パイプオヤジ

青木洋子さん(沼津市)
「ギャラリーを開設」


　商店街の一角にある沼津美術研究所で芸術大への進学を目指す中高生を指導している。その研究所内に、ギャラリー「スペース52」を開設した。手始めに自らの個展を開催した。六十六歳。
　ーギャラリー開設の経緯を教えてください。
　「以前から、卒業生の作品を展示する場所が欲しいと思っていました。研究所が八月に四十周年を迎えるのを機に、研究所内に展示スペースを設けることにしました」
　ーギャラリーも手作りですか。
　「もともとは油彩画の教室に使っていた部屋です。壁や天井は脚立を使って白ペンキを塗り、窓もふさいで作り上げました。生徒や卒業生も手伝ってくれましたよ」
　ーどのような作品を展示していきますか。
　「卒業生の実験的な作品を紹介することで、これから美術の世界を志す若い世代に刺激を与えることができればと思っています。四月には現代美術のコレクション展も予定しています」
◇趣味は音楽鑑賞。時には自らバイオリンを奏でることもある。
（静新平成20年3月18日「この人」）