2014年11月13日
全盲の弁護士、大胡田誠さん
大胡田さん(沼津出身)
全盲弁護士奮闘ドラマ化
「やればできる」感じて
全盲の弁護士、大胡田誠さん(37)=沼津市出身、第一東京弁護土会所属=が幼少期から現在までの歩みをつづった著作が12月、テレビドラマ化される。「照れくささもあるが、等身大の自分を描いてもらえた」と感謝し、「身体的ハンディのある人に限らず、全ての人に『やればできる」ことを感じてもらえたら」と楽しみにする。
ドラマは弁護士になってからの大胡田さんをモデルに、人気若手俳優の松坂桃李さんが主演。松坂さんは大胡田さん宅に泊まり込み、役作りに励んだ。サスペンス風の創作も加味されるが、大胡田さんは実際の活動から懸け離れすぎないよう、4度にわたって脚本に赤字を入れたという。
原作は一昨年刊行の「全盲の僕が弁護士になった理由(わけ)」(日経BP社)。大胡
田さんは先天性緑内障のため、12歳で視力を失った。途中失明ゆえの苦悩と奮起、両親や弟、盲学校で同級の妻と子、友人らの支えに、日本初の全盲弁護士竹下義樹氏の著作との出合い、弁護士としての日々と喜びを、飾らない文章でつづった。
記憶が残る最後の映像は、小学校の修学旅行で見た沈む夕日。全盲で生きていく覚悟はできていたが、「白杖(じょう)をつく姿を友達に見られたくなかったし、近所の盲学校に進めば半径数百㍍の世界しか知らないで青春が閉じてしまうことになる」。東京の筑波大付属盲学校(現同視覚特別支援学校)ー慶大を経て、5度の挑戦で司法試験に合格した。
「常人離れした人とも、かわいそうな人とも思って見てほしくない」。喜びも悲しみもさまざまな経験がある分、「つらい思いをしている人、救いを求めている人の背中を押してあげられる人になりたい」と語り、「見えないからこそ、見えるものがある。社会の光となるような責任もある」と今後の自分に言い聞かせた。
ドラマは12月1日午後9時から、SBSテレビなど全国ネットで放送の予定。
(静新平成26年11月12日夕刊)
全盲弁護士奮闘ドラマ化
「やればできる」感じて
全盲の弁護士、大胡田誠さん(37)=沼津市出身、第一東京弁護土会所属=が幼少期から現在までの歩みをつづった著作が12月、テレビドラマ化される。「照れくささもあるが、等身大の自分を描いてもらえた」と感謝し、「身体的ハンディのある人に限らず、全ての人に『やればできる」ことを感じてもらえたら」と楽しみにする。
ドラマは弁護士になってからの大胡田さんをモデルに、人気若手俳優の松坂桃李さんが主演。松坂さんは大胡田さん宅に泊まり込み、役作りに励んだ。サスペンス風の創作も加味されるが、大胡田さんは実際の活動から懸け離れすぎないよう、4度にわたって脚本に赤字を入れたという。
原作は一昨年刊行の「全盲の僕が弁護士になった理由(わけ)」(日経BP社)。大胡
田さんは先天性緑内障のため、12歳で視力を失った。途中失明ゆえの苦悩と奮起、両親や弟、盲学校で同級の妻と子、友人らの支えに、日本初の全盲弁護士竹下義樹氏の著作との出合い、弁護士としての日々と喜びを、飾らない文章でつづった。
記憶が残る最後の映像は、小学校の修学旅行で見た沈む夕日。全盲で生きていく覚悟はできていたが、「白杖(じょう)をつく姿を友達に見られたくなかったし、近所の盲学校に進めば半径数百㍍の世界しか知らないで青春が閉じてしまうことになる」。東京の筑波大付属盲学校(現同視覚特別支援学校)ー慶大を経て、5度の挑戦で司法試験に合格した。
「常人離れした人とも、かわいそうな人とも思って見てほしくない」。喜びも悲しみもさまざまな経験がある分、「つらい思いをしている人、救いを求めている人の背中を押してあげられる人になりたい」と語り、「見えないからこそ、見えるものがある。社会の光となるような責任もある」と今後の自分に言い聞かせた。
ドラマは12月1日午後9時から、SBSテレビなど全国ネットで放送の予定。
(静新平成26年11月12日夕刊)
Posted by パイプ親父 at 11:08│Comments(0)
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