2010年11月19日

堀田大洋(ほったおおみ)理事長

 沼津信用金庫(沼津市)
堀田大洋(ほったおおみ)理事長
 顧客との対話を重視


 「以信為貴(信をもって貴しとなす)」。石橋湛山元首相の書が執務室にかかる。「地域の中小企業の事業環境はいつになく厳しい。だからこそ、いま、この言葉を胸に刻みたい」と静かに語る。
 諏訪部恭一前理事長の会長就任に伴い、6月、実務トップに就いた。リーマン・ショック後の円高。顧客には輸出関連企業と取引する中小企業が少なくない。「各企業の技術、経験を生かせる道を一緒に考える。地域密着の信用金庫の真価が問われている」と表情を引き締める。
 駆け出し時代から一貫して重視するのは顧客との対話。現場を訪ね、経営者の話を聞いた。カツオ漁船に同乗したり、リンゴの買い付けに東北まで帯同したことも。「そこで生まれる信頼関係がわれわれの仕事の第一歩なんですね」
 「デフレの底が見切れない」と言うが、悲観ばかりではない。「ファルマバレー発の医療関連産業や電気自動車関連など伸びゆく要素はある。新事業進出支援やマッチングを通じ、沼津駿東地区を元気にしたい」と力を込める。
 【経歴】1962年入庫。本店長などを経て2003年常務理事、05年専務理事。沼津出身、沼津商高卒。67歳。
(静新平成22年11月18日朝刊)
  

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2010年11月19日

小原嘉弘(おはらよしひろ)氏(57)

小原自動車工業代表取締役
 小原嘉弘(おはらよしひろ)氏(57)
 次世代車機に新規開拓


 ー自動車整備事業の現況は。
 「2007年をピークに国内の自動車保有台数が減少している。それに伴い、整備事業の売上高も減少し始めた。しかしながらカー用品業者やガソリンスタンドなどが事業参入し、事業所数は増加している。供給過剰が発生し、厳しい状況といえる。消費者の二ーズに合わせたきめ細やかなプランと、コストを抑えた低料金システムで顧客の囲い込みに力を入れている」
 ーエコカーなど次世代自動車の影響は。
 「近年、エコカー補助金制度などで自動車販売台数は増加している。車検が終了する3年後、整備業界にも影響があるのでは。性能が向上している次世代自動車の特徴に合わせ、無駄を省いた車検システムで新規顧客を獲得していきたい。アフターサービスなどを通じ、顧客を手放さない長期的な信頼関係づくりも不可欠」
 ー県東部活性化に向けて何が重要か。
 「駅前など中心市街地に固執せず、狩野川など自然や文化施設をうまく活用した人を呼び込む街づくりが大切。また道路も整備され、伊豆方面へのアクセスもよくなっている。日帰り観光ではなく長期滞在型の観光に力を入れ、沼津の食文化や伊豆の温
泉、自然などを生かした広域的な観光戦略を目指すべき」
 【小原自動車工業】1923年創業。車検のほか板金塗装、自動車販売、保険代理業務などを行う。97年に「車検のコバック」に加盟。沼津と長泉に指定整備工場を展開する。沼津市頁砂町。
(静新平成22年11月17日「熱き地域人」)
  

Posted by パイプ親父 at 17:56Comments(0)熱き人たち