2010年07月22日

柿迫芳信(かきさごよしのぶ)さん

 岳心流沼津愛吟国風会企画委員会委員長
 柿迫芳信(かきさごよしのぶ)さん(沼津市)
 沼津市を中心とする県東部の詩吟の愛好家約300人の会員が自慢ののどを披露できるよう、詩吟の発表会の企画運営の先頭に立つ。自身も詩吟歴30年のベテランで、日々、鍛錬に励む。66歳。
 ー詩吟を始めたきっかけは。
 「昔勤めていた職場の酒の席で、酔った勢いで威勢良く歌を歌ったら、職場内の詩吟の会のメンバーにスカウトされた。最初は戸惑った」
 ー詩吟の魅力とは。
「人前で大きな声で歌うのは恥ずかしいが、慣れると自然に度胸がつく。大きな声をはっきり出すことで、人付き合いがより円滑になり、仲間も増える」
 ー詩吟を通して伝えたいことは。
 「どんなに素晴らしいことも声に出さなければ伝わらない。人に分かりやすく伝えたいという姿勢が他人に対する思いやりにつながることを、日本古来の詩吟を通して若い人たちにも伝えたい」
 ◇
自治会の代表や交通安全部会など、詩吟以外のさまざまな地域活動にも精力的に取り組む。
(静新平成22年7月22日「この人」)
  

Posted by パイプ親父 at 11:32Comments(0)熱き人たち

2010年07月21日

加藤和彦(かとうかずひこ)氏

 コーゲツ社長
 加藤和彦(かとうかずひこ)氏(40)
 地産地消通じ信頼築く

 ー給食用食材流通の現況は。
 「低価格競争が続いている。高品質で低価格な製品の供給に努めるのは当然で、食材の配合や産地を変えながらお客さまのニーズに対応するが、同時に価格面の競争の限界も感じている。安心の食材を届けるのが第一。お客さまとの信頼のパイプを確保しながら持続的な経営をしていくには、価格以外の価値を提供する必要がある。その一つが地産地消だ」 ー昨年試みた西浦産の冷凍ミカンは好評と聞いている。
 「昨年は10万食を完売した。今期は年内だけで20万食の予約があり、25万食まで伸ばしたい。ほかに地産地消では、県産米を使ったムースを食材メーカーと共同で開発した。食育の意味も込めて学校給食向けに販売していく。地元産食材は配送コストや運送に要する二酸化炭素を削減することにもつながるという点でエコ商品といえる。挑戦を続けたい」
 ー県東部の活性化には何が必要と思うか。
 「沼津育ちなので沼津を中心に考えるが、街の特色が薄れていくように思う。ただ、僕らの世代が寂しがってばかりいてはいけない。にぎわい、誰もが訪れたくなる街が理想。若者がアイデアを持ち寄り自由に議論できるような場と、見識豊かでコーディネートカにたけた人が街にほしい」
 【コーゲツ】1963年、「港月食品」として沼津市下河原で創業。学校給食用物資の卸をはじめ、事業所、仕出し店、医療・福祉施設などに食材を供給する。89年から現社名。2005年ISO14001取得。本社は沼津市大諏訪。
(静新平成22年7月21日「熱き地域人」)
  

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2010年07月10日

小針 一芳(こはりかずよし)さん

 沼津税務署管内青色申告会連合会長に就いた
 小針 一芳(こはりかずよし)さん(沼津市)


 祖父から3代続く、造園用竹材販売店を営む。連合会青年部長などを経て5月から現職。61歳。
 ー青色申告会の現状をどうみるか。
 「後継者不足や廃業などによる会員数減少に歯止めをかけるためにも変化が必要。今年は青色申告制度が施行して60年を迎える。これを機に会則などを見直し、時代に合ったものに変えていく」
 ー具体的にどんな活動を考えているか。
 「これまでの業務は税金申告の処理、相談がほとんどだった。これからは、運転資金の調達や事業拡大など、積極的な経営指導にも取り組んでいきたい。10年、20年後
を見据え、会員に求められる組織づくりを目指す」
 ー後継者不足への対応策は。
 「若い人の中には自ら事業を興す人も多い。むしろ、経営難から親が子どもに継がせないというケースが目立つ。経営改善への手助けが後継者不足解消への第一歩になると考えている」
 ◇
演劇鑑賞が趣味。沼津市民劇場に所属し、年数回の公演を楽しむ。
(静新平成22年7月10日「この人」)
  

Posted by パイプ親父 at 09:05Comments(0)人物紹介

2010年07月06日

梅棹忠夫氏が死去、90歳 

梅棹忠夫氏が死去、90歳 文化人類学を開拓「知的生産の技術」
2010.7.6 14:00(産経webnews)

死去した梅棹忠夫氏=2010年1月14日、大阪府吹田市(澤野貴信撮影)




 日本の文化人類学の開拓者で文化勲章受章者、国立民族学博物館(民博)初代館長で顧問、民族学者、京都大名誉教授の梅棹忠夫(うめさお・ただお)氏が3日に、自宅で老衰のため死去した。90歳だった。自宅は公表していない。葬儀・告別式は近親者のみで執り行われた。喪主は妻、淳子(じゅんこ)さん。連絡先は大阪府吹田市千里万博公園10の1、民博気付。
 京都市出身。京都大理学部卒。動物学を専攻していたが、内蒙古の学術調査を通じて民族学、人類学に転じた。京都大総合学術調査隊に加わった経験をもとに、昭和32年、「文明の生態史観序説」を発表。西欧文明と日本文明はほぼ同じ歩みで発展したとする独自の「並行進化説」を打ち出し、以後は実証的な文明学の確立に尽力した。
 京都大人文科学研究所教授などを経て、昭和49年に国立民族学博物館初代館長に就任した。同館を民族学をはじめとする周辺科学の学際研究センターへと育て上げた。一方で61年に、視力を失う苦難に見舞われたが、その後も口述筆記で多くの著作を発表した。
 平成2年には、日本初の本格的なパソコン編集出版による「情報管理論」を刊行。情報の処理法を説いた「知的生産の技術」は長くベストセラーとなった。
 平成5年に国立民族学博物館館長を退任、顧問となる。千里文化財団や日本ローマ字会会長も務める。3年に文化功労者に選ばれ、6年に文化勲章、11年に勲一等瑞宝章を受章した。
 主な著書は「モゴール族探検記」「東南アジア紀行」「文明の生態史観」「京都の西進」など。自叙伝として「行為と妄想」がある。主な著作は「梅棹忠夫著作集」(全22、別1巻)に収録されている。
  

Posted by パイプ親父 at 14:50Comments(0)訃報

2010年07月02日

長岡重弘(ながおかしげひろ)さん

 沼津商議所青年部会長に就任した
長岡重弘(ながおかしげひろ)さん(沼津市)


 5月末に会長職に就任、若手経営者や後継者ら総勢150人の大所帯の旗振り役として、異業種交流や地域産業の振興活動に取り組む。42歳。
 ー組織体制は。
 「会員拡大やまちづくり、イベント交流など7委員会を設け、研修や提言から会員向けの婚活パーティーまで展開している。『ここには何かがある』と思わせる魅力発信をしたい」
 ー活動方針は。
 「広域連携で県東部の地域資源の魅力を最大限に引き出して外国人旅行客の誘致につなげる提言や、自然と触れ合うレジャー推進により滞在型観光を活発化させる提言を商議所に行った。本年度は実現性を高める策を考えていきたい」
 ー会員数は県内2位の規模になる。
 「不況下ゆえ、人脈の大切さが見直されているのかもしれない。会員がこの不況を好機ととらえ、前進できるかが重要だ。異業種の相互交流がビジネスチャンスに発展するような、層の厚い組織にしたい」
 ◇
娘と過ごす時間を何より大切にしている。
(静新平成22年7月2日「この人」)
  

Posted by パイプ親父 at 09:11Comments(0)人物紹介