2010年08月28日

勝亦武男(かつまたたけお)さん

 ジャンボカボチャ品評会で優勝
 勝亦武男(かつまたたけお)さん(沼津市)


 沼津市東椎路の農家でつくる「小屋敷研究会」の第23回ジャンボカボチャ品評会で、73・5㌔のカボチャを出品して優勝した。ジャンボカボチャ歴は25年近く、過去何度も同品評会で優勝を果たしている。68歳。
 ージャンボカボチャについて教えてください。
 「アトランティック・ジャイアントという大きさや重さを競うためだけの巨大カボチャ。観賞用で食用にはならない」
 ー育てる楽しさや魅力をお聞かせください。
 「『こっちの方が大きい、重い』と競い合っていると、まるで童心に帰ったよう。品評会に出すときは、出品者みんなで協力しあって運ぶ。巨大カボチャを通して、参加者全員が良きライバル、良き仲間になれる」
 ー品評会の歴史はずいぶん長いようですが。
 「誰が始めたのかよく分からないが、ここまで続いているのは農家の遊び心あってこそ。農業を取り巻く現状は厳しいものがあるが、これからも遊び心とチャレンジ精神を忘れずに農業に取り組みたい」
 ◇
来年は80㌔の大台に乗せたいと意欲を見せる。
(静新平成22年8月28日「この人」)
  

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2010年08月27日

三遊亭橘也さん

 沼津出身の落語家・三遊亭橘也さん

 「ぬまづ後援会」誕生
 来月12日 師弟公演 地元"初披露"に
 沼津市出身の若手落語家三遊亭橘也さん(31)=本名・渡辺勝也さん=を応援する
「ぬまづ後援会」がこのほど誕生した。9月12日に師匠の三遊亭圓橘さんを招いて
発足記念の「師弟落語会」を開き、本格的に始動する。
 橘也さんは暁秀高から筑波大に進み、卒業後の2005年に入門。2008年には二ツ目に昇進した。後援会は二ツ目昇進を機に、親せきの露木博行さん(60)と三好勝晴さん(52)が中心となって立ち上げた。三好さんが会長、露木さんが事務局長を務める。
 橘也さんに沼津での仕事を紹介してきた露木さんは「これまでは内輪での落語会がほとんどだったので、師弟公演は地元での"初披露"になる」と意気込む。橘也さんも「生みの親と育ての親(師匠)に成長を見せることで恩返しできれば」と力を込める。
 現在、後援会には暁秀高関係者や親せきを中心に約50人が加入している。「多くの人に落語に親しんでもらい、末永く続く会にしてほしい」という橘也さんの願いから、入会費、年会費がいずれも千円という手軽さが特徴。
 橘也さんと高校の同級生だった勝俣文子さん(31)=沼津市=は、二ツ目昇進披露公演で初めて落語を聞き、時代を超えた普遍的なおもしろさに引かれて入会したという。偶然、東京で高座を聞いてファンになったという藤田めぐみさん(33)=静岡市=も一気軽に入会できるのは魅力的」と話し、女性や初心者にも好評だ。
 後援会では今後、橘也さんの落語会を年1、2回開催し、定期的に近況を報告していくという。三好さんは「地域を挙げて応援を続け、少しずつファンを増やしたい。地元の落語文化の発展にもつながれば」と期待を寄せる。
 師弟落語会は沼津市日の出町のサンウェルぬまづで午後2時から。入場料2千円。チケットの問い合わせは大手町会館〈電055(962)1540〉へ。
(静新平成22年8月6日朝刊)
 地元沼津市で師弟落語会を開く
 三遊亭橘也(さんゆうていきつや)さん(東京都)
 三遊亭圓橘師匠に入門、2008年に二ツ目に昇進した。後援会発足を機に9月12日に地元沼津市で師弟落語会を開く。31歳。
 ー落語家を志した理由は。
 「大学卒業後、市立図書館で怪談『牡丹灯篭』のCDを手に取ったのが始まり。女の幽霊が好きな人の家に張られた札をはがすよう下男に頼む『お札はがし』の場面が忘れられなくて。幽霊や、下男をそそのかす妻の怖さを語る怖い口調が頭から離れなかった」
 ー圓橘師匠との出会いは。
 「寄席に行ったら、地味な着物で人情話を淡々と話す姿が格好良かった。手紙で弟子入りを断られ、次は自宅に押しかけて断られ…でも居酒屋に連れて行ってくれて『お札はがし』の場面を語ってくれた。それでますますほれ込んで、1年間、毎月寄席に通った」
 ー師弟落語会への抱負を一言。
 「生まれ育った地元で落語の魅力を広めたい。真打ちになったら師匠をまた連れてこれるよう、今回を第一歩にしたい」
 ◇
素顔の時も、笑いが絶えない人柄。
(静新平成22年8月27日「この人」)
  

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2010年08月20日

西郷真理子氏

西郷真理子氏(コミュニティーデザイナー)


【 さいごう・まりこ氏 燦々ぬまづ大使。沼津市の町方町、通横町、大門町のまちづくりでコンサルタント委託を受けている。1990年にまちづくりカンパニー「シープ・ネットワーク」を設立、住民との協働を重視した手法で各地の中心市街地活性化を手掛けた。日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー大賞受賞。】
 沼津・中心市街地再生を模索
 土地の魅力空間に凝縮
 全国的に中心市街地の疲弊が進む中、町屋や蔵などの地域資源を際立たせる手法や、地権者が会社を設立して数百㍍に及ぶ商店街全体の店舗構成などをプロデュースする手法によって、ピーク時の何倍も来街者を増やした事例が目立つようになった。沼津市も、アーケード名店街を含めた沼津市町方町、通横町、大門町エリアで、住居と買い物の両機能を備えた商業形態「ライフスタイルセンター」を目指す計画が進められている。成功に導く決め手は何か。
 ー新しいまちづくりに求められる視点は。
 「食や歴史文化など、その土地の魅力を凝縮した生活空間をつくろうという視点。中心市街地の活性化にあたり、生活スタイルのブランド化は今後欠かせなくなるだろう。価格よりも本物を重んじる志向が強まっている今だからこそ、足元の『本物』に目を向けてまちづくりをすべき。こだわりを敏感にキャッチできる、感度の高い住民の存在も核になる」
 ー具体的にどう動くか。
 「対象エリアの動態調査に加え、回答が縛られない対面式の聞き取り調査などを実施してニーズを把握する。沼津の場合、高額商品は東京や横浜に買いに行くが、日常生活品は地元でという傾向が見られた。それなら魚や野菜、茶という食の魅力がある。例を挙げれば、皆が健康的でおいしい有機、低農薬の野菜を、地元の食材を使ったドレッシングで食べている街。それが『沼津版ライフスタイル』の確立につながっていく」
 ーアーケード名店街が参考にしている香川県高松市丸亀町商店街の成功要因は何か。
 「住居と店舗を一体化したことで消費が見込める定住人口を確保した上で、60年後に土地を地権者に戻す定期借地権を導入し、合意形成をスムーズにしたこと。商店街を街区分けしてショッピングゾーンや生活用品ゾーンなど、エリアごとに性格を持たせたテナントミックスや、来街者が歩く道路空間の魅力を高めた工夫も大きい」
 ーアーケード名店街のまちづくりでは、何が焦点になるか。
 「専門家の立場では、中心を抜ける道路空間の活用が成功の鍵を握ると考える。防火建築として日本初の共同建築様式を手掛けた実績があるだけに、皆仲が良く、可能性を感じる。各地で手掛けた成功事例での唯一の共通点は、地域に誇りを持つ住民の多さ。県庁所在地であるとか、商店街の疲弊度などは関係なく、どの街にもこうした熱い住民の存在を前提とした『復活のチャンス』はある」(聞き手=東部総局・大須賀伸江)
(静新平成22年8月20日「本音インタビュー」)
  

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2010年08月19日

 石丸さん(沼津・門池中)

 石丸さん(沼津・門池中)県勢初V
 全国中学生かるた選手権
 接戦を勝ち抜く


 小倉百人一首競技かるた選手の石丸実奈さん(沼津市立門池中1)がこのほど、東京都で行われた「全国中学生かるた選手権大会」(全日本かるた協会主催)中学1年の部で優勝した。22年続く同大会で県勢が優勝するのは初めて。
 決勝までの全5試合を「厳しい戦いばかりだった」と振り返る石丸さん。2回戦と決勝では、互いの自陣に1枚ずつを残し、先に読まれた札で勝負が決する「運命戦」にもつれこんだが、最後は「自陣(の札)が出ると信じていた」という信念で運も味方につけた。
 特に、決勝で対戦した高橋洸君(群馬)は1月の小学生大会準決勝で、同じく運命戦の末に敗れた因縁の相手。序盤リードしながら、中盤にミスから逆転を許す苦しい展開だったが、持ち味の守りで運命戦に持ち込み、雪辱を果たした。
 石丸さんがかるたに興味を持ったのは小学1年の時。「速く、きれいに札を取れた時が一番楽しい」と夢中になり、ことし5月にB級(2段)に昇級した。現在、県内中学生のB級選手は同じ「富士かるた教室」に所属し、同大会中3の部3位の望月晋太郎君(富士市立岳陽中)の2人だけ。
 普段は、富士高かるた部員や東部地域の実力者との手合わせで腕を磨く。応援してくれた先輩方のためにも「勝ちたかった」と話す石丸さん。過去、クイーン位を獲得した選手の名前も掛かった優勝カップを手に、「次はA級が目標。高校では全国大会に出て強豪校に勝ちたい」と力強い表情をみせた。
(静新平成22年8月19日朝刊)
  

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2010年08月19日

 内村さん(沼津三中)最優秀

 内村さん(沼津三中)最優秀
 磐田でわたしの主張県大会


 県内の中学生が日常生活の中で考えていることや将来への思いを発表する「わたしの主張2010県大会」(県教委、磐田市教委など主催)が17日、磐田市のなぎの木会館で開かれた。地区大会を通過した12人が出場し、最優秀賞に沼津市立第三中の内村綸笑さんが選ばれた。
 出場者は5分の持ち時間で、部活動や学校行事、家庭での出来事などを通して学んだり考えたりしたことを語った。内村さんは、小学生の時に母親を病気で亡くした経験について語り、「命の尊さ・重さ」を訴えた。
 ことしの大会には県内75校から約1万6千人が参加した。内村さんは全国大会の出場候補者として、関東甲信越ブロックの審査に進む。
(静新平成22年8月18日朝刊)
  

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2010年08月19日

土屋豊さん(沼津市)

土屋豊さん(沼津市)「玩具作り」 
おもちゃ通じて地域と交流

 
 木製の立体パズルやストローでできたロケット、カラフルなボードゲームなど子どもが飛び付きそうなオリジナルのおもちゃが並ぶ。沼津市大平の土屋豊さん(72)は約10年前に技術者の仕事を定年退職後、おもちゃ作りを始めた。「幼い孫を喜ばせようと思って」ときっかけを話す。
 月に1回程度、近くの幼稚園や保育園でおもちゃを作って遊ぶイベント「作って遊ぼう」を開く。最近は老人施設でも始めた。「意外と脳の刺激になるんだよ」と土屋さん。
 生まれ育った大平地区への愛着は強い。同地区で開いた老人クラブと子ども会の交流行事でもおもちゃ作りを披露した。「自分の子どもや孫は大きくなったけれど、おもちゃを通じて地域の結び付きを強めたいんだ」と照れ笑いを浮かべた。
(静新平成22年8月18日夕刊)
  

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2010年08月04日

大塩秀樹(おおしおひでき)氏

 きせがわ自動車学校社長
 大塩秀樹(おおしおひでき)氏(48)
 地域交通安全にも貢献


 ー業界の現況をどう見るか。
 「少子高齢化が深刻。普通免許取得の対象となる18歳の人口は毎年2~3%ずつ減り続け、1991年ごろをピークに生徒は減少の一途をたどっている。加えて、県東部は大学が少ない。自動車学校にとって高卒時と夏休みなどの長期休暇中が書き入れ時だが、毎年一定の生徒数が確保できるわけではない。時代の傾向と地域性の二つの問題がある」
 ー力を入れていることは。
 「幼稚園の交通安全教室や高校の自転車講習のほか、企業の社員向けの運転講習や高齢者講習などで、免許取得を目的とした本来の学校の機能だけでなく、交通ルールや乗り物への関心を高めてもらうことも大切。地域の交通安全の核として、地元に根差すことは使命だと感じている。長年続いている『自転車まつり』などのイベントを通じて、地域との交流も深めていきたい」
 ー県東部地域の活性化のために必要なことは。
 「若者が集まる地域づくりをして地域を活気づかせることが急務。医科系大学の誘致は、県東部の新しい魅力の一つになると注目している。かつて県東部で商業や観光の旗頭だった沼津市が、その魅力を失いつつあるのは残念。コンベンションセンターの建設は沼津市のランドマークになりうる。大いに期待している」
 【きせがわ自動車学校】1960年創業で今年創立50周年を迎えた。県公安委員会の公認取得は62年。指導員22人を含め従業員は35人。年間約1200人が入校し、高齢者講習は約1600人が受講する。沼津市大岡。
(静新平成22年8月4日「熱き地域人」)
  

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