2009年04月23日
塩見美喜子(しおみ・みきこ)さん
猿橋賞に決まった慶応大准教授
塩見美喜子(しおみ・みきこ)さん
「目指しているのは、生命の分子設計図の解明です」。生体のDNAの遺伝情報を写し取るRNAの研究で、本年度の猿橋賞に決まった。
研究の意義を時計の部品に例える。「ある疾患を治すときに、部品や仕組みを知らないと治せない。研究は地道で時間もお金もかかるが、積み重なって将来、人にとって大事なものにつながる」
京都大で修士課程を修了後、米ペンシルベニア大に留学する夫の慶応大教授、春彦さん(四九)とともに渡米。「もし夫と出会っていなければ、博士課程に進みたいと思っていた」が、別居生活を選ばずにひとまず自身の研究を中断した。
しかし、たまたま夫と同じ研究所に職を得て「仕組みがとても面白い」RNAの研究に開眼。「もし、ずっと日本にいたら(女性研究者として)ハードルもあったかもしれない。男性と同等に扱ってもらいラッキーだった」と振り返る。
女子学生の割合は増えているが、女性スタッフはまだまだ少ない日本の研究現場が気に掛かる。「『私にできるかしら』と思わず、自信を持ってほしい」と後輩たちにエールを送る。「保育所は順番待ちで苦労した。改善されるといい」と行政への注文も。
現在は夫と共同研究、論文の執筆などで多忙な日々を送る。「実験は今でもやりたいが、なかなかできない。相手は毎日、コンピューター。今は自分の頭の中で、分子を動かすことが楽しみ」と笑う。
夫、長女(一〇)との三人暮らし。名古屋市出身、四十七歳。
(静新平成21年4月23日「時の人」)
塩見美喜子(しおみ・みきこ)さん
「目指しているのは、生命の分子設計図の解明です」。生体のDNAの遺伝情報を写し取るRNAの研究で、本年度の猿橋賞に決まった。
研究の意義を時計の部品に例える。「ある疾患を治すときに、部品や仕組みを知らないと治せない。研究は地道で時間もお金もかかるが、積み重なって将来、人にとって大事なものにつながる」
京都大で修士課程を修了後、米ペンシルベニア大に留学する夫の慶応大教授、春彦さん(四九)とともに渡米。「もし夫と出会っていなければ、博士課程に進みたいと思っていた」が、別居生活を選ばずにひとまず自身の研究を中断した。
しかし、たまたま夫と同じ研究所に職を得て「仕組みがとても面白い」RNAの研究に開眼。「もし、ずっと日本にいたら(女性研究者として)ハードルもあったかもしれない。男性と同等に扱ってもらいラッキーだった」と振り返る。
女子学生の割合は増えているが、女性スタッフはまだまだ少ない日本の研究現場が気に掛かる。「『私にできるかしら』と思わず、自信を持ってほしい」と後輩たちにエールを送る。「保育所は順番待ちで苦労した。改善されるといい」と行政への注文も。
現在は夫と共同研究、論文の執筆などで多忙な日々を送る。「実験は今でもやりたいが、なかなかできない。相手は毎日、コンピューター。今は自分の頭の中で、分子を動かすことが楽しみ」と笑う。
夫、長女(一〇)との三人暮らし。名古屋市出身、四十七歳。
(静新平成21年4月23日「時の人」)
森田紀(もりたおさむ)さん(沼津市) 全国和菓子協会常任理事 旭日双光章(食料品加工業振興功労)
小笠原一夫氏夫妻
佐野利夫(濱悠人)さん沼津朝日賞受賞
秋の叙勲 柳下福蔵(やぎしたふくぞう)さん (沼津市)
昨年旭日中綬章受章の森川進さん
宇佐見りんさん 第164回芥川龍之介賞を受賞
小笠原一夫氏夫妻
佐野利夫(濱悠人)さん沼津朝日賞受賞
秋の叙勲 柳下福蔵(やぎしたふくぞう)さん (沼津市)
昨年旭日中綬章受章の森川進さん
宇佐見りんさん 第164回芥川龍之介賞を受賞
Posted by パイプ親父 at 10:49│Comments(0)
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