2010年11月16日

山本辰美氏西武沼津店長

― そごう・西武 ―
 山本辰美(やまもとたつみ)西武沼津店長
 「百貨店らしさ」前面に






 ことし1月、10年ぶりに沼津店に着任した。販売部長を経て9月から店長。JR沼津駅前中心市街地の中核店舗として、集客に力を注ぐ。1972年、西武百貨店入社。焼津市出身。
 ー沼津の中心市街地は集客力が低下している。
 「前回の勤務は2000年まで。当時はまだ街に活気があった。だが、この10年で御殿場市、清水町に大型商業施設が相次ぎ開業するなど、状況は変わった。沼津の玄関にある東部唯一の百貨店として、これまでに増して存在感を示さねばならない」
 ー沼津店としてどんな取り組みをするか。
 「当店も沼津の街もポテンシャルは決して低くはない。開業から53年の歴史を刻む当店には、中心市街地をリードする責任もある。『百貨店らしさ』『楽しさ』を前面に押し出し、沼津駅前に人が集う店にしたい。顧客対応、商品、専門サービス、企画の4本柱をあらためて強化していく」
 ーどのような客層に訴求していくか。
 「団塊世代の比率が高く、ジュニア世代に弱いのが現状だ。郊外型商業施設の影響も出ている。団塊世代を中心に、その子供、孫も楽しめる店づくりに取り組んでいく。物産催事など魅力ある企画を通じ、新たな顧客を獲得したい。社員が足を使って地元の名産品を発掘、販売するなど攻めの姿勢を大切にする」
 ー一時は沼津店の営業継続にかかわるうわさが流れた。
 「皆さんにご心配を掛け、同時に励ましもいただいた。お客さまはじめ地元の多くの関係者に支えられている店だと実感した。当店は新たな成長に向け動き出している。地域密着を胸に刻み、沼津の街とともに発展する店づくりに励む」
 身長185㌢。静岡商高在学中は硬式野球部に所属した。57歳。
(静新平成22年11月16日「ビジネスinSHIZUOKA」)
  

Posted by パイプ親父 at 11:31Comments(0)人物紹介