2014年01月31日

小保方晴子さん

小保方(おぼかた)晴子さん
論文一時は却下…かっぽう着の「リケジョ」快挙
obokata


白衣の代わりにかっぽう着を着て実験を行う小保方晴子・理研ユニットリーダー(29日午後、神戸市中央区で)=枡田直也撮影
 生物学の常識を覆す発見を世界に先駆けて公表したのは、30歳の日本人女性が率いる国際研究チームだった。
 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方(おぼかた)晴子さんが研究を着想してから6年。意表を突く簡単な手法で様々な組織に変化できる「STAP細胞」を作ったとの論文は当初、一流科学誌から「信じられない」と掲載を拒否されたが、日本のベテラン研究陣の後押しが成功に導いた。
 小保方さんは早稲田大理工学部を2006年に卒業後、高校時代から憧れていた再生医学の研究を開始。この年、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製したと発表した山中伸弥・京都大教授の講演を聞き、研究に打ち込む決意を強めた。刺激で細胞を変化させるという今回の成果につながるアイデアが浮かんだのは08年に留学していた米ハーバード大でのことだった。
 実験で極細のガラス管にマウスの細胞を通すと、予想より多い幹細胞ができた。「狭い場所を通る刺激がきっかけになったのではないか」と発想を転換して研究を続けた。
 しかし、米国の専門家にも共同研究を持ちかけても、実績のない若手は相手にされない。救いの手を差し伸べたのは10年、センターで研究中の若山照彦・現山梨大教授(46)だった。世界初のクローンマウスを作った若山さんは、突然訪ねてきた小保方さんの協力依頼に「最初は信じられなかったが、僕が証明できれば米国に勝てると思った」と応じた。
 毒素を使ったり、細胞に栄養を与えず飢餓状態にしたり……。11年にセンター客員研究員になった小保方さんは実験を続け、その年の冬、若山さんと、STAP細胞からできた細胞を持つマウスを誕生させた。
 権威ある科学誌ネイチャーに論文を投稿したが、掲載は却下され、審査した研究者からは「細胞生物学の歴史を愚弄している」という趣旨のメールも届いた。肩を落とす小保方さんを、幹細胞研究の第一人者である笹井芳樹・副センター長(51)らが支援。データを解析し直し昨年3月、論文を再投稿。掲載が決まった。
 研究室のスタッフ5人は全員女性。研究室の壁はピンクや黄色で、好きなムーミンのキャラクターシールも貼っている。仕事着は白衣ではなく、大学院時代に祖母からもらったかっぽう着。「これを着ると家族に応援してもらっているように感じる」という。
 理系の女子学生や女性研究者を指す「リケジョ」が注目される中で飛び出した成果。日本分子生物学会理事長の大隅典子・東北大教授(53)は「発生生物学は多くの女性研究者が活躍してきた分野。若手が見つけた小さな芽を、周囲のサポートで結実させた点もすばらしい」と喜んだ。
 これから世界で激しい競争が予想される。「プレッシャーを感じるが、10年後、100年後の人類社会への貢献を意識して、一歩一歩進みたい」と決意を話した。
(2014年1月30日 読売新聞)
  

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2014年01月26日

入山俊介(資生堂研究員)

入山俊介(資生堂研究員)
「化粧品の五輪」で最優秀
 沼津出身入山さんシミの原因研究し解明
iriyama

 資生堂研究員で沼津市出身の入山俊介さん(34)が、「化粧品のオリンピック」と称される国際化粧品技術者会の発表会で最優秀賞を受賞した。シミが増える原因は皮膚の奥にある真皮にあると解明し、シミ生成を抑制する成分を開発した。
 入山さんが新しい美白ケアの考え方を発表したのは、昨年秋にブラジルで開催された大会。世界22力国から化粧品や肌に関する228の研究成果が集まり、入山さんはポスター部門で最優秀賞となった。
 入山さんはしわやたるみなどエイジング分野の研究を専門とし、真皮のメカニズム解明に取り組んできた。シミ抑止は、これまで皮膚の表面に近い表皮の対応が主流だったが、真皮の関与を仮説として研究を進めてきた。
 3年間の取り組みの結果、ユリの根のエキスとグルコサミンが有効という結論を導き出した。これらを肌に塗ることで、シミ抑止につながるという。
 入山さんは「自分が受賞できるとは想像もしていなかっただけに、驚きの方が大きい。自分の研究が少しでも多くの方の喜びにつながれば」と語った。
《静新平成26年1月26日(日)朝刊》
  

Posted by パイプ親父 at 09:26Comments(0)受賞

2014年01月10日

土田智さん(つちださとし)(沼津市)

 沼津青年会議所の理事長に就任した
土田智さん(つちださとし)(沼津市)
土田敏

 2008年に入会し、日本青年会議所(JC)東海地区静岡ブロック協議会副会長、沼津JC専務理事などを歴任。沼津市で総合設備業を経営する。37歳。
 ー沼津JCは創立60年。理事長としての抱負は。
 「節目の年に当たり、これまでJCを支えてくれた地域の方々への感謝を忘れず、今後さらに歴史を重ねていく上で、まちの新たな可能性を切り開けるよう、組織、人材の力を一層高めていきたい」
 ーまちづくりに対する考え方は。
 「どんなまちにも良い特性、悪い特性がある。ただ、良い面だけを伸ばすのではなく、悪い部分にも目を向けることが大切。地域のさまざまな特性を見つけ、魅力に変える努力をしていかなければならない」
 ―今後の事業方針は。
 「8月に開催する創立60周年記念式典で、沼津JCとしての今後10年間の長期運動指針を発表する。地域の将来を担う高校生と協働して、まちの魅刀創出やイメージアップを図るプロジェクトにも取り組みたい」

 中国語が得意。ビジネスでも旅行でもよく上海を訪れる。
《靜新平成26年1月10日(金)この人》
  

Posted by パイプ親父 at 05:43Comments(0)人物紹介