2012年03月09日
科学技術、教育課題 複眼的思考で解決
文化勲章受章 長倉三郎さん(沼津市出身)
初の一般書で指南
科学技術、教育課題 複眼的思考で解決
文化勲章受章者の科学者長倉三郎さん(91)=沼津市出身、東京大名誉教授日が、初の一般書「『複眼的思考』ノススメー調和が必要な変革の時代を迎えて」(くもん出版)を出版した。「膨張と拡大」の20世紀が残した科学技術や日本の教育などの課題を指摘。物事の両面を見て調和を考える「複眼的思考」での解決の大切さを説く。
長倉さんは夏目漱石の文明開化論、自らの生い立ちや研究を通して複眼的思考を紹介。科学技術は高度文明を築いたが、一方で人類社会の持続的発展や地球環境を損ないかねないとし、物質面偏重の西洋文明に「足るを知る」という東洋的価値観を導入するなど、東西文明を融合した「調和の文明」への転換を提唱する。
今後の日本に期待しながらも社会全体の気力低下を課題に挙げ、学校教育の見直しを迫る。リーダーの条件や次世代へのメッセージもつづっている。
長倉さんは「教育だけでなく経済、政治にも個人と社会の調和が重要。日本人が不得手な複眼的思考を定着させたい」と強調。自分ができなかったことの実現を若者に期待するからこそ社会は発展するーとして若い世代にエールを送るとともに「同時に社会への責任感を」と呼び掛けた。
(静新平成24年3月8日夕刊)
初の一般書で指南
科学技術、教育課題 複眼的思考で解決
文化勲章受章者の科学者長倉三郎さん(91)=沼津市出身、東京大名誉教授日が、初の一般書「『複眼的思考』ノススメー調和が必要な変革の時代を迎えて」(くもん出版)を出版した。「膨張と拡大」の20世紀が残した科学技術や日本の教育などの課題を指摘。物事の両面を見て調和を考える「複眼的思考」での解決の大切さを説く。
長倉さんは夏目漱石の文明開化論、自らの生い立ちや研究を通して複眼的思考を紹介。科学技術は高度文明を築いたが、一方で人類社会の持続的発展や地球環境を損ないかねないとし、物質面偏重の西洋文明に「足るを知る」という東洋的価値観を導入するなど、東西文明を融合した「調和の文明」への転換を提唱する。
今後の日本に期待しながらも社会全体の気力低下を課題に挙げ、学校教育の見直しを迫る。リーダーの条件や次世代へのメッセージもつづっている。
長倉さんは「教育だけでなく経済、政治にも個人と社会の調和が重要。日本人が不得手な複眼的思考を定着させたい」と強調。自分ができなかったことの実現を若者に期待するからこそ社会は発展するーとして若い世代にエールを送るとともに「同時に社会への責任感を」と呼び掛けた。
(静新平成24年3月8日夕刊)
Posted by パイプ親父 at 09:13│Comments(0)
│素晴らしい
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