2013年02月01日
渡辺邦弘さん(わたなべくにひろ)
西浦レモネード部会長として本格出荷に乗り出す
渡辺邦弘さん(わたなべくにひろ)(沼津市)

昨年春、沼津市西浦地区のミカン農家の仲間とともにレモンの雑種「レモネード」の生産グループを結成し、年明けから本格的な出荷を始めた。60歳。
ーなぜレモネードに目を付けたのか。
「10年ほど前に地元農家の一人が、ミカンの後に収穫できる果実として持ち込んだ。糖度がとても高く、そのままで食べられるのが特徴。少加温で栽培でき、暖房費はハウスミカンの10分の1で済むので、原油高の影響に苦しむミカン農家にとって期待は大きい」
ー栽培で苦労している点は。
「栽培の方法が確立されていないので、全て手探りでやってきた。どんな害虫がつくのか、どういう病気になりやすいのか、まだまだ試行錯誤の毎日だ」
ー今後の課題は。
「知名度を上げることと生産量の増加が課題。栽培する農家もまだ少ない。出荷量も東京に出すのが精いっぱい。なんとか名前を覚えてもらい、地元にも出せるまでにしたい」
◇
若いころはヨットやスキーに熱中したスポーツマン。最近は乗馬にも挑戦したいと思っている。
《静新平成25年2月1日(金)「この人」》