2008年11月15日

第51回沼津朝日賞:加藤学園高化学部

第51回沼津朝日賞:加藤学園高化学部
 30年間水質の調査と研究
 各賞を受け、高い評価
第51回沼津朝日賞:加藤学園高化学部 同部は、昭和五十三年頃から顧問を務める海野徑(わたる)教諭指導で、市内の都市河川十二カ所の水質調査を春と夏の年二回、継続して実施。
 ほとんどの河川が生活排水によって富栄養化し、自然環境としての役割を果たしていない状況の中で、窒素とリンを除去する高度生活排水処理装置を開発。河川を子ども達が安心して水遊びできるまで浄化しようと、長年、地道な調査・分析、研究・開発を行っている。
 その一方、市のボランティア団体として登録し、環境保全のために尽力。
 これまで、三島南高のビオトープや、三島・バイカモの里の水質調査を手掛けたほか、桃沢川(長泉町)では、地域と合同で汚染の原因を探り、そのデータ結果を基に、処理施設が完成。県環境県知事褒賞を受けた。
 また、裾野市にある団地の下水処理施設老朽化に伴う調査の依頼を受け実施。その成果で高等学校環境大賞優秀賞を、さらに長年にわたる活動が評価され、同賞特別賞を受賞した。
 近年では、ビタミンBを発見した県内出身の世界的科学者・鈴木梅太郎博士の偉業を顕彰し、県内中高生の優れた理科研究を奨励する鈴木梅太郎賞に「製紙スラッジを利用した生活排水処理装置の開発」の研究で受賞。続いて、同研究は、岐阜県先端科学技術体験センターで行われた第16回東海地区高等学校化学発表会に県代表で参加し、奨励賞、討論賞を受けた。
 これまでにも、多くの実績を持つ同部では、日本学生科学賞の環境庁長官賞・一等賞・二等賞をはじめ、数回にわたり山崎賞、理科研究発表県大会最優秀賞を、このほか、工学院大学全国理科科学クラブ論文優秀賞・努力賞、ユネスコ露木賞を受けている。滋賀県で開かれた世界湖沼会議で展示発表も行っている。
 現在は、紙製造の過程で生じるカスの「製紙スラッジ」を利用した新型の処理材を開発中。
 入部を希望し同校に入学を決めた生徒もいて、活動で得た知識を基にOBは理系の大学、医学部へ進学しているという。
(沼朝平成20年11月15日(土)号)


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Posted by パイプ親父 at 13:46│Comments(0)受賞
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