2020年01月23日

法華宗第138代管長に  光長寺原井日鳳貫首が就任

法華宗第138代管長に
 光長寺原井日鳳貫首が就任
原井貫首

 岡宮の大本山光長寺の原井日鳳貫首=写真=が法華宗第138代管長に就任した。
 光長寺は法華宗(本門流)四大本山の1つ。創建は鎌倉時代の1276年で、四大本山の中で最も古い。ほかの三カ寺は、千葉県茂原市の鷲山寺(じゅせんじ)=創建1277年、京都市の本能寺=同1415年、兵庫県尼崎市の本興寺=同1420年。鷲山寺は光長寺と同様に鎌倉時代、本能寺と本興寺は室町時代に開かれた。
 宗門の管長は、1874年(明治7)以来、四大本山の貫首が持ち回りで務め、任期は1年3カ月。留任はなく、任期を終えると次の本山貫首に引き継ぐが、貫首在任中に次の管長任期が該当した場合は再任となる。
 原井管長の任期開始は昨年11月13日。宗門の実務トップである宗務総長を務めたことがあるが、管長は全国で500カ寺を擁する宗門の象微的立場。実務については宗務総長が束ねることになるので、そこへ管長の差配が及ぶことはないが、就任から間もない時期に新年を迎えるに当たり、原井管長は宗門の機関誌『無上道』で、門松の由来について説いた上で、次のような思いを述べている。
「その(門松の)根本を尋ねますと正に子孫が滅びない、持続可能社会の建立、人や自然の滅びから『蘇生』を果たすことを念願するのです。昨年も全国各地で風水害があり、人も自然も大きな打撃を受けました。天の警告とも申せましょう。本年は、この苦難から立ち上がり『蘇生』を果たさなければなりません。日本も世界も飽くなき利益に走るのみではなく、政界は妄語を戒める時、財界は内部留保の蓄財を世に還元する時、官界は国民に目を向け奉仕する時、(中陥)自然環境も人の心も蘇生が萌し始める事を祈りたいと思います」
【沼朝令和2年1月23日(木)号】
  

Posted by パイプ親父 at 06:57Comments(0)人物紹介