2008年05月28日

植松 真氏

トーヨーアサノ社長
植松 真(うえまつまこと)氏(56)
 将来向け改革意欲を
植松 真氏 ー建設業界の現状と、今後の見通しを聞かせてください。
 「公共事業は四ー五年前と比べて二割減り、大手ゼネコンが完工高二億円ぐらいの中小規模事業まで受注している。年商五十億-百億円の中堅建設業を中心に仕事が減っていて、三年ぐらいは厳しい状況が続くと思う。中小企業はピンチをチャンスに変える努力が必要だろう」
 ー東部、伊豆地域の経済動向をどう見ますか。
 「自社パイルの県内出荷量を見ると、中部と西部地区がいずれも三・五-四割を占めるのに対して、東部は二割。地域の核となる施設や合併など将来の計画が東部でなかなかまとまらないことが影響し、投資額が高まらないとみている。恵まれた地域だけに、今の生活を続けたいと考えがちだと感じる。現状維持に満足せず改革する意欲が必要だ」
 ー東部、伊豆地域の課題は何だと考えますか。
 「今ある観光資源や景観、温暖な気候などを利用して医療や健康関連産業の振興・誘致に努めるべきで、地域資源活用を促進する行政の施策が望まれる。特にインフラ整備、道路網がまず必要だ。温泉など素晴らしい資源があるのに伊豆半島で黒字経営の旅館は少ない。特に西伊豆は距離が遠いのではなく、時間的な距離がネックになっている。活性化するには道路網で多くの人を呼び込み、他地域にない特色や魅力をつくり出すことが重要だ」
 【トーヨーアサノ】昭和26年設立。関東と静岡、山梨の1都9県を中心に、建造物の基礎となるコンクリートパイルや地下鉄トンネル部材のコンクリートセグメントの製造・販売、付帯する基礎工事施工などを手掛ける。沼津市原。
(静新平成20年5月28日「熱き地域人」)


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Posted by パイプ親父 at 13:18│Comments(0)熱き人たち
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