2008年12月10日

 小木曽誠(おぎそまこと)氏(49)

富士シヤフト社長
 小木曽誠(おぎそまこと)氏(49)
 立地生かし工業振興を
 小木曽誠(おぎそまこと)氏(49) ーものづくりの観点から県東部の経済環境をどう見ますか。
 「景気失調による最近の受注減は激しい。ねじなど自動車の重要保安部品をはじめ精密機械、産業機械向けの磨き棒鋼や、冷間圧造用コイル製品を生産している当社も、この三カ月は自動車部品メーカーから30%減という厳しい減産要求が来ている。ただ、この地域は部品メーカーにとって東名や田子の浦港、清水港などが使える好立地。良い人材も集まる。開通予定の第二東名や横浜港にも近い。さらに静岡空港が開港すれば緊急部品輸送に航空機の活用も可能となるなど部品発信地として期待できる」
 ー東部の活性化を、どう支援していきますか。
 「沼津地区に集積するねじメーカーなど、地域により高品質な原材料を供給するよう、自社の技術力を高めることに尽きる。地域には技術力が高い企業が多い。互いに技術を向上し合い、コストを削減して、世界不況の厳しい局面を乗り切った会社がより強くなれる」
 ー沼津の産業振興に、何か提案はありますか。
 「観光産業など三次産業の振興も非常に大事だが、地域の経済基盤を支えるのは、やはり製造業だと思う。この地で、しっかり腰を据えてものづくりが進められるよう、工業用地の造成が求められる。大規模でなくても、ブドウの房のようにいくつか中小規模の用地が整えば、県が進めるファルマバレープロジェクト(富士山ろく先端健康産業集積)も含め、二次産業発展の可能性は高いと考える」
 【富士シヤフト】県内唯一の引き抜き磨き棒鋼と冷間圧造用銅線のメーカー。2008年9月期は売上高53億円。従業員65人。本社工場は沼津市大塚
(静新平成20年12月10日「熱き地域人」)



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Posted by パイプ親父 at 19:01│Comments(0)熱き人たち
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