パイプオヤジ

地域文化活動賞を受賞した伊豆学研究会理事長を務める
　橋本敬之さん（はしもとたかゆき）(伊豆の国市)


　会員約130人とともに取り組んできた各種の文化活動が、県又化財団による審査で高い評価を受けた。近年は伊豆の国市だけでなく、伊豆半島全域に活躍の場を広げている。62歳。
　ー受賞の感想を。
　「会員の皆さんの協力があったからこそ、頂けた賞だと思う。特に、長年取り組んできた文化財の保存活動の成果が認められたのはうれしい」
　ー活動のきっかけは。
　「伊豆地域のさまざまな事柄を網羅した伊豆大事典の編さん作業に携わったメンバーが中心となり、2007年の刊行を機に設立した。NPO法人の認証も受け、徐々に活動の幅を広げてきた」
　ー力を入れている事業は。
　「現在は地域に残る古文書や文化財を調査して保存したり、研究成果を書籍として刊行したりする活動のほか、伊豆地域産の木材を使った家具の作品展、国際交流などを行っている。昨年は、地域住民の文化活動の拠点になる施設『いちごすてーしょん』を伊豆の国市内に開設した」
　ー今後に向けた抱負を。
　「文化を守る、伝える、創る、広げるーが伊豆学研究会の大きな目標。文化財をはじめ、住民の誇りとなるような貴重な資源を守り、地域活性化につなげていきたい」
　◇
他のまちづくり団体の活動にも加わり、多忙な日々を送る。
（静新平成27年1月17日「この人」）