2009年12月19日
山田憲一氏
コスモスケアサービス
代表 山田憲一(やまだけんいち)氏(62)
合併で介護の差解消
ー介護業界の状況を聞かせてください。
「現在の不景気の影響は、ほとんど感じていない。だが、高齢化社会が進み利用者は増えているものの新規参入業者が多く、中には思うような経営ができない事業所もある。介護報酬はそれほど高くはなく、どこもシビアな経営にならざるを得ない。中には介護の質に問題を抱える所もある。厚労省が提案し
ている事業者評価制度で選別する必要があると思う」
ー市町合併、広域行政の必要性をどうとらえますか。
「各市町の介護財政は徐々に膨らみ、そのため例えば、障害者の訪問入浴サービスの報酬が沼津市では1万2500円、三島市では7000円となり、地域差が出始めている。平等な介護サービスを利用者に提案する上で、市町合併を進めた方がよいと考えている」
ー地域活性化に何が必要だと考えますか。
「日本の介護は費用がかさむため、できる限り在宅でという風潮がある。老老介護などで苦しい面ばかりが目立つが、アメリカで見た介護はそもそも在宅介護がスタンダードで、雰囲気が明るかった。日本でも夫婦でうまくやりくりしている例は多くあるはず。まずは前向きな気持ちを持ち、核家族化で減少している家族間の触れ合いや人とのつながりの大切さを教える仕組みをつくれば、おのずと地域も変わってくると思う」
【コスモスケアサービス】コスモスグループとして自動車関連業を営む傍ら、1995年に訪問介護、訪問入浴サービスなどを手掛ける会社を設立した。従業員約90人。沼津市東間門。
(静新平成21年12月16日「熱き地域人」)
代表 山田憲一(やまだけんいち)氏(62)

ー介護業界の状況を聞かせてください。
「現在の不景気の影響は、ほとんど感じていない。だが、高齢化社会が進み利用者は増えているものの新規参入業者が多く、中には思うような経営ができない事業所もある。介護報酬はそれほど高くはなく、どこもシビアな経営にならざるを得ない。中には介護の質に問題を抱える所もある。厚労省が提案し
ている事業者評価制度で選別する必要があると思う」
ー市町合併、広域行政の必要性をどうとらえますか。
「各市町の介護財政は徐々に膨らみ、そのため例えば、障害者の訪問入浴サービスの報酬が沼津市では1万2500円、三島市では7000円となり、地域差が出始めている。平等な介護サービスを利用者に提案する上で、市町合併を進めた方がよいと考えている」
ー地域活性化に何が必要だと考えますか。
「日本の介護は費用がかさむため、できる限り在宅でという風潮がある。老老介護などで苦しい面ばかりが目立つが、アメリカで見た介護はそもそも在宅介護がスタンダードで、雰囲気が明るかった。日本でも夫婦でうまくやりくりしている例は多くあるはず。まずは前向きな気持ちを持ち、核家族化で減少している家族間の触れ合いや人とのつながりの大切さを教える仕組みをつくれば、おのずと地域も変わってくると思う」
【コスモスケアサービス】コスモスグループとして自動車関連業を営む傍ら、1995年に訪問介護、訪問入浴サービスなどを手掛ける会社を設立した。従業員約90人。沼津市東間門。
(静新平成21年12月16日「熱き地域人」)