2008年11月26日

渡辺妙子氏

佐野美術館館長
 渡辺妙子氏(わたなべたえこ)(71)
 「景観も資源ととらえて」
渡辺妙子氏 ーこの美術館の使命をどう考えていますか。
 「技術者であり実業家であった生みの親・佐野隆一翁も美術品を自分にインスピレーションを与えてくれるものととらえていました。まずは作家のエネルギーと"言葉"が凝縮された作品を選ぶこと。基本構想にもうたった『地域とともに歩む』という点では、来館者への解説をはじめとするボランティア制度や、近隣高校生と同伴者の見学を無料にする入館協約制度などがあります」
 ー伊豆の観光活性化への提案は。
 「観光資源として景観整備の重要性を感じます。ヨーロッパでは街並み自体がアートなんですね。車社会を考えれば、まずは道路を美しくすることから始めてはどうでしょうか。表示や看板のデザインを統制するとか。さらに山里に手を入れて美しい景観をつくることも伊豆なら可能でしょう」
 ー広域合併へのお考えを聞かせてください。
 「沼津に住み、三島で仕事をしている立場から見ても両市が結び付くべきだと思います。沼津の長い海岸線は素晴らしい財産だし、食の面で魚は大きな吸引力。一方で三島は三嶋大社をはじめとする伝統文化があり、新幹線駅は両市にとっての玄関口です。経済と文化は両方相まって成立します。県東部全体を豊かにするという発想で取り組むべきで、行政区の拡大は優れた人材の確保にもつながるのでは」

 【佐野美術館】三島出身の佐野隆一が私財を投じて昭和41年に開館した。収蔵品は特に日本刀に名品が多い。年7、8回の特別展を開き、それに合わせた体験教室など見るだけではない"生きた美術館"を目指している。三島市中田町。
(静新平成20年11月26日「熱き地域人」)


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Posted by パイプ親父 at 11:45│Comments(0)熱き人たち
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