2008年11月18日

市川誼氏(沼津:現代の名工)

「現代の名工:沼津」
 市は十四日、長年にわたって一つの職業で精進し、優れた技能を習得するとともに後進の模範となっている二十二職種四十三人(男性三十七人、女性六人)を技能功労者として表彰した。いわゆる「現代の名工」を市が顕彰する制度は一九七六年、技能者(職人)の社会的・経済的地位と技能水準の向上を図ることを目的に始まった。表彰基準は、市内在住で主として市内で就職し、対象となる四十六職種のうち同一職種に三十年以上従事する年齢五十五歳以上の技能者。

市川誼氏
 やればやるほど奥は深く
市川誼氏(沼津:現代の名工) 眼鏡士で受賞の市川誼さん
 眼鏡士で表彰を受けた市川誼(よしみ)さんは、一九四六年三月生まれの六十二歳。大学卒業後、東京渋谷のメガネ、時計、宝石を販売する専門店で三年間修業し、父親が上土町で経営する宝飾・時計・メガネの市川を継ぐため沼津に戻って三十三年になる。
 沼津に戻って間もなく、上土町と通横町を含めた再開発事業計画が浮上。市川さんは沼津あげつち商店街振興組合の青年部員として、各地の再開発ビルを視察するなど若手経営者らと勉強会を重ね、十一年前のナティ誕生に尽力。東急ホテルをテナントとして誘致し、市川もナティ一階に店舗を構えている。
 以前、上土町の店で扱っていた商品に、より専門性を持たせるため、仲見世商店街のマルサン書店宝塚店にメガネサロン市川を出店。現在はマルサン書店の移転にともない仲見世店地階で営業を続ける。
 市川さんは現在、仲見世店のほか会社相手の外商も担当。また、南伊豆町の病院に月二、三回、社員と共に出張し、眼科でメガネの検眼手伝いに携わって六年を迎える。
 東京での修業時代は「朝が早くてきつかった」と振り返り、仕事については「専門でやればやるほど奥が深い」と話す。日本眼鏡技術者協会の認定眼鏡士の資格を持ち、客にきめ細かなサービスを提供している。
 「今までにない見え方、(遠近両用はもとより中近両用、パソコン対応などにより)使い方が良くなった、とお客さんに喜んでもらう時が、私の喜びでもある」と話す。
 同振興組合の理事長を八年間務め今年三月に退任したが、現在も理事として同商店街の活性化に努める。また、同商店街の夫人たちで組織する「あげつちおかみさん会」の活動を手助けするなど、にぎやかな沼津に思いを巡らす。
 家族は母親と妻、長男、長女の五人。趣味はゴルフと読書。
(沼朝平成20年11月18日(火)号)


同じカテゴリー(受賞)の記事画像
森田紀(もりたおさむ)さん(沼津市) 全国和菓子協会常任理事  旭日双光章(食料品加工業振興功労)
小笠原一夫氏夫妻
佐野利夫(濱悠人)さん沼津朝日賞受賞
秋の叙勲 柳下福蔵(やぎしたふくぞう)さん (沼津市)
 昨年旭日中綬章受章の森川進さん
宇佐見りんさん  第164回芥川龍之介賞を受賞
同じカテゴリー(受賞)の記事
 森田紀(もりたおさむ)さん(沼津市) 全国和菓子協会常任理事  旭日双光章(食料品加工業振興功労) (2023-04-29 07:23)
 小笠原一夫氏夫妻 (2022-02-17 06:14)
 佐野利夫(濱悠人)さん沼津朝日賞受賞 (2021-11-24 12:24)
 秋の叙勲 柳下福蔵(やぎしたふくぞう)さん (沼津市) (2021-11-03 07:19)
  昨年旭日中綬章受章の森川進さん (2021-01-31 11:59)
 宇佐見りんさん  第164回芥川龍之介賞を受賞 (2021-01-22 05:26)

Posted by パイプ親父 at 11:10│Comments(0)受賞
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
市川誼氏(沼津:現代の名工)
    コメント(0)