氏の就任が有力視されている。山口氏は4月以降も名誉総長として後進の育成にあたるとみられる。
山口氏は慶応大医学部卒。乳がん治療や腫瘍マーカー開発を手がけ、国立がんセンター(現国立がん研究センター)の研究所副所長や宮内庁御用掛を歴任した。国のがん対策に関わる要職も担い、18年6月から4年間、政府のがん対策推進協議会の会長も務めた。三重県出身、沼津市在住。
静岡がんセンターは山口氏の指揮で、高度がん治療と併せ、患者、家族の生の声から学ぶ「がんの社会学」を推進。全国に先駆けて開設した「がんよろず相談」には年間1万件以上が寄せられ、国内のがん専門病院のモデルとなっている。県東部に医療健康産業を集積する県の「ファルマバレープロジェクト」の中核的役割も担い、医薬品・医療機器開発、製造における地域貢献も大きい。
【静新令和5年3月9日(木)朝刊】
県立静岡がんセンター(長泉町)総長の山口建氏 (73)が3月末で総長を退くことが、8日までの関係者への取材で分かった。2002年のセンター開設時に初代総長として就任以来、20年以上にわたって同センターの運営をけん引し、国内屈指のがん医療機関に発展させた。今春を区切りに、後進に道を譲る判断をしたとみられる。
静岡がんセンターは病院、疾病管理センター、研究所など複数の組織で構成し、山口氏は設立構想段階から携わった。総長として各組織を統括し、がん患者診察数は国内トップクラスにある。
後任は同センターの内部登用とみられ、病院長の上坂克彦氏の就任が有力視されている。山口氏は4月以降も名誉総長として後進の育成にあたるとみられる。
山口氏は慶応大医学部卒。乳がん治療や腫瘍マーカー開発を手がけ、国立がんセンター(現国立がん研究センター)の研究所副所長や宮内庁御用掛を歴任した。国のがん対策に関わる要職も担い、18年6月から4年間、政府のがん対策推進協議会の会長も務めた。三重県出身、沼津市在住。
静岡がんセンターは山口氏の指揮で、高度がん治療と併せ、患者、家族の生の声から学ぶ「がんの社会学」を推進。全国に先駆けて開設した「がんよろず相談」には年間1万件以上が寄せられ、国内のがん専門病院のモデルとなっている。県東部に医療健康産業を集積する県の「ファルマバレープロジェクト」の中核的役割も担い、医薬品・医療機器開発、製造における地域貢献も大きい。
【静新令和5年3月9日(木)朝刊】
Posted by パイプ親父 at 11:31│Comments(0)
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