2008年11月19日

勝又規雄氏

ライオンファイル社長
 勝又規雄氏(かっまたのりお)(65)
 地域ブランドに波及効果
勝又規雄氏 ー東部、伊豆の観光や地場産業の活性化に何が必要でしょうか。
 「農業、商業、工業などが連携し、各地の特色をアピールする地域ブランドづくり。(商工会長を務める)裾野市はこれという特長を出せない所だったが、地場産品や消費動向などを掘り起こして『すそのモロヘイヤ入り水ギョーザ』を誕生させた。ご当地グルメ人気もあり約二年で全国へ情報発信できた。若手経営者たちが食の裾野ブランド開発を始めるなど、新しい物を作り出そうという雰囲気を醸成する波及効果も生んだ。地域ブランドは外部の注目を集めるだけでなく、内部を活性化する起爆剤になる」
 ー地域振興に富士山を生かすアイデアはありますか。
 「富士山には古来から著名な芸術家や文人が足を運び、着想を得て多くの作品を残している。しかし、富士山周辺に芸術や工芸などを生み出す拠点がない。作家が創作しやすい環境を整えた"巧みの村"のような施設を造り、創作支援や人材発掘などに取り組むことで新しい文化の創造や発信につなげてはどうか」
 ー議論が徐々に高まりをみせている道州制への考えを聞かせてください。
 「数年のうちに国が方針を示すとされ、道州制導入を見据えた東部地域の再編成、合併は避けて通れない。人口三十万人以上の基礎自治体を早く目指す必要がある。東部・伊豆は名古屋中心の東海圏なのか、どこに身を置くことになるのかも重要なこと。静岡と清水の合併では青年会議所が音頭を取り、若い力が推進力となった。若手経済人などが中心となって勉強会を開き、住民が各地域の実態を知ることから始めていくべきだろう」
 【ライオンファイル】昭和39年にライオンファイリングとして設立。63年、裾野市金沢に主力工場移転。平成5年、現社名に。紙製フラットファイルやフォルダーなどを手掛けるファイル総合メーカー。東京都中央区。
(静新平成20年11月19日「熱き地域人」)


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Posted by パイプ親父 at 10:37│Comments(0)熱き人たち
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