2009年05月08日

 田代和豊さん(沼津市)が最高の日府賞

 田代和豊さんが最高の日府賞
 きょうから開催の日府展日本画部
 田代和豊さん(沼津市)が最高の日府賞 





















中央の美術団体日本画府の全国公募展、第56回日府展が、きょう八日から十九日まで東京都上野公園内の東京都美術館で開かれる。開場時間は午前九時(初日午後一時)から午後四時(最終日三時)。月曜日休館。
 静岡支部から羽田壽恵子支部長(宮原町)をはじめ八人が日本画部に出品して入選。市内から副支部長の田代和豊さん(下河原)が最高賞の日府賞、青島冏さん(山王台)が努力賞を受賞した。
 田代さんは三十五年程前、四十代になったのを機に体力的な面を考え、それまで趣味で続けてきた剣道や柔道から一転し、「日本的なものが好き」との理由で、市教委が開いた日本画教室に参加。そこで日本画の魅力を知り、講師を務めた日本画家の故志賀旦山さんが主宰する旦山会に入会して学び、同会最後の会長も務め、解散するまで在籍した。現在七十七歳。
 日府展に出品するようになってからは約二十年間、東京に通い、日本画府創立者の故児玉三鈴理事長に師事。現在、同会日本画部理事を務めている。
 これまでに奨励賞を五回程受けているが、各賞を飛び越えての最高賞受賞で、「日府賞に選ばれるとは思っていなかったのでびっくりした。長年続けてきて良かったな、と思う」と喜んでいる。
 受賞作は、秋田犬を描いた百二十号、二枚組の作品。田代さんは秋田犬のブリーダーとして品評会に出す機会もあり、秋田犬保存会が昨年度開いた品評会の幼犬の部で、田代さんの犬が全国三位に入賞。これまで風景を描くことがほとんどだったが、入賞を記念し、初めて秋田犬を描いて出品した。
 「剛(つよし)」と題して雄三匹が勇ましく立つ姿を描き、「武士の精神みたいなものを描きたかった」という一点と、「優(ゆう)」と題して秋田犬の雌の子犬、幼犬、成犬と成長過程も追いながら八匹を描き、「大和なでしこのような優しさを表現したかった」という二点一組。
 半年がかりで制作に取り組んだが、「一番好きなものを描いているだけに、描きがいがあり、集中して、いつもより早く仕上がった」という。
 田代さんは、「どうせやるなら、できる限り長く続けていきたい。自分の好きなことをして評価してもらえるのは幸せなこと」と話している。
(沼朝平成21年5月8日(金)号)


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Posted by パイプ親父 at 11:49│Comments(0)受賞
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