パイプオヤジ

　沼津市商工会長に就任した
　大村保二さん（おおむらやすじ）(沼津市)

　旧原町、旧戸田村の2商工会統合から5年目に入り、合併の真価発揮に意欲を見せる。医薬品、化粧品を受託製造する大村興業の社長。長泉町出身、68歳。ー合併から4年が経過した。
　「歴史、文化、産業資源が違う飛び地合併だった。どう相乗効果を出すかが懸案で、役員同士が意見交換を重ねた。その流れを継承し、会員同士の交流を密にしながら互いの資源活用を一層促進する」
　ー理事時代は特産品開発に注力していた。
　「浮島・原はお茶を通じ、戸田は未利用深海魚の活用でそれぞれ地区の活性化策を探った。お茶は販路拡大と生葉の利活用を、深海魚は『へだトロはんぺん』として一歩進めた普及、発信を試みる」
　ーデフレ、電力問題など課題は多い。
　「厳しい中でも、新東名高速道の開通という好材料がある。駿河湾沼津サービスエリアへのスマートインターチェンジ開設を強く働き掛ける。会員拡大も図り、商工会の主体的な力を高めていく」
　◇
本業ではファルマバレーの一翼を担う。
（静新平成24年6月2日「この人」）