2011年08月31日

長島郁夫氏(ながしまいくお

 県沼津土木事務所長
 長島郁夫氏(ながしまいくお)(57)

 災害に強い基盤整備へ
 ー管内の現状は。
 「浮島地区(沼灘市)や田方平野(伊豆の国市)など、地形的に浸水被害の多発地域を抱え、土砂災害のおそれがある急傾斜地も多い、災害に強い地域基盤の整備は最大の使命。豪雨対策を中心にした河川・砂防事業に力を入れている。全体的に幹線道路の道幅が狭く、慢性的な渋滞箇所が多い。特に伊豆半島へ向かう縦の幹線道路の弱さは大きな課題だ。まずは東駿河湾環状道路の早期開通が求められている」
 ー重点事業は。
 「沼津駅周辺の鉄道高架による南北交通の円滑化は、中心市街地活性化に不可欠。駅北口に建設が進む東部コンベンションセンターなど、東部地域全体の活性化とも一体となっている。最重要事業の一つだ。地元との合意形成を図り、しっかりと推進していく」
 ー広域観光の推進に果たす役割は。
 「伊豆の玄関口として、伊豆縦貫道周辺の交通網の整備に努めていく。交通の円滑化は観光振興の重要な要素。特に、主要幹線道路に接続する道路の混雑解消を図らなければならない。さらに、県は本年度、周囲の景観に配慮した公共施設整備を進める『ふじのくに色彩、デザイン指針』を打ち出した。東部の観光地には富士山や駿河湾、伊豆半島を望む雄大な景色が広がる。景観と調和した施設整備に率先して取り組みたい」
【県沼津土木事務所】管内は御殿場、沼津、伊豆市など6市4町で、面積は県土の16%にあたる約1278平万㌔㍍。国道、県道などの改築、河川や海岸、港湾の整備事業などを担う。職員数146人。沼津市高島本町。
【静新平成23年8月31日(水)「熱き地域人」】
  

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2011年08月31日

野田康太(のだこうた)さん

 太極拳で全国3連覇
 野田康太(のだこうた)さん(沼津市)

 全日本武術太極拳選手権に出場。相手の力を利用して攻撃に転じる動きを連続させる「24式太極拳」39歳以下の部を3連覇した。沼津市で教室を主宰する。33歳。
 ー連覇の勝因は。
 「内面に重点を置いたことが良かった。表面上の正確さを磨くのでなく、本番で自分の世界にどれだけ入れるかを考えて臨んだ。結果的に得点は過去3大会で最高で、心と体のつながりをあらためて感じた」
 ープレッシャーは。
 「初優勝の時は、出場種目を変更しただけに優勝を意識していた。表彰台の中央から見渡した体育館の風景は忘れられない。ただ2回目は苦しく、緊張で手がふるえた。今回一歩前進できたのは、周囲の支えあってこそ。感謝している」
 ー今後の抱負を。
 「太極拳は年齢に問わず気軽にでき、健康づくりに寄与するのが最大の魅力。今の日本の競技人口は150万人程度だが、沼津を太極拳の街にするよう頑張りたい」
 ◇
結婚2年。家族と囲む食事が楽しく、食べ過ぎに注意している。
【静新平成23年8月31日(水)「この人」】
  

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2011年08月29日

原田真人監督

モントリオール世界映画
 「わが母の記」特別賞

 カナダで開催されていた第35回モントリオール世界映画祭で29日午前(現地時間28日夜)、伊豆ゆかりの文豪井上靖の自伝的小説をもとに県東部などで撮影した映画「わが母の記」(原田真人監督11沼津市出身)が、最高賞に次ぐ審査員特別グランプリに輝いた。
 幼いころ実母に育てられなかった小説家が、老いて記憶を無くしていく母を温かなまなざしで見つめ、家族3世代の絆を描いている。役所広司さん、樹木希林さん、宮崎あおいさんらが出演し、今年2~3月にかけて伊豆市湯ケ島や沼津市などで撮影された。来年公開予定。
 国内からはほかにも、さだまさしさんの小説を映画化した「アントキノイノチ」(瀬々敬久監督)が、革新的で質の高い作品に贈られるイノベーションアワードに選ばれた。
 ★モントリオール世界映画祭 北米最大規模の映画祭。昨年、「悪人」の深津絵里さんが最優秀女優賞を受賞したほか、2006年に奥田瑛二監督の「長い散歩」、08年に滝田洋二郎監督の「おくりびと」がそれぞれ最高賞のグランプリを受賞するなど、日本映画が高く評価されている。

 舞台の沼津・伊豆歓喜
「美しさ見てほしい」
 原田真人監督の映画「わが母の記」が29日、モントリオール世界映画祭で最高賞に次ぐ審査員特別グランプリ受賞したとの一報に、ロケを誘致した沼津市や伊豆市の関係者から、喜びの声が上がった。
 「県東部で全面支援した作品で、このような国際的な賞を受けたのは初めてでは」。沼津商工会議所・ハリプロ映像協会の飯島充子さんは声を弾ませた。原田真人監督から「撮影地を探してくれないか」と依頼を受けたのは、2009年12月。真冬の風が吹く中、古民家や渓谷を案内した。
 地元を重んじる原田監督の意向もあって、作品の半分以上が、伊豆市と沼津市を舞台に撮影された。飯島さんは「井上靖が描いた家族愛と、両市の自然美があいまって、世界的な評価を受けたことがうれしい」と話した。
 主人公の少年期を演じた沼津市立大岡小6年の土屋風丸君(12)は、「一生懸命演技したのでうれしい」と率直に感想を語った。
 伊豆市の菊地豊市長は「一人でも多くの人に伊豆、沼津の美しさを見てほしい」、沼津市の栗原裕康市長は「地元の人間として誇らしい。世界的な知名度を高めるきっかけになれば」と願った。
【静新平成23年8月29日(月)夕刊】
  

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2011年08月25日

 一中吹奏楽部が昨年に続き 東海大会B編成で金賞受賞

 一中吹奏楽部が昨年に続き
 東海大会B編成で金賞受賞

 一中(森雅宏校長)の吹奏楽部は、静岡市民文化会館で二十一日に開かれた吹奏楽コンクール・中学校B編成(三十人以内)の東海大会で県代表として演奏。出場十五校のうち上位六校が選ばれる金賞を二年連続で受賞した。
 同部は、音楽家の林圭一郎さんにコンクールで演奏する曲の作曲を依頼。「蝕」と題した現代曲を部員二十三人で演奏。
 顧問の芹澤淳教諭は大会を振り返り、「東部、県大会と比較しても今までで一番良い演奏で、生徒達も満足していた。会場の評判も良く、県大会後の短期間で、よく上達したと思う。昨年同様に金賞を受賞できてホッとした」と話している。
(沼朝平成23年8月25日号)
  

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2011年08月25日

 後藤磯吉氏死去

 後藤磯吉氏死去
はごろもフーズ前会「シーチキン」長生みの親

 ツナ缶を「シーチキン」と名付けた、はごろもフーズ(静岡市清水区)前会長で、清水商工会議所(現静岡商工会議所)会頭、日本缶詰協会長などを務めた後藤磯吉(ごとう・いそきち)氏が22日午前4時22分、老衰のため静岡市清水区の病院で死去した。92歳。神戸市出身。自宅は静岡市清水区内。本人の遺志で家族葬を済ませた。9月26日午後0時半から静岡市葵区黒金町56のホテルアソシア静岡でお別れの会が開かれる。喪主は、次男ではごろもフーズ会長、静岡商工会議所会頭の康雄(やすお)氏。
 1947年に同社創業者の先代後藤磯吉氏から引き継いで2代目社長に就任した。「シーチキン」やパスタの「ポポロ」など独自のブランドを確立する戦略で業績を拡大し、同社を国内トップの缶詰会社に育て上げた。87年から会長、2007年から顧問。
 県選挙管理委員会委員長や県地方港湾審議会長のほか、中小企業振興審議会専門委員、果樹農業振興審議会委員など公職を歴任した。1999年に「清水市名誉市民」となるなど地域の重鎮として活躍しながら、業界の発展に心血を注いできた。
 75年に藍綬褒章、89年に勲三等瑞宝章を受章。2009年には県内経営者として初めて埼玉県の「渋沢栄一賞」も受けた。
 元気に出社を続けていたが、この初夏ごろから体調を崩していた。後藤はごろもフーズ会長は「亡くなったことは会社の大きな損失。この難局に立ち向かい、故人のためにもさらに会社を発展させたい」とコメントした。
【静新平成23年8月25日(木)朝刊】
  

Posted by パイプ親父 at 10:03Comments(0)訃報

2011年08月20日

 三好勝晴さん(沼津市)

 沼津・第五おやじの会長
 三好勝晴さん(沼津市)

 JR沼津駅周辺が学区の沼津市立第五小と開北小の児童保護者、卒業生保護者ら有志でつくる第五おやじの会。2004年の発足時から会長を務め、キャンプやバザー、どんど焼きなどの活動を続けている。53歳。
 ー会を設立した経緯や特徴は。
 「小学校のPTA活動に携わり、父親の参加が少ないことを知ったのがきっかけ。会員の自主性を尊重した活動だが、子供が小学校卒業後も、地域の大人として活動に協力してくれる人が多い」
 ー災害避難を想定したキャンプの中身は。
 「子供たちが夏休み期間中、第五小の体育館内に張ったテントで1泊する。今年で既に7回目を迎えた。東日本大震災を受け、今回は被災地で救援活動に励むボランティアの講話なども設けた」
 ー今後の活動目標は。
 「当面は長期的に活動を継続することが目標になる。地域の子供たちの成長を支えながら、将来的には"おやじ"たちの居場所をつくるような取り組みになればいい」
 ◇
 沼津市内で司法書士事務所を経営。市教育委員も務めている。
(静新平成23年8月20日「この人」)
  

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2011年08月18日

今年も一中が東海大会

今年も一中が東海大会
 吹奏楽コンク 難易度高いオリジナル曲で

 一中(森雅宏校長)吹奏楽部は、七日に静岡市民文化会館で開かれた県吹奏楽連盟主催の県吹奏楽コンクール・中学校B編成(三十人以内)に東部地区を代表して出場し、金賞を受賞。昨年に引き続き上位三団体が選ばれる県代表となり、二十一日に静岡市民文化会館で開かれる東海大会に出場する。
 顧問の芹澤淳教諭は、歴任校も含め、吹奏楽部顧問として十一回目の東海大会進出。一中吹奏楽部は、トランペットなどの金管楽器がない構成で少人数ながら難易度の高い曲で毎年、コンクールに挑戦している。
 昨年はラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」より第2楽章、第3楽章をアレンジした超絶技巧の曲で臨み、県大会で最高賞の県知事賞を受賞、東海大会で金賞に選ばれた。
 昨年の大会で主力だった三年生十三人が抜け、残った部員は一、二年生合わせて十三人。今年は大会への出場自体が危ぶまれたが、部員個々の技術の高まりと、新入部員十一人を迎えたことから今年も挑戦することに。芹澤教諭は「今年もオーケストラの曲ではないか、と見られていたようだが、昨年と同じ音楽はやりたくない。聴く人を驚かせてやろう」と、自身もアンサンブル以外では初の試みとなるオリジナルの現代曲に挑戦。
 昨年アレンジを依頼した音楽家の林圭一郎さんに、一中の編成に合わせたコンクール用の作曲を依頼。六月に入り、パートごとに出来上がった分から順に練習を開始。曲の全てが揃ったのは大会の二週間前だった。
 それから三日間、譜読みを行って練習し、通しで音合わせができたのは一週間前。そこに林さんが来て、その場で一人一人の楽譜を書き直してそれぞれが対応し、大会直前に曲を完成させた。
 芹澤教諭は「誰も聞いたことがなく、手本の演奏もない中で、生徒達は楽譜を頼りに対応していて、中学生の持つ可能性はすごいと思った。楽譜も現代曲なので難しく、吹きこなすまでも短時間だったが、頑張っていた」と振り返る。
 「蝕」と題した自然現象を音楽化した曲で、邦楽の和音を使い、打楽器を多用。不思議な音を響かせるボウル形の楽器シンギングボウルの静かな音色で始まり、ソロパートが続いて、中間部の踊りをイメージした速いテンポからクライマックスに向かい、最後は静かに終わる。音階があるアンティークシンバルのクロテイルや風鈴も使う。
 県大会では、「緊張感が全てだった」という芹澤教諭。「ステージ上の緊張感より客席の反応に緊張した」といい、「始まりから会場は静まり返り、客席から息をのむ音が聞こえてくるようだった。吹奏楽関係者なら、中学生がよくこれだけのことをやるな、と驚いたはず」と振り返る。
 曲のインパクトで観衆を釘付けにしたが、演奏自体は「もう少し良い演奏ができたのではないか」と後悔もある。東海大会では、「自分達が目指す曲を聞かせたい」と話す。
 原千咲季部長は「昨年とは曲の雰囲気も大きく変わり、半分は一年生。初演の曲なので、雰囲気を大事にした。ソロ部分もあり、一人一人の技術が求められて練習は大変だった。県大会は、まあまあの出来だったが、伝えたいことを出し切れていない。東海大会で出し切りたい」としている。なお、同コンクールの中学校県大会には、B編成に市内から一中以外に、門池中、市立高中等部、A編成(五十五人以内)に金岡中が出場し、いずれも銀賞。B編成の上位大会は東海大会まで。高校県大会には、A編成に市内から三校が出場し、沼商が銀賞、東高と市立高が銅賞。B編成にも市内から三校が出場して、西高が銀賞、加藤学園暁秀高と沼工が銅賞だった。
(沼朝平成23年8月18日号)
  

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2011年08月17日

松永公良(まつながきみよし)氏

 沼津市商工会長
松永公良(まつながきみよし)氏(80)
一層の地域内連携必要

 ー統合から間もなく3年半になる。
 「離れた地域の商工会の合併ということで、まずは原、戸田両地域の相互交流に力を入れた。親睦を図りながら互いに視野を広げることができたと思う。特性が違う地域なので、それぞれの課題にも理解が深まった。遠距離は短所の一つだが、テレビ会議で理事会を行うなど工夫をしている」
 ー目下の重点事業は何か。
 「リーマン・ショック以降、会員が減少傾向にある。後継者の問題を抱えている事業者も少なくない。会員を増やしながら組織力を保ち、ニーズに即したサービスを提供できるよう努めている。戸田は漁業と観光、原は農商工業といった具合に当地には多様な産業がある。それら地域資源を生かす事業も昨年度から本格化してきた。お茶とへだトロはんぺんをシンボルに地域を売り出していく」
 ー広域行政をどう考えるか。
 「県中西部のような拠点都市が東部にも必要。その点、既存の枠を越えた連携が欠かせない。ただし、地域間の連携を進めるとともに、地域内の一層の連携を忘れてはいけない。われわれ経済団体は商業、工業、農業、サービスなど業種別にものを考えるが、この発想はともすれば縦割りに陥りがちだ。異業種、異業態が果敢な意見交換で課題を解消し、まちを元気付ける。その役割は商工会が担えるだろう」
【沼津市商工会】沼津市と旧戸田村の合併を受け、旧原町、旧戸田村の2商工会が統合し、発足した。県内初の、飛び地商工会同士の合併だった。会員事業者は約800。原に本所と原支所、戸田に戸田支所を置く。
(静新平成23年8月17日「熱き地域人」)
  

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2011年08月17日

全国制覇「レスリング全国大会」

レスリング全国V、市長に報告 沼津の小中生7人(8/17 07:34)
 今夏のレスリングの全国大会で優勝した沼津市内のレスリングクラブに所属する小中学生が15日、同市役所を訪れ、栗原裕康市長に全国制覇を報告した。
 訪問したのは、沼津学園ジュニアレスリングクラブの小学5年の佐々木航君と鈴木玲希さん、沼津レスリングクラブの小学5年の堤太一君と森川陽斗君、6年の森川美和さん、中学3年の梅原駿君、山本泰輝君の7人。
 小学生は、7月29日から新潟県で開催された第28回全国少年少女レスリング選手権大会の体重別で優勝し、中学生は6月11日から茨城県で開かれた沼尻直杯第37回全国中学生レスリング選手権大会の73キロ級を梅原君が、85キロ級を山本君がそれぞれ制した。
 栗原市長は「県東部がこんなにレスリングが強いとは」と驚きながら「この優勝を今後の人生の励みにしてほしい」と、子どもたちをたたえた。各選手は「将来はオリンピックに出たい」「来年の全国大会も優勝を狙う」など、力強く抱負を述べた。
【静新平成23年8月17日(水)朝刊】
  

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2011年08月10日

植松詩織選手

植松詩織選手
 全国高校総体ボート女子シングルスカル

植松 県勢初V
 岩手県花巻市の田瀬湖ボート場で9日行われた全国高校総体ボート競技で、女子シングルスカルの植松詩織選手(沼津工高3年)が3分54秒56で初優勝した。
 決勝は6選手が出場し、1000㍍で争った。植松選手は序盤からリードし、中村美優選手(長崎・長崎明誠高)の追い上げを封じて0秒11差で逃げ切った。県勢の同種目の優勝は初めて。
【静新平成23年8月10日(水)朝刊】

  

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2011年08月03日

沼工高ボート部大塚圭宏君

大塚圭宏君 全日本初挑戦で”切符”

 沼津工業高ボート部の大塚圭宏(3年)が4~7日、イギリス・イートンで開催される世界ジュニア選手権に出場する。U-19世代のトップが集った6月の全日本ジュニア選手権・男子シングルスカル(2000㍍)で県勢初の優勝。全国大会初出場の「無名選手」(大塚)が一躍、日本一と代表入りを勝ち取った。
 4日からイギリス
 世界選手権はジュニア世代最高峰の国際大会で、ロンドン五輪と同じ会場で開催される。大塚は4人乗りの「かじなしクオドルプル」に出場予定。同種目のレース経験はなく、「他のクルーと息を合わせ、力を発揮できるかが鍵」と調整に余念がない。
 高校から競技を始めた大塚。県内では常に上位を争うが、全国の舞台には恵まれなかった。昨年の県高校総体は0・3秒差の2位で敗退。出場予定だった今春の全国高校選抜大会は、東日本大震災のため中止となった。
 しかし、昨年の冬に参加した全国高体連の強化合宿でトップ選手との練習を重ね、手応えを感じていた。さらに、力みのない新フォームを作り上げたことで、持ち前のパワーが十分に発揮され、後半の伸びと精神的な余裕につながったという。
 全日本ジュニアは未経験の2000㍍レースだったが、序盤にリードし、他選手の動きに合わせる余裕のレース運びで予選通過。代表入りを懸けた準決勝を終盤の逆転で突破すると、決勝では1500㍍時点でトップから3秒離されながら、ゴール寸前で差し切る底力も見せつけた。
 入部当初は「県の上位になれればいい」くらいの気持ちだったという大塚。世界大会に向け「ボートに出合えてよかった。支えてくれた人たちのためにも上位入賞を狙いたい」と力を込めた。ボート部顧問の河口義治教諭は「負けず嫌いで、見えないところで努力してきた結果」と活躍を喜んだ。
(静新平成23年8月2日夕刊)
  

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