2009年06月10日
杉山次郎氏
県中小企業団体中央会東部事務所長
杉山次郎(すぎやまじろう)氏(58)

全力で新支援事業周知
ー中小企業支援団体の観点から、東部の経済環境をどうみますか。
「東部を含め、中央会87人の情報連絡員からの景況報告だと、おしなべて売り上げが低下し、収益が悪化している。雇用、資金繰りの厳しさは悲鳴に近い。ただ(中小企業の各)組合の総会などで聞く経営者の声は、厳しさを口にしながらも、『厳しさは前提として何とか乗り切る。経費見直しもすれば、社員教育も進める』と前向きだ。東部地域の経営者の底力を感じる」
ー東部の活性化をどう支援しますか。
「全国中小企業団体中央会では、今回の国の補正予算で700億円にのぼる中小企業支援事業を確保した。そのひとつの試作開発支援事業は、試作開発から販路開拓までに必要な人件費、材料費、外注費、委託費、マーケティング調査費まで補助する画期的な予算だ。東部でも中央会が中心になって積極的に周知し、活用してもらう。15日から始まる申請に向けて、説明会や書類申請の支援など作業が集中するが全力を挙げる」
ー静岡空港開港で県東部や富士山周辺の観光はどう展開すべきですか。
「空港は東部の観光業が元気になる起爆剤。特に新市場の中国は経済躍進が目覚ましい上に、7月からは個人観光ビザが北京、上海、広州に限り発給される。これをいかに取り込み、誘客を図れるかが観光振興のキーワードとなる。静岡は海外誘客では後発。先行した競合地域に負けない戦略と官民一体の展開が求められる」
【県中小企業団体中央会東部事務所】中小企業連携組織の運営・指導や中小企業の経営指導を行う。傘下組合は東部274組合(全県1042組合)。職員8人。沼津市八幡町
(静新平成21年6月10日「熱き地域人」)
杉山次郎(すぎやまじろう)氏(58)

全力で新支援事業周知
ー中小企業支援団体の観点から、東部の経済環境をどうみますか。
「東部を含め、中央会87人の情報連絡員からの景況報告だと、おしなべて売り上げが低下し、収益が悪化している。雇用、資金繰りの厳しさは悲鳴に近い。ただ(中小企業の各)組合の総会などで聞く経営者の声は、厳しさを口にしながらも、『厳しさは前提として何とか乗り切る。経費見直しもすれば、社員教育も進める』と前向きだ。東部地域の経営者の底力を感じる」
ー東部の活性化をどう支援しますか。
「全国中小企業団体中央会では、今回の国の補正予算で700億円にのぼる中小企業支援事業を確保した。そのひとつの試作開発支援事業は、試作開発から販路開拓までに必要な人件費、材料費、外注費、委託費、マーケティング調査費まで補助する画期的な予算だ。東部でも中央会が中心になって積極的に周知し、活用してもらう。15日から始まる申請に向けて、説明会や書類申請の支援など作業が集中するが全力を挙げる」
ー静岡空港開港で県東部や富士山周辺の観光はどう展開すべきですか。
「空港は東部の観光業が元気になる起爆剤。特に新市場の中国は経済躍進が目覚ましい上に、7月からは個人観光ビザが北京、上海、広州に限り発給される。これをいかに取り込み、誘客を図れるかが観光振興のキーワードとなる。静岡は海外誘客では後発。先行した競合地域に負けない戦略と官民一体の展開が求められる」
【県中小企業団体中央会東部事務所】中小企業連携組織の運営・指導や中小企業の経営指導を行う。傘下組合は東部274組合(全県1042組合)。職員8人。沼津市八幡町
(静新平成21年6月10日「熱き地域人」)