2023年05月20日

植松靖博氏逝去

 植松靖博氏(うえまつ・やすひろ=植松本家十三世当主)は18日、病気のため療養先で死去した。84歳。自宅は原。
植松靖博氏

 通夜が21日午後6時から、葬儀・告別式は22日午前11時半から、いずれも天翔苑原で行われる。喪主は妻の須賀子さん。
 通夜、葬儀は家族葬で行うが、一般の弔問を21日午後4時半から5時半まで受け付ける。
 植松本家の「帯笑園」は往時、東海の名園と言われ、2011年9月、国登録記念物(名勝地関係)として文化財登録され、その後、市が取得。一部を整備して19年4月に改めて開園されたが、帯笑園保存会が中心となった保存と顕彰活動に植松氏も顧問として参加した。
 昨年、植松氏が帯笑園の古文書を整理中、三代目杵屋正次郎が同園を題材に作ったと記された長唄「松の翁」の直筆長唄本を発見。富士市の庭園が題材だと伝えられてきた長唄界の定説を翻す歴史的発見となった。
 さらに、杵屋作十郎による1863(文久3)年作の筆書きの長唄本『駿河土産」を発見して復曲を依頼。今年1月に開かれたNPO法人レザミ・デ・ザールの設立記念公演で上演され、160年の時を超えて現代に蘇った。
【沼朝令和5年5月20日(土)号】
  

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2023年05月10日

田上博氏(たがみ・ひろし)=元市議会議長)は4月29日、老衰のため死去した。

 田上博氏(たがみ・ひろし)=元市議会議長)は4月29日、老衰のため死去した。97歳。自宅は中沢田。葬儀・告別式は親族で行った。
 1925年(大正14)、幸町に生まれ、現在の二小から静岡工を経て山梨工専(現・山梨大学工学部)を卒業。二中、精華高(現・沼津中央高)、沼工で数学の教諭を務めた。
 家業を継ぐために退職した後、29歳で市議に当選。2007年の市議選で当選したのを最後に引退。この間、市長選に出馬する(落選)など議席を離れる期間もあったが、80代半ばまで通算13期にわたって市議を務め、議長職に3回就いた。
 12期目の在職中、全国に先駆けて一般会計、特別会計2つの予算決算委員会の常任委員会化の条例制定に尽力し実現させるなど議会改革に積極的に取り組んだのをはじめ、市政や市議会に関する分野の勉強量は人一倍。分からないことがあれば県庁に出向いて講義を受けるほどの姿勢を基礎に委員会審査では当局の答弁を詰まらせることもしばしばで、沼津市議会の一時代を築いた-人。【沼朝令和5年5月10日(水)号】
  

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