2008年07月15日

藤原規夫氏(フジワラ社長)

店人いま(専門店2008-7号)
 職人技と真心の接客で信頼を得る
コンセプ不は「makeyour style」
 藤原規夫氏 宝飾・時計・メガネのフジワラ(沼津会)
 沼津駅前に、地方出店第一号となる西武百貨店ができてから半世紀が経つ。建物は老朽化と言うより、レトロな感じさえ受ける。最近になって、浜松、静岡の西武が退店する中で、沼津の西武は健在だ。優良な固定客をつかんでいるのだろう。
 一方、駅前再開発として「イーラDe」が、三セク方式で完成した。三〇年以上前から、いろいろ試行錯誤してきた中で、今年三月に地下一階から三階までが商業スペース、四階から六階が駐車場、二〇階までがマンションとなっている。筆者の目には、店舗構成の明確なコンセプトは見えなかった。しかし、地下にある食品売場は、高級感があり、目を楽しませてくれた。入店しているのは、地元の「しずてつストアー」。
メイン商店街である、仲見世商店街は人で賑わっていたが、昔ほどではないと言う。
また、最近、景観の良い沼津の山々を「沼津アルプス」と呼び、訪れる観光客も増えてきている。その、商店街で眼鏡店「rafin」と、駅前の「イーラDe」の正面で「宝飾・時計・メガネのフジワラ」を営む藤原規夫社長にインタビューした。(聞き手 宇田 弘)


藤原規夫氏(フジワラ社長)●最後に、これからのことをお聞きしたいのですが…
藤原 息子が帰ってきましたので、これからは徐々にバトンタッチしていきたいと思っています。
私たちは、どっぷりとこの土地に浸かっていますから、見えない部分が多くなっていると思うんです。以前よりも世の中の流れが速くなっていて、新聞やテレビを通じて情報は入ってきますが、息子に期待するところが大きいですね。
商売は、お客さまがいらして成り立つものです。世代が多いほどお客様の層も広がります。
 ●確かに、一つのところにずっといると、客観的に見られなくなりますよね
藤原 親父は創業して、あちこち転々として、だんだん、駅に近くなって、ここに落ち着いたわけです。ですから、一カ所にとどまることについては固執していません。
息子には、自由に動いてもらいたい、ここにこだわらずに、ショッピングセンターなどの選択肢も、考えてもかまわないと言っているんですよ。
 ●商売は儲けなくちゃいけませんからね
藤原 そうなんです。「儲ける」という言葉は、卑しいイメージがありますが、商いは儲けさせてもらわないと、本当の意味で、お客様に満足いただける商売はできません。また、先祖伝来の土地を守るとよく言いますが、いつまでも固持して、倒れてしまったら何の意味もありません。
 これからは、息子を支えつつ、新しい感性で、より一層、お客様に喜んでいただける商いをできることが、わたしたちの喜びです。
 ●今日は、良い話をありがとうございました。



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Posted by パイプ親父 at 13:01│Comments(0)人物
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