2012年11月30日

二中2年藤原一樹君

小中学生科学研究奨励賞⑥
 中学校の部 優良賞
 「太陽の力で水を温める4~多面体集光型ソーラークッカー~」
 二中2年藤原一樹君

 二中2年の藤原一樹君は「太陽の力で水を温める4~多面体集光型ソーラークッカー~」と題する研究で優良賞を受賞した。
 受賞について「今年は今までよりパワーアップさせた。(研究内容には)自信があった」と語る藤原君は、小学生時代から太陽光に関する研究を続けており、昨年度は太陽光を集めて加熱調理をするソーラークッカーを使用した研究で山崎賞を受賞している。
 今年は、ソーラークッカーに改良を加えて三十六面体の多面集光型とした。太陽光を受ける反射板を製作する際は、太陽光が集まる焦点について計算し、板の傾斜角を決めた。
 今までは水を熱することによる煮炊きの実験をしていたが、今回は改良により装置の熱効率を高めたため、焼くことにも挑戦。目玉焼きやホットケーキ、ムニエルの調理に成功した。
 ポップコーン作りも試したが、ソーラークッカーでは太陽光の焦点を長時間にわたって鍋の一点に当てる必要があるため、鍋を振る作業が必要なポップコーンは、うまく作ることができなかった。
 藤原君は今後もソーラークッカーの改良を考えており、蓄熱式のテルケス型を採用する予定だという。従来のソーラークッカーでは、太陽の高度が高い夏場でないと十分な熱を得ることができなかったが、新たに製作するソーラークッカーでは季節に関係なく使用できるようになるという。
《沼朝平成24年11月30日(金)号》
  

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2012年11月29日

 四中:坂井達成君

小中学生科学研究奨励賞⑤
 中学校の部優秀賞「キノコの生育条件2」
 四中3年坂井達成君

四中3年の坂井達成君は、「キノコの生育条件2」と題する研究で優秀賞を受賞した。
 昨年の優良賞に続いての今回の優秀賞受賞に坂井君は、「多くの人に感謝したい」と受賞の感想を話し、研究時に相談に乗ってもらったキノコ栽培道具メーカーの関係者や、理科の高村光教諭の名を挙げる。
 坂井君は昨年、温度や湿度、酸度などの条件を変えてタモギタケ(キノコの一種)を栽培し、生育に適した条件について調べたが、今年は、観察対象となるキノコにヒラタケを加え、栽培条件として栄養についても調べた。
 栄養条件の観察では、水に砂糖やブドウ糖などの糖類を加えてキノコに与えた。糖類を使った観察を取り入れたのは、学校の授業でデンプンなど糖類について学んだことがきっかけ。
 また、今回の研究では、研究結果提出物をパソコンで作成したが、そこで使用した表計算ソフトの使い方も授業で学んだものだという。
 中学三年生の坂井君は、小中学生科学研究奨励賞への応募は今年で最後となるが、今回の研究でやり残したこととして、酸やアルカリが生育に与える影響をもっと細かく調べることを挙げる。
 また、今回の研究を進めていて、高度な機材を使えたら、と思うこともあったという。その一つとして挙げたのは、無菌状態で栽培ができる装置。キノコはカビの害を受けることがあり、その管理が大変だという。
《沼朝平成24年11月29日(木)号》
  

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2012年11月29日

 赤堀肇紀さん(あかほりもとき)(沼津市)

日本アイバンク協会今泉賞を受賞した沼津LCの会長
 赤堀肇紀さん(あかほりもとき)(沼津市)

 献眼活動への貢献が認められ、沼津ライオンズクラブ(LC)は日本アイバンク協会から第4回今泉賞を受けた。赤武エンジニアリング社長。菊川市出身、63歳。
 ー受賞の感想は。
 「大変光栄なこと。半世紀近くにわたるアイバンク運動は、先輩方が困難を乗り越えた歴史だ。献眼者とご遺族、関係する皆さんに感謝し、時代に即した方法で目の不自由な人に光を届けるお手伝いを続けたい」
 ーLCはどんな活動をしているのか。
 「あらゆる機会に献眼登録を呼び掛け、理解が深まるよう啓発にも努めている。沼津地区の5LCは毎年、献眼者遺族への厚労大臣感謝状伝達式を兼ねた慰霊式を営んでいる」
 ー献眼の一層の推進には何が必要か。
 「一つはご遺族の精神的な負担を軽減すること。現在はこ遣体から眼球を摘出する方法が中心だが、角膜だけを採取できる機器もある。その導入を支援したい。病院、移送ボランティアとの連携も一段と深めたい」

本年度もアイバンク運動を主要事業に位置付けている。
《静新平成24年11月29日(木)「この人」》
  

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2012年11月28日

土井宣博氏(どいのぶひろ)(51)

 雅心苑社長
 土井宣博氏(どいのぶひろ)(51)

 地元の素材で菓子作り
 ー製菓の現場から見た東部の強みは。
 「身近に魅力的な素材が多くあること。長泉の四ツ溝柿、箱根西麓のサツマイモ、イチゴの紅ほっぺ、西浦の寿太郎ミカンなどは一例。それら素材を旬に使い、お客さんに喜んで食べてもらうことを常に考えている。企画、素材調達、製造、販売のすべてが菓子屋の仕事。地域の食材を知ることはその第一歩といえる」
 ー菓子作りで心掛けていることは。
 「消費者が求める食の安全のために素材を厳選している。砂糖は北海道のビート糖、小麦粉は国産品、小豆は100%北海道産という具合だ。これに地域の素材を組み合わせ、安心して召し上がってもらえる製品を作っている。スイーツのさまざまな楽しみ方を提案することも意識している。先日も通販サイトを通じて宝石箱をイメージしたロールケーキのセットを発売した」
 ー沼津の活性化への提案は。
 「沼津港の活気をみると、中心街にもっと元気がほしい。商業者が通販に活路を求めるにしても、足元の商いがきっちりしていないといけない。三島・沼津を同じ県東部エリアの中核ととらえ、連携しながら発展していくのが理想形だ。沼津は暮らしやすい街だが、やはり同時に、人が集い、交流する街でありたい。個人的には文化的施設、美術館などの充実を望む」
 【雅心苑】観光土産菓子製造卸の土井製菓が一般消費者向けの和洋菓子直売店として設立し、1989年に分社した。沼津、三島、御殿場市で洋菓子専門店を含め5店舗展開する。従業員55人。沼津市足高292の23。
《静新平成24年11月28日(水)「熱き地域人」》
  

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2012年11月28日

 門池小:内藤晴菜さん

小中学生科学研究奨励賞④
 小学校の部優良賞 門池小3年内藤晴菜さん
 「アゲハチョウ、クロアゲハのちがいについて」

 門池小三年の内藤晴菜さんは、「アゲハチョウ、クロアゲハのちがいについて」と題する研究で優良賞を受賞した。
 「自分でもここまでいくとは思わなかったのでびっくりしています」と受賞の驚きを語る内藤さんは、昆虫好き。現在もカブトムシの幼虫を飼育していて、虫は違和感なく触れるが、「ナメクジは無理」だという。
 自宅庭の柑橘類の木にクロアゲハが産卵しに来たのを見たことがきっかけで始まった今回の研究では、アゲハチョウとクロアゲハの、それぞれの成育状況について、卵から成虫になるまでを毎日観察し、その違いを分析した。
 幼虫時の体の色の違いについて記録したほか、幼虫が放つ臭いについても比較し、「クロアゲハのほうが臭い」との結論に至った。
 研究の開始は六月。庭で卵を採取し、それから夏休みまで観察が続いた。その間、内藤さんは岐阜県の祖母宅に滞在することもあったが、その際も幼虫を虫カゴに入れて観察を継続した。
 今回の研究で心残りだったのは、クロアゲハの羽化の瞬間を見られなかったこと。よそ見をしていた一瞬の隙の出来事だったという。
 クロアゲハに関する研究は今後も続けたいと考えていて、来年はサナギの色について詳しく観察することを構想する。
 理科が好きだという内藤さん。家ではカブトムシの幼虫のほかにハムスター、メダカ、エビを飼育。下校時には、道すがら見かけた木に目を留めて眺めることもあるという。
《沼朝平成24年11月28日(水)号》
  

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2012年11月27日

香貫小:川村悠人君

小中学生科学研究奨励賞③
小学校の部優良賞

 「かたばみが好む土の性質」
 香貫小5年川村悠人君
 香貫小五年の川村悠人君は「かたばみが好む土の性質」と題する研究で優良賞を受賞した。
 川村君は、多年草のカタバミが生育する土壌の酸度などについて調べた。酸性の鹿沼土やアルカリ性の石灰を混ぜて酸度を調整した五種類の土を用意し、その土でカタバミを育てて発芽の状況を観察した。
 その結果、弱酸性の土壌がカタバミの生育には適していることが明らかになった。強いアルカリ性の場合は、まったく芽が出なかった。
 また、カタバミの発芽について、稲やインゲンなどの発芽状況とも比較し、条件を揃えるなどして発芽日数を計測したところ、カタバミは他の植物と比べて発芽に日数がかかることを突き止めた。
 土壌の酸度を計測する際は、土に水を混ぜ、その上澄みを専用の薬品で検査した。この上澄みを得る作業は時間がかかるため、今回の研究では最も大変な個所だったと川村君は振り返る。
 川村君が研究テーマとしてカタバミを選んだ理由は、カタバミが庭に大量に咲いていて、実がはじけて種を飛ばしている様を見ているのが面白かったから。川村君の家の庭の土壌はph値が六・五で弱酸性だとい
う。
 川村君は来年以降も植物に関する研究を続けたい、と意欲を示し、日本原産の植物と外国産の植物の性質の違いをテーマに取り上げたいと考えている。
 川村君は書道教室に通うほか、今年、香貫少年野球団に入って一塁を守っている。
《沼朝平成24年11月27日(火)号》
  

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2012年11月23日

後藤舞衣子さん(沼津金岡小)


小中学生科学研究奨励賞②
小学校の部優良賞

 「リコーダーの音のひみつ」金岡小5年後藤舞衣子さん
 金岡小五年の後藤舞衣子さんは「リコーダーの音のひみつ」と題する研究で優良賞を受賞した。
 後藤さんは、ストローと弁当用の醤油さしを組み合わせ、醤油さしに息を吹き込むような仕組みの笛を作り、笛の音が変わる原理について調べた。
 実験は、長さや太さの違うストローと、大きさの異なる醤油さしを用意して行った。
 その結果、ストローの長さや太さは音の高低に影響を与えず、息が吹き込まれる醤油さしの大きさによって変わるという結論に達した。すなわち、醤油さしが大きいほど低くなり、小さいと高くなるという。
 後藤さんは、笛の原理に迫る実験を行った理由として、「三年生のころ、音楽の授業でリコーダーを吹くのが下手で、仕組みが分かれば、うまくなるかもと思ったから」と話す
 この研究を行ってからは、リコーダーを吹く時には息の吹き込み方や穴のふさぎ方を意識するようになったという。
 音楽が好きだという後藤さんは、音に関する研究に関心を持っていて、昨年はピアノの音の高低の原理について調べ、弦の太さと音の高低の関係についてまとめた。
 来年以降も、他の種類の楽器の原理に関する研究を行ってみたいと意欲を示している。
 後藤さんは、四歳のころからピアノを習っていて、耳に入ってくる各種の音の高低を聴き分けることができる絶対音感の持ち主。今回の研究で笛の音の変化を聴き分ける際、この絶対音感が大いに役立ったという。
《沼朝平成24年11月23日(金)号》
  

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2012年11月22日

中村大河君(沼三小)

「小中学生科学研究奨励賞」①
小学校の部優秀賞
 「三小校区の野鳥3及びつか田川・牛ぶせ公園の野鳥212」
 三小5年中村太河君

 三小五年の中村太河君は「三小校区の野鳥3及び つか田川・牛ぶせ公園の野鳥212」と題する研究で小学校の部優秀賞を受賞した。
 一昨年と昨年に鳥類の研究で優良賞を受賞している中村君は昨年、「次は優秀賞を」と話していたが、今回、念願を果たした。今回の優秀賞受賞について「今年も自信があった」と手ごたえを語る。
 研究内容は、三小校区内で見られる鳥類の種類や分布を調べたもので、これまでの研究の続編。
 今年は、鳥類の生息環境について、木の高度など新たな調査項目を加え、鳥が集まりやすい場所の条件などについて、さらに詳しく考察した。
 調査は、自転車に乗って対象区域を巡回し双眼鏡で観察。見つけた鳥についてはスケッチを行い、生息環境の高度を記録する際は、近くの電柱など目安になる物から類推して割り出したという。
 中村君は、今後も地元の鳥類を研究することに意欲を示しており、冬季など、これまで観察をしていなかった時期にも行い、一年間を通した鳥類の行動について調べたい、という。
 また、ロボットにも関心があり、操縦なしで走行できる小型ロボットを使った競技会「ロボカップ」の体験講習会にも今年から参加している。
《沼朝平成24年11月22日(木)号》
  

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2012年11月17日

沼津:現代の名工

  

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2012年11月02日

鷲巣忠男さん(わしずただお)(沼津市)

沼津検察審査協会長として啓発活動に尽力する
 鷲巣忠男さん(わしずただお)(沼津市)

 2001年に沼津検察番査協会に加入し、11年6月から会長。「法の日」週間を中心に、会員とともに街頭啓発活動に尽力している。沼津市出身、73歳。
 ー協会の役割は。
 「検察審査員の経験者有志の集まりで制度のPRをしている。沼津の会員は約160人。私はサラリーマン生活を終えた後の62歳で審査員を務めた後、協会の趣旨に賛同して加入した」
 ー街頭ではどんなことをPRしているか。
 「多くの人は、刑事手続きは市民の感覚に合致していてほしい、と考えていると思う。国民の素朴な正義感や生活感覚を司法に反映させる道の一つが検察審査会。全国各地の協会が地道に冊子や言葉で説明している」
 ー司法になじみがある人は少ないのでは。
 「私自身も審査員を引き受けるまではそうだつた。でも、審査員をしながら勉強をしてみて、この制度をもっと生かすべきと考えるようになった。そんな思いを特に若い人たちに伝えていきたい」
 ◇
買い物などを兼ねて市街地でウオーキングを楽しむ。
《静新平成24年11月2日(金)「この人」》
  

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