2008年07月10日

戸塚洋二さん死去

ニュートリノ研究の戸塚洋二さん死去 ノーベル賞候補
2008年7月10日13時6分(アサヒ・コム)

写真戸塚洋二氏=05年8月撮影

 地球をもすり抜けてしまうナゾの素粒子ニュートリノに質量があることを示した東京大特別栄誉教授で、元高エネルギー加速器研究機構長の戸塚洋二(とつか・ようじ)さんが10日午前2時50分、直腸がんで死去した。66歳だった。葬儀は12日午後0時30分から東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は妻裕子(ひろこ)さん。

 静岡県富士市生まれ。東大卒。ニュートリノ天文学の創始者である小柴昌俊・東京大特別栄誉教授(02年にノーベル物理学賞受賞)に師事してあとを継ぎ、96年から岐阜県の地底に設けた東京大宇宙線研究所の巨大観測装置「スーパーカミオカンデ」を用いた観測を開始。宇宙線が地球の大気とぶつかってできるニュートリノを観測し、物理学の標準理論では質量がないとされてきたこの粒子に質量があることを示して、それまでの常識を覆した。この業績からノーベル物理学賞の有力候補とされていた。

 00年、大腸がんの手術を受け、肺などに転移し入退院を繰り返していた。その間も研究は続け、日本学術振興会学術システム研究センター所長も務めていた。

 朝日賞(グループ受賞)や文化勲章などを受けた。


  

Posted by パイプ親父 at 13:19Comments(0)訃報