2012年12月18日

沓間水産(裾野市) 沓問久明社長

沓間水産(裾野市) 沓問久明社長

 鮮度保ち旬の食材提供
 県内や首都圏にチェーン展開する「沼津魚がし鮨(ずし)」グループを経営。今秋、すし、定食、丼物、一品料理などを格安で提供する新型店「魚がし市場食堂」を島田、焼渾両市内にオープンした。
 ー「魚がし市場食堂」を始めた狙いは。
 「魚がし鮨の特微でもあるボリューム感のあるメニューを、より気軽に食べられる店をつくりたかった。ファストフード風に利用したい人にも、ゆっくり食事したい家族連れなどにも対応できるように、120種以上のメニューを用意している。季節ごとに旬の食材を使った料理も用意し、店の鮮度を保つ工夫をしている」
 ー低価格競争が激しい外食産業を生き抜くために必要なことは。
 「安さだけでは、お客さまは付いてこない。多様なニーズに応えるためには工夫、戦略が重要。市場食堂はボリュームと質を保つための材料費は惜しまない。その分、調理の多くをパート従業員に任せたり、注文にタッチパネルを使ったりして人件費を削減している。店舗もコンビニ店の空き店舗を改装して利用している」
 ー地域貢献に対する考え方は。
 「東日本大震災を教訓に、災害時に炊き出しを行えるボランティア車を導入した。食に携わる者として、いざという時にいつでも動ける態勢を整えている。社員やパート従業員の提案で、ボランティア車による福祉施設などへの出張サービスも始めた。地域と企業の絆を育んでいきたい」
《静新平成24年12月18日(火)「キーパーソン」》
  

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2012年12月15日

香貫小3年 沖山暖和君

歯科作品で全国優秀賞に
 香貫小3年 沖山暖和君

 香貫小三年の沖山暖和(おきやま・はるかず)君は、日本学校歯科医会が全国から募集した「歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール」で優秀賞を受賞し、表彰を受けた。
 沖山君は、市歯科医師会(津野宏会長)が歯の衛生週間にちなみ、市内の小中学生を対象に募集した図画・ポスターに応募し、低学年の部で金賞を受賞した。
 市歯科医師会では、沖山君の作品をはじめ小学校低学年の部、高学年の部、中学校の部の三部門の金賞受賞作を県審査に提出したところ、沖山君の作品が小学校低学年の部で最優秀賞に選ばれ、県を代表して日本学校歯科医会に応募した。
 各都道府県の審査で最優秀賞に選ばれた百五十点を集めて行われた全国審査では、三部門に寄せられた作品の中から、最優秀賞二点、優秀賞七点を選んだ。最優秀賞は高学年の部、中学校の部から一点ずつ選ばれ、低学年の部では実質的な最高賞に当たる優秀賞三点の一つに沖山君の作品が選ばれた。
 沖山君は「お母さんが描いてくれたイラストを見て、絵を描くのが好きになった。家で、ずっと絵を描いていて、絵の教室にも通うようになった。イラストやアニメの絵、人を描いたりするのが好き」と話す。
 このほかにも沖山君は、各種コンクールの低学年の部に応募して上位入賞を重ね、今年度は、県地震防災ポスターコンクールで優秀賞、愛鳥週間ポスターコンクールで県教育長賞を受賞している。
 今回、優秀賞に選ばれた歯のポスターについて、「絵の具がはみ出さないように注意しながら描いた」といい、「コンクールに出すために絵を描いているわけではないけれど、受賞できてうれし.い。お母さんも喜んでいるので、また挑戦したい」と話している。
《沼朝平成24年12月15日(土)号》
  

Posted by パイプ親父 at 05:49Comments(0)受賞

2012年12月13日

川口和子氏

川口和子氏
 川口和子さん(かわぐち・かずこ=眼科医、歌人)は、十一日午後四時二十二分、腎不全のため療養先で死去した。八十八歳。自宅は日の出町三五〇。
 十三日午後六時から千本の本光寺で通夜、十四日午前九時半出棺、十時火葬。葬儀・告別式は正午から同寺で。喪主は弟の川口哲郎さん。
 川口さんは沼津高等女学校(現西高)から帝国女子医学薬学理学専門学校(現東邦大学医学部)に学び、眼科医として市立病院などに勤める一方、短歌創作や著作活動に携わり、その中で明石海人(本名・野田勝太郎)の発掘に傾注し「『沼津生れの歌人』明石海人メモランダム」として小冊子にまとめた。
 また、沼津朝日新聞正月元旦号で長年にわたり本町など旧東海道筋を中心とした町並みの古きよき時代をたどる随想を手描きのイラストとともに担当し関心を集めた。
《沼朝平成24年12月13日(木)号》

  

Posted by パイプ親父 at 04:03Comments(0)訃報

2012年12月12日

山中利之(やまなかとしゆき)氏(65)

山中兵右衛門商店社長
 山中利之(やまなかとしゆき)氏(65)

 製造、販売分野で連携
 ー県東部のアルコール消費の傾向は。
 「消費量は全国的に減少傾向で、東部も厳しい状況が続いている。行楽客が減り、伊豆半島などの観光地で消費が減少しているのが要因の一つ。一方で、近年は地方の酒がもてはやされる時代。地酒を取り寄せる消費者も多い。静岡県は『吟醸王国』と呼ばれるほど日本酒の製造が盛んな地域。東部地域には七つの酒蔵があるが、有名な酒は首都圏などへ流れてしまっている」
 ー打開策は。
 「観光客を呼び戻すことが重要な課題。東部は魚や野菜など食の宝庫。それぞれの食材や料理に合う『東部に足を運ばないと味わえない酒』を造ってみるのはどうか。相性の良い『料理と酒』を観光の目玉にすることも可能だ」
 ー卸業の強みを生かした地域活性化への展望は。
 「東部には中小の食品メーカーが多い。沼津市の干物を活用するなど、地元産の食材を使った商品も数多くある。だが、小口の発送のみという企業が多いので、卸業の販売ルートを生かし、地元製品を広範囲に紹介していきたい。現在は冨士宮の業者と提携し、ニジマスの缶詰を新東名高速道の複数のサービスエリアで販売し、好評を得ている。製造・販売など異なった得意分野を持つ中小企業で横のつながりを強くして、東部の魅力を発信していきたい」
 【山中兵右衛門商店】1718年、御殿場で近江商人の山中兵右衛門が漆器などを扱う商店として創業し、1800年ごろから酒を扱っている。現在は県東部を中心に事業を展開する。従業員27人。清水町卸団地92。
《静新平成24年12月12日(水)「熱き地域人」》
  

Posted by パイプ親父 at 05:31Comments(0)熱き人たち

2012年12月02日

大平中1年櫻井郁太君

小中学生科学研究奨励賞⑧
 中学校の部優良賞 「塩害の研究Part2」
 大平中1年櫻井郁太君

 大平中1年の櫻井郁太君は、「塩害の研究Part2」と題する研究で優良賞を受賞した。
 櫻井君は大平小六年生だった昨年度、このテーマでの研究を始めた。昨年の研究は市の代表研究として県学生科学賞候補となり、県科学教育振興委員会賞を受賞している。
 昨年度に続いて研究が評価されたことについて櫻井君は、「喜びも倍」と研究継続の甲斐があったことを語る。
 櫻井君の研究は、バケツで栽培するイネに塩水を与え、その影響を検証しようというもので、東日本天震災で津波被害に遭った農地に関する報道を見て研究テーマを思いついたという。
 今年の研究では、苗の段階から塩水を与えたり、水耕栽培のイネに対して塩水を与えたりと実験内容を厚くした。実験機材は百円ショップで購入した小物を加工して自作したほか、苗箱などは農家の祖父から借りた。
 実験の結果、水耕栽培のイネは、水田栽培のイネよりも塩水による生育不艮の度合いが強いことが明らかになった。
 櫻井君は、今後もイネと塩害に関する研究を続けていきたい考えで、次はイネの生育状況だけでなく、米の収穫量や食味に与える影響について実験を行うという。
 全校生徒数八十七人の大平中では、部活動は野球、バレーボール、バスケットボール、テニス、文化総合の五つのみ。櫻井君は、このうち文化総合部に所属。また、スイミングクラブに通っている。(おわり)
《沼朝平成24年12月2日(日)号》
  

Posted by パイプ親父 at 06:07Comments(0)受賞

2012年12月01日

三中3年 與座起也君

小中学生科学研究奨励賞⑦
 中学校の部優良賞
 「最強ポール飛ばし2012」
 三中3年 與座起也君

 三中3年の與座起也(よざ・たつや)君は「最強ボール飛ばし2012」と題する研究で優良賞を受賞した。
 サッカー選手としての経験から、どのようにボールを蹴れば飛距離が伸びるか、と疑問を持ったことをきっかけにしたこの研究は、小学生時代に始まり今年で四年目。この間、小中学生科学研究奨励賞や山崎賞などを受賞している。
 小中学生としては最後となる今回の受賞について與座君は、「自分がサッカーをやって、その趣味に関して研究を続けてきて、そのことで賞を取れ、とれもうれしい」と振り返る。
 これまでの研究では、ボールを蹴る際に足を当てる場所や、ボールの飛ぶ角度、速さなどについて考察した。その際、ボールが飛ぶ様子をビデオに撮影し、記録した。
 今年度は、新たにボール内の空気の圧力に着目して調査項目に加えた。サッカーでは試合前にボールの気圧を調整することから、気圧が飛距離に及ぼす影響について気になったという。
 この項目では、空気圧が飛距離に与える影響について、大学生の姉から力学に関する計算式を教わり、検証に利用した。
 ボール飛距離に関する研究は、今回の研究で一応完結したが、今回の実験で得られたデータでは、飛距離に対する速さや角度、空気圧の関係が、しっかりとした比例状態にならなかったことから、ボールの飛距離を決定する要素は、ほかにもあるのではないか、とも考えている。
《沼朝平成24年12月1日(土)号》
  

Posted by パイプ親父 at 04:41Comments(0)受賞