2010年05月26日

溜 光男氏

「沼津セイル・タウン構想」を推進する
 溜光男(たまりみつお)さん(函南町)

 沼津市に停泊する帆船「Ami号」船長として「帆船の街・沼津」を内外にPRする活動を展開している。61歳。
 ー構想の内容は。
 「安価で帆船を利用できる市民クラブを組織し、いつでも誰でもセーリングを楽しめる環境を整備します。ワンオーナー制により海洋レジャー人口が限定されている今こそ、こうした取り組みで利用者のすそ野を広げていくべき」
 ー帆船を選んだ理由は何ですか。
 「沼津市の歴史的背景。幕末、沈没したロシア船ディアナ号を戸田で建造したことが日本の造船技術の幕開けになりました。もう一つの理由は、沼津沖は風が強く波が穏やかで、帆船に絶好の条件がそろっていること」
 ー今後のPR方法は。
 「伊豆半島には船で行けるレストランも数多くあり、温泉もある。こんな魅力のある所は経験上見当たらない。いつか『沼津に行けば帆船に乗れる』というイメージが定着するよう、地道に進んでいきたい」
 ◇
 Ami号の由来はまな娘の名前から取った。
  

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2010年05月19日

小笠原一夫氏

 宇徳通運社長
 小笠原一夫(おがさわらかずお)氏(67)
 立地生かす都市構想を

 ー東部は新東名、東駿河湾環状道路など道路インフラの整備が進行中ですね。
 「その影響か御殿場、裾野を中心に企業の進出が続いています。物の動きは今後も増えるでしょう。産業用道路としての性格を帯びている新東名は、物流業界としても期待をしています。これらインフラ、特に東駿河湾環状道路を生かし地域を活性化するには、東部・伊豆がその魅力を増さねばならない。ハード頼みだけではいけません」
 ー東部の現況をどのように見ていますか。
 「恵まれた立地条件が目を引く陰で、都市としての力は伸び悩んでいるのではないでしょうか。住民同士の交流が盛んな半面、自治体の壁がいくつもある。将来を見据えれば、規模が大きく、広域的な視野を持った行政が必要ですね。生まれ育った沼津について言うなら、残念ながら疲弊を感じます」
 ー東部地域の理想像を語ってください。
 「ひとつは国内外の各地から人が訪れ、滞在しながら心身をリフレッシュできる土地であること。もう一つは、東のつくば、西の京阪奈に匹敵するような学術都市ですね。ファルマバレープロジェクトがその弾みになることを期待します。先端企業と研究者が集うような環境整備は、官民挙げて取り組んでいくだけの価値があると思います」
 【宇徳通運】1950年、「沼津宇徳」として宇徳運輸(横浜市)から独立。運送、機械器具設置工事、梱包、倉庫業などを手掛ける。2009年に富士御殿場工業団地内にレトロフィットを視野に入れた工場兼倉庫を新設。本社は沼津市大岡。
(静新平成22年5月19日「熱き地域人」)
  

Posted by パイプ親父 at 14:53Comments(0)熱き人たち