2018年06月26日

栃ノ心自覚十分

栃ノ心


栃ノ心自覚十分
 新大関、3場所ぶり賜杯へ
 落ち着いた口調は変わらずとも、言葉の端々に自覚がにじんだ。栃ノ心は「一番一番集中して、自分の相撲をしっかり取る。いつも通り気合を入れて、優勝を目指したい」と3場所ぶりの賜杯奪還へ意欲を口にした。
 ことしの初場所での平幕優勝から、一気に大関まで駆け上がった。注目度は高まり、6月上旬に母国ジョージアに帰国した際には熱烈な歓迎を受けた。昨年11月に生まれた長女アナスタシアちゃんとの初対面もようやく果たし「子どもは好きだけど、自分の子をだっこするのは少し違う」と癒やしの時間を過ごした。
 名古屋は思い入れの強い場所だ。新小結や新関脇など節目の土俵を踏んだ一方で、忘れられないのが5年前だ。右膝に大けがを負って手術を受け、幕下に転落するどん底を経験した。だが強い精神力と豊富な稽古量で復活を果たし、今場所は角界の看板力士として第一歩を踏み出す。
 師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「年齢は30だが、相撲も若いし、力もまだまだ出る。上を目指せる大関であってほしい」と大きな期待を寄せる。怪力自慢の新大関は程よい緊張感を味わいながら「今回の名古屋場所もいい思い出にしたい」と静かに闘志を燃やしている。
【静新平成30年6月26日(火)「大相撲の話題」】
  

Posted by パイプ親父 at 12:06Comments(0)人物