2008年11月15日

第51回沼津朝日賞:杉本健次さん

第51回沼津朝日賞:杉本健次さん
 環境おじさんとして活躍
 公園整備やゴミ分別など
第51回沼津朝日賞:杉本健次さん "原東沖の環境おじさん”の愛称で知られる杉本さん。原東沖公園の整備、草取り、草刈り、芝刈り、植木の剪定、集会所の清掃・管理をはじめ、ゴミ集積所の清掃とゴミの分別指導などを一手に引き受けている。
 活動の始まりは十六年程前、当時の自治会長が同公園で草取りなどを行っているのを見て、役員だった杉本さんは、「自治会長さんにばかりやらせるわけにはいかない」と、退職を機に手伝い始めた。自治会長が代わってからも公園整備を継続し、隣接する集会所やゴミ集積所の清掃もするように。
 公園は、住民による清掃が年に数回行われていたが、木は生い茂って見通しは悪く、公園内が見えにくい状態だった。大量のゴミも捨てられていたが、木を剪定したことで見通しが良くなり、毎日朝夕の清掃活動や定期的な芝刈りできれいに保たれるようになると、ゴミや犬のフンが放置されにくくなったという。
 「家で、ただボサッとしているより、一人でも多くの人に公園に立ち寄ってもらい、『きれいな公園だね』と言われる方が幸せ」だと言い、公園に集まる独居老人らの話し相手にもなっている。
 ゴミの収集日には、必ず早朝から杉本さんがゴミ当番の住民と共に看板立てなどを行って分別を徹底。当番の住民の仕事の都合などを考慮して「会社勤めの人の助けになれば」と、一人で引き受けることも多く、引き継ぎノートには杉本さんへの感謝の言葉が並ぶ。
 ゴミは回収車が持っていく順番に並べ、市収集課の職員は「この集積所はいつもきれいで助かる」と感謝。ゴミ回収後は水をまいて清掃し、赤紙を張られて残ったゴミ袋は、中身を出して分別。
 四年前からは毎日、子ども達の登下校時、通学路に立ち、子ども達にあいさつして交通安全を指導するスクールガードを務め、カーブミラーの清掃なども行う。
 地域住民は誰もが、「地域にとってなくてはならない人」と感謝しており、杉本さんは「人に喜んでもらい、『助かるよ』と言われると、あすも頑張ろうと思える。健康のためにも、体が動く限り続けたい」と話す。
(沼朝平成20年11月15日(土)号)


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Posted by パイプ親父 at 13:44│Comments(1)受賞
この記事へのコメント
杉本さん、心からありがとうございます。杉本さんが早朝から手入れしてくださってた公園の芝生が大好きでした。子どもが書道や珠算を習ってる間大変お世話になりました。仕事に行く私のごみ当番していただき、本当にうれしかったです。私の職場にもいらしてくださいましたね。杉本さんにお茶の一杯も入れてあげられてないのが後悔です。きれいな東沖公園眺めながら、杉本さんと語らいたかったです。ただただ心底感謝しております。
Posted by K at 2015年09月16日 00:49
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