2019年11月13日

鈴木静一氏

 東邦印刷包装会長
 鈴木静一(すずきせいいち)氏(72)
 デザイン力で地域貢献鈴木静一氏

 ー今年で創業70周年を迎えた。これまでを振り返っての思いは。
 「かつて印刷業者はどこの町にも存在し、近所の事業所や家庭から年賀状や名刺などを受注していた。しかし、パソコンやプリンターが普及するに従って、誰でも簡単に印刷できる時代になり、多くの業者が廃業した。移り変わりを振り返ると、現在は大変に厳しい変革期にある。地域に根差した印刷会社として生き残るには、デザインカをさらに磨く必要がある。わが社は『顧客感動企業』を理念に掲げ、プロにしかできないパッケージなどの商品デザインを提供することで、地元企業に貢献したいと考えている」
 ーデザイン力の必要性はまちづくりにも共通するのでは。
 「県東部には素晴らしい観光資源や技術力が高い中小企業がたくさんあるが、魅力を生かし切れていないと感じる。商品が優れていても、パッケージがおざなりだと売り上げが伸びないのと同様だろう。県東部もどんな地域へと発展させようとしているのか、グランドデザインが明確化できていないのではないか。そうした意味でもまちづくりのために尽力できることはたくさんある」
 ー印刷業者として目指している今後の姿は。
 「パンフレットから土産物の箱まで、さまざまな印刷を手掛けている。地場の企業を大切にする姿勢はこれからも変えずに続けていく。地元のクライアントからの相談に親身になって応じ、商品の魅力を最大限に引き出すロゴやデザインなどを一緒に考え出すことが印刷業者として今、最も求められていると思う。70年間に培ったデザイン力を通じて、地域の経済や人々を元気にすることができれば、これ以上うれしいことはない」(毎月第2水曜日に掲載します)
 【東邦印刷包装】1949年創業で、今年で70周年を迎えた。ポスターやパンフレットなどの薄紙印刷をはじめ、菓子や土産物の箱などの厚紙印刷、書籍、看板、包装資材と幅広く印刷物を手掛ける。2014年には最新のハイブリッドUV印刷機も導入した。従業員数36人。沼津市西沢田。
【サンフロント21懇話会】会員は県東部の企業、各種団体、行政関係者ら317人(2019年10月末)。19年度は「地域創生につながる新産業創出と既存産業の持続的発展の支援」「新たな観光価値創造への取り組みの支援」など4項目を活動の基本方針に掲げる。入会の問い合わせは静岡新聞社・静岡放送東部総局〈電055(962)6520>へ。
【静新令和元年(2019年)11月13日(水曜日)「熱き地域人」】


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Posted by パイプ親父 at 05:34│Comments(0)熱き人たち
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