2018年10月25日

長部日出雄氏死亡

長部日出雄

長部日出雄氏死亡


長部日出雄氏死去
84歳、直木賞作家
 「津軽じょんから節」「鬼が来た棟方志功伝」などの作品で知られる直木賞作家の長部日出雄(おさべ・ひでお)さんが18日、虚血性心不全のため東京都世田谷区の自宅で死去した。84歳。青森県出身。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻真知子(まちこ)さん。
 早稲田大中退後、週刊誌記者などを経てブリーに。PR誌の編集などを手掛けた後、1973年、故郷の風土と伝統の中で生きる人間を描いた小説「津軽世去れ節」「津軽じょんから節」で直木賞を受賞した。
 芸術家や学者の人生を掘り下げた評伝を得意とし、「鬼が来たー」で芸術選奨文部大臣賞、「桜桃とキリストもう一つの太宰治伝」では大仏次郎賞と和辻哲郎文化賞を受賞。他に「二十世紀を見抜いた男マックス・ヴェーバー物語」「天才監督木下恵介」がある。
「見知らぬ戦場」で新田次郎文学賞。紫綬褒章も受けた。
 映画通としても知られ、ミニコミ誌「紙ヒコーキ通信」を発行。89年には、三味線の魅力に取りつかれた青年を主人公にした映画「夢の祭り」で監督・脚本を務めた。映画評論などの執筆活動で、山路ふみ子映画賞の文化賞を受けた。
【静新平成30年10月25日(木)朝刊訃報】
  

Posted by パイプ親父 at 11:05Comments(0)訃報

2018年10月03日