2021年11月24日

佐野利夫(濱悠人)さん沼津朝日賞受賞

沼津朝日賞受賞 佐野利夫さん
「浜悠人」名で沼津を書く
 卒寿でなお健筆の佐野利夫さん
 入学時は旧制中学だった沼津東高から横浜国立大学経済学部を卒業。沼津市立高で教鞭を執り、教頭で退職。一時、若山牧水記念館事務長を務めた。市立高勤務時代には、衛生看護科、専攻科の開設を手掛けた。
 本名よりも沼津朝日新聞への投稿の際に使われるペンネーム「浜悠人」で知る人も多いかもしれない。1995(平成7)年、本紙「言いたいほうだい」に初めて投稿して名乗ったペンネーム。それ以来、本紙上では「浜悠人」。
 投稿は、各所の名所、旧跡や記念館、資料館などを訪ねたことについて触れたものが多いが、感性的な随想と言うよりも、取り上げた題材の由来・来歴や歴史的な意義、時代背景などを綴った記録的な意昧合いが強い。
 その中でも圧巻だったのが正・続にわたった「町名由来」シリーズ。正は「町名由来板」として、2015年5月18日から7月14日の間、6回にわたって掲載された。
 中央市街地に置かれた「町名由来板」をたどり、それぞれ解説した。中には世帯数が僅か、ふりがながなければ読めない「鵬町(くまたかちょう)」など、このシリーズがなければ埋もれがちな土地にも光が当てられた。
 次に「続 町名由来」として、正が終了した後、2015年8月9日から翌年の8月9日までの1年間にわたって10回掲載。市街地から周辺部に広がり、金岡大岡、大平、愛鷹、内浦にまで及んだ。
 以上のシリーズの反響は大きく、寿大学の講師も依頼されて話をした。
 また、興国寺城や長浜城、三枚橋城、沼津城、清水町の泉頭(いずみがしら)城など市内外の城を紹介。さらには各地の戦争関係資料館や旧制沼中からの戦没者の存在などを取り上げ、直裁な表現はしないものの、戦争の悲惨さを伝えている。
 最近では「沼津の子守歌」を取り上げ、まだまだ書く材料を探すなど、卒寿ながら今なお健筆は衰えず。
 妻の忠子さんとは二人三脚、市内で行われる各種の行事などには、いつも一緒の姿。旺盛な行動力は山歩きの会や保護司会OB会等でも発揮。東海短歌にも属すなど健康長寿の範も示している。
 「沼中・沼津東高100年史」の編纂に力を注ぎ、「120年史」も顧問・監修を務めた。
【沼朝令和3年11月20日(土)号】
佐野利夫さん





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Posted by パイプ親父 at 12:24│Comments(0)受賞
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